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野菜の害虫対策

家庭菜園でよく見かける害虫の駆除と対策

害虫の発生を抑えるには原因の排除と早期発見が大切です。家庭菜園で困る問題が害虫の発生ではないでしょうか。害虫はどこからともなく飛来して大事に育てた野菜の幼苗や収穫前の大切な実を食い荒らします。家庭菜園で良く発生する害虫の種類と対策について説明します。

害虫は原因の排除と早期発見がポイントです!

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野菜に発生する害虫の駆除と対策家庭菜園で困るのは野菜が害虫の被害に遭うことではないでしょうか。大切に育てた野菜が一晩で虫に食べられてしまったらやり切れません。

そうならないためにも害虫の種類と害虫対策は家庭菜園では必須と言えます。害虫からの被害を防ぐと言っても、どこからともなく飛来する害虫をどのように対策すればよいのでしょう。

このページでは害虫の被害を受けにくい菜園の作り方と害虫が発生したときの駆除方法についてレクチャーしています。

このページの目次

害虫対策のやり方
家庭菜園でよく見かける害虫の種類



野菜の害虫対策のやり方


害虫は駆除することも大切ですが、害虫を発生させないという考え方の方が実は大切な事なのです。つまり一番の害虫対策は「害虫の発生を防ぐ環境」を作ること。

害虫対策と聞くと寒冷紗などのネットを掛けて害虫の飛来を防止するという方法が有名ですが、その他にも害虫駆除に有効な対策があるのでいくつかご紹介します。



日当たりと風通しを良くすることが害虫の対策になります。
摘葉しないと害虫の住処になる日当たりの悪い場所で野菜を育てると野菜の光合成が阻害されてしまい生育不良の大きな原因になります。野菜の生育が悪くなると害虫への抵抗力が弱くなり害虫の付きやすい状態になります。風通しの悪い場所も害虫の住処となりますので、密植しないように間引きを適当に行うことが害虫対策になります。

水はけを良くする害虫の対策になります。
多湿で増える害虫の種類は高温多湿な場所は害虫の絶好の住処となります。特にナメクジ系の害虫が多湿を好んで集まり、それを餌とする鳥や小動物もやってきます。水はけが悪くならないように排水の良い土壌を心がけましょう。

耐病性・抵抗性のある品種を育てると害虫に強くなります。
害虫に強い野菜と種野菜には同じ品種でも病気や害虫に強い品種と言うものがあります。種や苗を選ぶときには出来るだけ抵抗性のあるものを選ぶようにすることで害虫の対策に繋がります。

植え付け場所を除草すれば害虫の繁殖場所を無くせます。
害虫はどこで繁殖しているか害虫は野菜だけに発生するわけではありません。

栽培地周辺に生えている雑草や間引きした苗を積んだ場所などには害虫が発生して繁殖場所になります。雑草は早いうちに除草して、枯れた葉や間引きした株は放置しないようにする事が害虫の発生を防ぎましょう。

野菜を傷をつけないようにすることが害虫の対策になります。
害虫の発生要因は?野菜の収穫時や葉や枝の摘心をする際に正しい方法で行わないとそこから病原菌が侵入して野菜が病気にかかり野菜の抵抗力が落ちて草勢が弱くなってしまいます。

抵抗力が下がり草勢が弱まった野菜は害虫の被害に遭いやすくなります。

肥料の与えすぎと肥料不足は害虫の発生を助長します。

害虫の防除方法大きく育てようと肥料を与えすぎると軟弱に育ち、場合によっては株を痛めてしまいます。軟弱になると害虫被害が拡大する原因にもなります。また、肥料不足だと害虫への抵抗力が低下する原因となります。適切な肥料配分をすることが害虫対策に繋がります。

連作をしない害虫の対策になります。
害虫被害に遭う原因多くの野菜には連作障害(同じ場所で同種の野菜を育てる事)があります。

同じ場所に続けて野菜を植えると生育が悪くなって抵抗力の弱い状態になります。連作が出来る野菜以外は同じ場所で連作をしない事で害虫の対策になります。

不織布や寒冷紗を利用する害虫の対策になります。
キャベツ害虫対策どれだけ害虫対策を行っても周辺に発生要因の多い畑があるとそこから害虫は飛来してしまいます。

害虫の被害を防ぐ手段として、不織布や寒冷紗と言ったネット状の物で畝や野菜の上にトンネルを作ることで他の畑から飛来する害虫を防除することが可能です。

使用した用土の消毒が害虫発生の予防になります。
害虫の飛来を防ぐ方法家庭菜園では用土を使いまわすことが良くありますが、長い間同じ用土を利用していると目に見えない害虫が発生します。

用土を定期的に太陽光に当ててやることで土壌中の害虫を駆除することが出来ます。用土の上に透明のビニルシートを被せて1か月程置くと地中10cmまでの害虫を駆除できます。

害虫駆除に使用した道具の消毒害虫の対策になります。
害虫の防除方法害虫を駆除する時に使用した道具類は使った後には必ず消毒しておくようにしましょう。

駆除に使った道具を他の野菜の栽培作業に使用するとそこに付着した害虫の卵などが移動してしまう原因となります。害虫には目に見えないほどの小さなものもいるので油断は禁物です。


家庭菜園で良く見かける害虫の種類


家庭菜園ではさまざまな昆虫を見かけます。昆虫は益虫と害虫がいて、益虫は野菜にとって有益に働きますが害虫はその逆で野菜にとって悪影響を与えるものが大半です。

害虫は葉の裏に潜んでいたり茎や葉の中にいたりその種類によって住処はいろいろです。家庭菜園では害虫は駆除しますが益虫は野菜にとって必要な存在なので駆除する必要はありません。

ここでは家庭菜園でよく見かける害虫を紹介してあります。害虫と益虫を正しく見分けて駆除しましょう。


ウリハムシ

害虫の駆除と対策(ウリハムシ)

発生しやすい野菜

キュウリマクワウリ・アブラナ科の野菜(初春)・カボチャ

駆除難易度★

体長7oほどの黄色い虫でウリ系と初春のアブラナ科の野菜によく寄生します。葉と根を食い荒らします。葉の表面に円弧型の浅い食害跡ができて葉が抜け落ちる。

駆除方法

成虫を見つけたら捕まえて処分する。防虫シートやキャップ・寒冷紗で防除する。銀色のマルチが成虫の退避に有効です。

ヨトウムシ

害虫の駆除と対策(ヨトウムシ)

発生しやすい野菜

シシトウナスセロリカリフラワーゴボウニンニク玉レタス

駆除難易度★

ヨトウガの幼虫で終齢幼虫になると昼間は土中に潜み夜に葉や茎を食い荒らします。葉の食害跡は白く透けたようになります。卵や若齢幼虫のうちに駆除しましょう。

駆除方法

葉の裏に卵を見つけ次第すり潰しましょう。被害を受けやすい野菜の周りに背の高い野菜を植えると被害を軽減できます。

アオムシ

害虫の駆除と対策(アオムシ・モンシロチョウの幼虫)

発生しやすい野菜

カブカリフラワーキャベツコマツナダイコンハクサイ

駆除難易度★

モンシロチョウ・スジグロチョウの幼虫で緑色をしたイモムシ。少数でも甚大な影響を受ける害虫です。葉の裏に産み付けられた卵を磨り潰してしまいましょう。春と秋に多発します。

駆除方法

葉の裏の卵や幼虫を処分する。防虫ネットや寒冷紗で防除する。キク科やセリ科のコンパニオンプランツと寄せ植えすると退避効果。

アブラムシ

害虫の駆除と対策(アブラムシ)

発生しやすい野菜

オクラソラマメ葉ネギショウガダイコンラッカセイ

駆除難易度★

葉や茎に寄生して汁を吸う害虫です。新芽が寄生されると萎縮したり縮れたりします。多発すると株全体が枯れることも。不治の病「ウイルス病」を媒介するので予防が必須です。

駆除方法

発生したら株の下に紙などを敷いて筆などで払い落としましょう。多発したら薬剤も検討する。成虫には銀色のマルチが有効です。

オンブバッタ

オンブバッタ駆除

発生しやすい野菜

ゴボウホウレンソウサツマイモ

駆除難易度★

大量発生しない限りは、収穫に影響するほどの甚大な被害が出ることは殆どありません。ただし、幼苗期に葉を食害されると後の株の成長に影響が出るので注意しましょう。

駆除方法

動きが鈍くなる気温が低い時間帯を狙って捕まえて処分する。幼苗期はキャップや寒冷紗で防除する。

キアゲハ幼虫

害虫の駆除と対策(キアゲハの幼虫)

発生しやすい野菜

ニンジンミツバセロリ・パセリ

駆除難易度★

セリ科の野菜に発生する害虫。数匹で甚大な被害が出ます。若齢幼虫は黒いので見つけるのは容易ですが終齢幼虫は葉の色と同色のため見落としやすいので注意しましょう。

駆除方法

成虫の飛来を見かけたら葉の裏を見て卵をつすり潰す。キャップや寒冷紗で防除する。銀色のマルチが有効。

メイガ類

害虫の駆除と対策(アワノメイガ)

発生しやすい野菜

トウモロコシキャベツ

駆除難易度★

茎や葉莢の中に入り込み実の内部を食い荒らす害虫です。トウモロコシに寄生するアワノメイガは実の中に潜りこんで果実をかじるので食用にならなくなります。

駆除方法

成虫を見つけて捕まえて処分する。防虫ネットや寒冷紗のトンネル掛けで成虫の飛来を防除する。

テントウムシダマシ

害虫の駆除と対策(テントウムシダマシ)

発生しやすい野菜

ナスジャガイモ

駆除難易度★

テントウムシに良く似ていますが野菜の葉を食い荒らす害虫。別名「ニジュウヤホシテントウ」。幼虫と成虫とも葉を食害します。気温の低い早朝に駆除しましょう。

駆除方法

成虫を見つけて捕まえて処分する。成虫は葉を揺らすと落ちるので下に容器などを置いて落としましょう。

オオタバコガ

害虫の駆除と対策(オオタバコガ)

発生しやすい野菜

ピーマンシシトウスティックセニョールリーフレタス

駆除難易度★

幼虫は葉だけでなく果実も食害します。ナス科を好むタバコガと他の野菜も食害するオオタバコガがいます。果実を食害されると軟腐病の病原菌に感染することも。

駆除方法

葉や茎・果実の食害跡周辺をよく観察して幼虫を見つけたら処分する。整枝した枝や葉はすみかになるので畑の外で処分する。

カメムシ

害虫の駆除と対策(カメムシ)

発生しやすい野菜

サツマイモナスピーマンエダマメシシトウ・トウガラシ

駆除難易度★

葉や茎に寄生して吸汁する触ると特有の臭いを出す害虫です。別名クサガメやヘコキムシとも呼ばれています。マメ類につくものは鞘の汁液を吸って実入りを悪くします。

駆除方法

成虫を見つけたら処分する。次々と飛来するため完全な処分は難しい。冬場の越冬場所になるため畑周辺の雑草や落ち葉を片付ける。

コナガ

害虫の駆除と対策(コナガ)

発生しやすい野菜

カブチンゲンサイハクサイ・アブラナ科の野菜

駆除難易度★

体長は最大で10oほどのイモムシ。近づくと白い糸を吐いてサッと逃げます。葉の裏から表皮を残して食害します。

駆除方法

葉の裏の卵や幼虫を見つけて処分する。防虫ネットや寒冷紗のトンネル掛けで成虫の飛来を防除する。

コガネムシ類

害虫の駆除と対策(コガネムシ類)

発生しやすい野菜

サツマイモ・イチゴ・エダマメ・サトイモ

駆除難易度★

成虫は6〜8月に発生しますが、幼虫は土中で年中活動しています。成虫は葉を食害し大きな幼虫は根を食害します。

駆除方法

未熟な有機物の投入を避け植え付けの2週間以上前に完熟した堆肥を施肥する。見つけ次第処分する。

ハモグリバエ

害虫の駆除と対策(ハモグリバエ)

発生しやすい野菜

キュウリマクワウリタマネギサヤエンドウ

駆除難易度★

葉肉内に産卵して孵化した幼虫が葉の中をトンネル状に食い進みます。食害跡は白い筋状が表の表面に現れます。白い線で絵を描いたように見えることからエカキムシとも呼ばれています。

駆除方法

食害跡を見つけたら白色の筋の先に幼虫が潜んでいるので指で押し潰しましょう。黄色に誘引されるので黄色の粘着シートで捕獲する。

コナジラミ類

害虫の駆除と対策(コナジラミ類)

発生しやすい野菜

キュウリニガウリ(ゴーヤ)ミニトマトナス

駆除難易度★

体長が約1oの白い虫で株を揺らすと白い粉が舞い散るように飛び立ちます。英語ではホワイトフライといいます。ナス科やウリ科につく仲間はウイルス病を感染させるので要注意です。

駆除方法

防虫ネットをトンネル掛けする。黄色に誘引される性質があるので黄色の粘着シートで捕獲できます。銀色のマルチも有効です。

カブラハバチ類

害虫の駆除と対策(カブラハバチ)

発生しやすい野菜

ミズナ芽キャベツ

駆除難易度★

葉を食害するイモムシで実はハエの幼虫です。成熟期になると最大で体長が20oほどまで成長して被害が大きくなります。春先と秋に多発する傾向があります。

駆除方法

やわらかい葉を好むため株を軟弱化させて徒長させないようにする。種まき直後に防虫ネットをトンネル掛けして産卵を予防する。

ナメクジ

害虫の駆除と対策(ナメクジ)

発生しやすい野菜

ホウレンソウ・全ての野菜類

駆除難易度★

ナメクジは風通しが悪く多湿の環境で良く発生します。プランターの裏などに身をひそめ野菜の葉を食害します。大きな被害にはなりませんが幼苗期は注意しましょう。

駆除方法

植木鉢やプランターの下に潜んでいるので捕殺する。未使用の鉢や周辺の石など隠れ場所をなくしエサとなる雑草や落ち葉を片付ける。

  



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