野菜栽培士が野菜の苗を上手に植え付けるコツを解説します。野菜の苗を植え付ける方法や植え付けに適した条件(土壌・天気)は?失敗しない育苗管理から苗の定植の仕方までを丁寧にレクチャーします!
ポットや育苗箱で育てた苗や園芸店などで購入した苗を畑やプランターに植える作業を「植え付け」または「定植」といいます。
植え付ける日は苗が倒れないよう風のない曇天の日を選び、植え付けする時間は涼しい時期は午前中、気温が高い時期は夕方に苗を植えるのが適しています。
栽培する野菜の種類に合わせて「浅植え」か「深植え」のどちらか適した植え方を選びましょう。「浅植え」とは根鉢の上部を地面より少し高く植える方法、「深植え」とは根鉢の表面を地面より低く植える方法のことです。
野菜の苗を植え付けるコツは、ポットから取り出した苗の根鉢を崩さないようにして植えつけること。植え付けたあとは活着(根付く)まではたっぷりと水を与えましょう。
「エダマメ」「トマト」「キュウリ」など一部の野菜は根を切らないように根鉢をほぐしてから植えると根の活着がよくなるものもあります。
植え付ける際は根鉢を壊して根を傷めないようにすることがポイントです。根を傷めてしまうと(植え傷み)その後の生育が遅れる原因となるので注意しましょう。
野菜は「苗半作」と言われるように、良い苗を正しく植え付ければその後の生育や管理が楽になります。良い苗を選んで丁寧に植えつけましょう。
苗は本葉が4~5枚になる頃が植え付け適期です。植え付け適期を守ることが大切です。
苗は茎が太く節間が詰まっているもの、葉の緑が濃く正面から見て左右対称のもの、病害や害虫の被害に遭っていないものが良い苗の証拠。
根鉢が崩れないようポットの土に水をたっぷりと含ませます。主茎を指で挟んでポットを裏返して苗を抜き取りましょう。
根鉢を抜く時は、ポットの裏にある穴に指を差し込んで押し出すと、上手にポットから取り外すことが出来ます。
植え付ける場所に根鉢より一回り大きい植穴をあらかじめ掘っておき、抜き取った株を丁寧に穴の中に入れます。
植え付ける時は根を切ったり傷付けないように丁寧に扱うようにしましょう。この際に株がふらつく様であれば、株もとに土寄せしてしっかりと固定してやります。
植え付けたあとは株元を手のひらで軽く押えると活着がよくなります。
その後は根付くまで用土の表面が乾かないよう水やりを欠かさないようにします。新葉の生育が良くなれば活着が上手くいった証拠です。
野菜の苗の植え付け方は各野菜によって違っています。苗の植え付け方次第でその後の成長がかなり違ってきますので、各野菜に合った正しい方法で植え付けましょう。
当サイト内の各野菜の育て方詳細ページで、苗の植え付け(定植)について詳しく説明しています。育てる野菜が決まっている時は「野菜の育て方一覧」をご参照ください。
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