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野菜の土作り

野菜が良く育つ土の作り方

安全でおいしい野菜作りの基本は土作りから。土作りは土壌の改善や生育不良の原因を取り除くことが目的です。野菜が良く育つ具体的な土作りの方法を紹介します!





野菜に適した土作りの基本知識


野菜の土作り野菜のための土作りは家庭菜園で最も重要な作業です。

野菜は土で育てるので、野菜の根を土に広く深く張らすことが出来るかがポイント。根が力強く張った野菜の収穫量は多くなり病気の発生も抑制することが出来ます。

プランター栽培では市販の培養土を使うことが多いので問題ありませんが、露地栽培では土作りが特に重要になります。肥沃な用土は土粒や水・空気だけでは成り立ちません。これら以外にも有機物や微生物の存在が必要です。


つまり野菜にとって良い土壌とは、微生物などの生物が快適に生存できる環境になっているということなのです。

それではプランター栽培と露地栽培の土作りについて学んでいきましょう。







プランター栽培に適した土作り


プランター栽培の土作りのやり方と基本作業プランターで野菜を育てると、時間の経過とともに土の表面が固くなり通気性が悪くなっていきます。

初心者の場合は市販の培養土を利用すれば失敗がなく、初めてでも野菜を簡単に育てることが出来るのでおすすめ。一からの土作りは野菜作りにある程度慣れてからチャレンジしてみましょう。

土作りでは「基本用土」と「改良用土」を混ぜ合わせるのが基本です。プランターで野菜を育てる時は「基本用土」と「改良用土」を混ぜ合わせて、通気性と水はけが良い肥料持ちの良い土作りが出来るかがポイント。


基本用土の種類と特徴


基本用土は栽培用土を作る時に主となる土で、野菜を支えるためにある程度の重さが必要になります。基本用土の代表的な種類は以下のものがあるので覚えておきましょう。

赤玉土(あかだまつち)
関東ローム層の中層で取れる赤土を乾燥させて土粒の大きさに揃い分けたもの。

保水性・通気性・保肥性に優れていて家庭菜園では最もよく使われている基本用土です。


黒土(くろつち)
黒土とは関東ローム層の表層土のことで、有機物を豊富に含み軟度の高い保水力のあるのが特徴です。

黒土は通気性と排水性が悪いので、腐葉土などの改良用土を混ぜて使うのが基本。


改良用土の種類と特徴


改良用土は基本用土に混ぜ合わせる土のことで、有機性と無機性のものがあります。改良用土は配合の仕方によって用土の通気性・排水性・保肥性を調整することが出来るので、育てる野菜に合わせて配合を変えます。

それでは改良用土の種類と特徴を見ていきましょう。


腐葉土(ふようど)
広葉樹の落ち葉を発酵させたもので、保水性・通気性・保肥性に優れていて土質を良くする改良用土です。

完熟したもので、葉の形がないほどに細かいものが良質の腐葉土です。未完熟の堆肥は野菜の根を傷めてしまうので利用しないようにしましょう。

堆肥(たいひ)
堆肥は動物(牛・鳥)のふんなどの有機物を発酵させたものです。

堆肥は肥料としても利用できますが、野菜を育てるほどの量はないので、別に肥料が必要です。堆肥も腐葉土同様に完熟したものを選ぶことがポイントです。

バーミキュライト
蛭石(ひるいし)を高熱処理したもので軽く保水性・通気性・保肥性が高い改良用土です。

腐葉土と同じような使い方が出来ます。
バーミキュライトにアスベストなど毒性があるという噂がありますが、バーミキュライトは「雲母」や「緑泥石」で一般的な土壌鉱物です。


プランター栽培では通気性・排水性・保肥性が良い赤玉土に改良用土をバランスよく混ぜ合わせて作るのが一般的です。混ぜる割合は育てる野菜によって変わるので、以下の配合を参考にしながら用土をブレンドしましょう。

実もの野菜の土作り   葉もの野菜の土作り
     
根もの野菜の土作り  


市販の培養土の選び方


培養土の選び方市販の培養土は既にブレンドしてある土のことです。

買ってきてすぐに野菜を植えることが出来るのが培養土の最大のメリット。プランター栽培では最も手軽に利用できるアイテムです。

培養土は種類がいくつもあるので、袋の表示を確認して育てる野菜に合ったものを選ぶのがポイント。





露地栽培の土作り


露地栽培では同じ場所で野菜を作り続けると土壌がどんどん痩せていきます。痩せた土壌は土粒・水・空気だけになり、そういう畑では野菜がうまく育ちません。

露地栽培ではプランターのように用土を入れ替えることが簡単には出来ないため、腐植(有機物)を増やして肥沃な土を作る作業がとても重要になります。

露地栽培の土作りの方法土作りとは単に痩せた土に肥料を混ぜるのではなく、土中の微生物を増やし有機物(堆肥)を分解させて腐植を作り、基本用土と混ざり合わせて水はけと通気性の良い団粒構造の土壌にするということなのです。

露地栽培での土作りでは、野菜の肥料ではなく土中の微生物が快適に暮らせる環境を作るために、エサとなる堆肥を入れることが一番の目的となります。

また野菜を育てる場所が粘土質で水はけが極端に悪い時は土壌改良(耕起)を行うと土壌を改善することが可能です

耕うん機は土の表面から20~30㎝までしか耕すことが出来ないため、長年の雨と乾燥の繰り返しによって下層の土の粒度が密になって排水性が悪くなっています。

このような状態の時はスコップで用土を細かくほぐしたり、表面の用土と下層の用土を入れ替えて(天地返し)、通気性と排水性を高めるための土壌改良を行いましょう。







土のPH(酸度)をチェックする


貸し農園や長年使用している畑は酸度が偏っていることが多いので、野菜を植え付ける前に酸度チェックを行って適正な酸度調整を行ってから野菜を植え付けしましょう。

PH酸度チェックは市販のPH測定液やPH試験紙で測定します。

測定の手間が面倒な方はペーハーメーター(ペーハーチェッカー)などを利用すれば簡単に測定することが出来るのでおすすめです。

PH(酸度)が偏っていると野菜はどうなる?


日本は雨が多く用土に含まれる石灰分が流れ出やすいため酸性に偏る傾向があります。用土が酸性になると野菜の養分吸収が悪くなり生育不良の原因につながります。

逆にアルカリ性に偏っていると、野菜が微量要素を吸収することが出来なくなって生育が悪くなってしまいます。


PH(酸度)が偏っていた時の対処方法


それぞれの野菜には適したPH値(酸度)があります。酸性に偏っている時は育てる野菜に合ったPHの値になるように石灰を散布して調節しましょう。

アルカリ性に偏っている時は、コマツナやホウレンソウを植えて石灰分を吸収させる方法と、酸度未調整ピートモスを土壌にすき込んで調整する方法があります。




     


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