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キュウリが発芽しない

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キュウリが発芽しない主な原因は「種まき時期の気温が低い」「用土が合っていない」「水不足による乾燥」「種まき方法が間違っている」「種が休眠している」「種の寿命」などです。

キュウリが発芽しない


キュウリが発芽しない原因と対策

キュウリの発芽率を上げるには?キュウリの芽が出ない時の対処法は?野菜栽培士がキュウリが発芽しない原因と対策を分かりやすく解説します。

  1. キュウリが発芽しない原因
  2. 種が発芽しないときの対策
  3. 発芽率を上げる方法
  4. 芽出し

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キュウリが発芽しない原因

キュウリは環境にもよりますが、種まきから2~3日で発芽が始まります。ここからは、キュウリが発芽しない(芽が出ない)原因を詳しく解説します。

キュウリが発芽しない原因と対策


キュウリが発芽しない原因その1

発芽適温外だと芽が出ない

キュウリはインド・ヒマラヤ山麓からネパール付近が原産地と言われていて、25~30℃が発芽に適した温度です。

13℃以下や35℃以上だと発芽しなかったり発芽日数が遅れたりする原因になります。

平均発芽日数は19~20℃で約7日、22~24℃で約6日、25~26℃約5日です。

また、種まき時期の気温が発芽適温内でも、発芽してからの気温が適正温度(生育適温は22~28℃)から外れていると発芽後の苗の生育も悪くなります。

キュウリが発芽しない原因その2

種が乾燥しすぎると芽が出ない

キュウリの種は長期間の乾燥が続くと発芽率が低下します。

キュウリが発芽しない原因


水の与え方ですが、低温期(3月中旬)は気温が上がり始める午前中に行い、夕方には表面がやや乾いている程度がベストです。用土の表面が乾燥しすぎないよう注意しましょう。

発芽するまでの間は用土の上にもみ殻などを乗せておくと乾燥対策になります。こまめな水やりができないときはぜひ試してみてください。

キュウリが発芽しない原因その3

種は浅まきすると芽が出ない

キュウリは嫌光性種子で光が強いと発芽が抑制される性質をしています。そのため、種を浅まきすると発芽率が悪くなってしまいます。(2倍以上日数がかかります。)

種は5~10mmの深さにまくことのがうまく発芽させるポイントです。

キュウリが発芽しない原因その4

用土が合っていないと芽が出ない

種まきや育苗に使用する用土は排水性の良い専用土(園芸店で販売されているものや肥料及び退避を混ぜて1年以上寝かせたもの)を使用しましょう。

使い古した用土や軟弱な用土、排水性の悪い用土を使うと発芽率が悪くなってしまいます。

キュウリが発芽しない原因その5

種と用土の間に隙間ができると芽が出ない

キュウリは種と用土の間に隙間をなくしておくことが発芽を早めるポイントです。

種と周辺の土の間に隙間が多いと、種が吸水するのに時間が掛かって発芽率が悪くなるからです。

種まき後は用土を上から軽く押さえて種と用土を密着させておきましょう。

キュウリが発芽しない原因その6

種の寿命がきていると芽が出ない

キュウリの種は保存状態が悪いと腐ったり傷んだりして発芽率が悪くなります。

キュウリの種は湿度の低い冷暗所で保存しておけば2~3年は持ちますが、保存状態が悪いと1年持ちません。

種が発芽しない原因その7

古い用土を使っている

キュウリは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。

用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。

プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。


種が発芽しないときの対策

キュウリの種がうまく発芽しない原因は、「水の管理」「温度の管理」「日照量の管理」です。

発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。

キュウリの種から芽が出ない


キュウリの発芽率を上げる方法

保温する

キュウリは種まきから植え付けできる大きさになるまで30日ほどかかります。4月下旬に植え付けする場合は3月中旬以降に種をまく計算になります。

3月はまだまだ気温が低く寒い時期に種をまくと発芽が揃わないことから、この時期は温床育苗が基本になります。

発芽するまでは日中も夜間も25~30℃を保つと発芽日数が短くなります。発芽は遅れますが、10℃以下にならなければ大丈夫です。

芽出しのコツ


根が出たら用土の上に種を置いて5㎜ほど用土を被せます。種をまいた後もハウス内や室内など暖かい場所で、植え付けに適した気温になるまで育苗します。

発芽後の苗が小さなうちは冷気に当たると萎れや枯れの原因になるので注意しましょう。

ビニルハウスや保温棚・トンネル掛けなど保温できる場所で種をまいて、植え付けできる大きさになるまで育てましょう。

乾燥対策をする

キュウリは種まき後に乾燥状態が続くと種がだめになってしまいます。発芽するまでこまめに水やりすることがうまく発芽させるポイントです。

日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法がおすすめです。

発芽したらすぐに取り除くようにしましょう。

芽出しまき

キュウリの種が発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。

キュウリの芽出し


芽出しのやり方

キュウリは芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。

エアコンの効いた室内など暖かな場所で芽出しは行います。ただし、窓際など太陽光が当たる場所は避けてください。

芽出しのやり方ですが、種を半日~1日ほど水を入れたコップなどの容器に浸けておきます。

キュウリの芽出しやり方


トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いて種をその上に種を置きます。3~5日すると発芽が始まります。

根は少しでも出ていればオッケーです。根の伸ばし過ぎに注意しましょう。

キュウリは暗発芽種子といって光が強いと発芽しにくい性質をしているので、反日蔭になる場所に置いておくのが上手く発芽させるポイントです。

浸水することで表皮がふやけて破れやすくなっています。種を取り出すときはピンセットなどを使って丁寧に取り出して下さい。


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