モヤシの種が発芽しない原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
モヤシの発芽率を上げるには?モヤシの芽が出ない時の対処法は?モヤシが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
モヤシは条件が整っていれば、種をまいてから2~3日で発芽します。
モヤシは温度が適正でないと発芽が揃いません。発芽に適さない温度で長期間、水浸してしていると種がだめになってしまうからです。
気温が低い時期や寒冷地では、発芽率が悪くなる傾向があるので、保温したり暖かな場所を選んで種をまく方法がおすすめです。
モヤシは通年栽培ができますが、もっとも栽培しやすいのは春から秋にかけてです。
ちなみにモヤシの元になる大豆の原産地は中国北東部と言われていて、日本の気候と似ているので、春から秋に育てれば種は普通に発芽します。
モヤシは種まきから発芽するまでの間は、種が極度に乾燥しないように水替えを行うのが上手に発芽させるポイントになります。
長期間乾燥した状態が続くと種が土中で死んでしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。
モヤシは酸素不足になると種がダメになって時間の経過と共に腐ってしまいます。酸素不足は芽が出ない原因になるので注意しましょう。
酸素不足になりやすい要因は、「トレーに水を入れ過ぎて種が完全に水没している」「袋栽培(瓶栽培)で、底に水が溜まっていて種が浸かっている」などです。
種の発芽活動が始まってからは、長時間の水没は酸素不足の原因となってしまいます。
モヤシは日中が25~30℃、夜間が15℃以上が発芽に適した温度です。15℃以下や35℃以上では発芽率が下がります。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は20~30℃)から外れていると発芽してから苗の生育が悪くなります。
秋から春にかけては発芽時の温度不足になりやすいので、保温しながらの育苗がおすすめです。
種には寿命があります。モヤシの種の発芽率が高い期間は通常に保存しているもので2~3年です。保存状態が悪いと1年でも発芽率が極端に下がります。
種を保存するときは湿度30%で0℃前後の条件であれば10年程度は発芽率60~80%をキープできます。
種瓶に乾燥材を入れて冷蔵庫や冷暗所で保存しましょう。
酸素不足、水不足、多乾燥、高温などの条件が長く続くと、発芽する前に種が腐ってしまいます。
腐った種からは芽が出なくなります。
モヤシはきれいで新鮮な水が命です。古い水(何度も繰り返して使っている水)では味も落ち、発芽にも影響がでます。
特に夏場の高温期は水替えをせずに同じ水を使っていると、古い根や傷んだ根から雑菌が入って、種や新芽が腐りやすくなってしまいます。
モヤシ栽培では水を定期的に(夏場は最低でも1日に1回以上)新しくしましょう。
モヤシが発芽しない大きな要因は「温度」「水分」「酸素量」です。芽が出ないときは、以下の方法で改善策を試してみましょう。
モヤシがうまく発芽しないときは催芽処理をしてみましょう。催芽処理を行ってから種をまくと上手に発芽させることができるので試してみましょう。
やり方は簡単です。
モヤシは低温期(10月~3月頃まで)は室内であっても気温が低く発芽温度に達していないと発芽が遅れるのが普通です。
この期間にモヤシ栽培するときは、「催芽処理(芽出し)」という、種に発芽のシグナルを与える作業を行いましょう。
モヤシが発芽しにくいのは、固い種皮によって有機呼吸が行われにくい性質をしているためです。
浸水させることにより種皮が破れて有機呼吸がはじまることで発芽のスイッチが入るのです。
芽出しの際の注意点
長時間の浸水は、種まき後に腐りやすくなったり、表皮がふやけて破れやすくなったりするので注意しましょう。
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