モヤシは厳寒期を除く期間が種まき時期で種まきから収穫までは約1週間です。トレーに種を並べて半分まで水に浸して日の当たらない場所に置いておきます。発芽して数日経ったら反日蔭で育てます。収穫までの作業は遮光と水換えです。
モヤシの育て方を野菜栽培士が詳しく解説します。
種まき適期や収穫適期など栽培時期と、種まき・苗作り・肥料の与え方・水やり方法・収穫までの栽培管理など、画像と動画を使って丁寧に解説しています。
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YouTubeでも「モヤシの育て方」を解説しています。テキストを手元に置いて動画を一緒に見ると、より理解が深まります。チャンネル登録おすすめです。
栽培難易度 ★☆☆☆☆
モヤシは自宅のキッチンで簡単に栽培できる健康野菜です。室内など反日蔭で育てられ、収穫までの作業も水替えだけなので栽培難易度は低めです。
モヤシは豆や麦などの種子を発芽させて軟白栽培したものです。和名は「萌やし」で英名は「beans sprouts」といいます。
モヤシはなるべく日の当たらない場所で(軟白栽培で)育てるため、自宅のキッチンなどでも容易に栽培ができます。
見た目に反して栄養満点で、発芽した苗には種子のときにはなかったビタミンCをはじめ、さまざまなビタミンやミネラルが合成されて栄養価が高まります。
モヤシは鮮度が大切で調理前にさっと収穫できる面からも家庭菜園にはぴったりの野菜です。
スプラウトとは植物の新芽の総称のことで、世界ではすべての野菜の新芽を「スプラウト」と一括りにしています。モヤシも当然スプラウトの仲間に含まれます。
日本では「スプラウト」という名称よりも「モヤシ」という名称で先から販売されていたため、現在でも「モヤシ」が一般的な名称になっています。
科名 | マメ科など |
草丈 | 5~10cm |
連作障害 | なし |
適した場所 | 日の当たらない場所 |
日当たり | 🌤or☁ |
発芽適温 | 25~30℃ |
生育適温 | 15~25℃ |
種まき時期 | 通年 |
発芽日数 | 2日~3日 |
収穫時期 | 種まきから約8~12日 |
モヤシは適温内なら通年の栽培が可能です。種まきも通年で、収穫までは種をまいてから7~10日です。
厳寒期(11月~2月)も栽培はできますが、気温が低いと収穫までに日数がかかるため、なるべく室内の暖かくなる場所で栽培しましょう。
モヤシの品種は緑豆や大豆などマメ科の野菜が一般的ですが、麦などからも育てられます。どの品種を選んでも栽培方法や育てやすさに大きな違いはありません。
モヤシを作れる品種は大きく分けると「マメ科の野菜」と「イネ科の野菜」の種子から作ることができます。
日本のモヤシは「グリーンマッペ(緑豆)」や「ブラックマッペ(黒緑豆)」のことで市場の9割がこの品種の幼苗です。ちなみに豆付きのモヤシは「大豆」から作られています。
代表的な品種は「大豆」「緑豆」「黒緑豆」「ササゲ」「小豆」などがあります。
代表的な品種には「オオムギ」「コムギ」「ライムギ」「蕎麦」などがあります。
モヤシは室内栽培が可能で、トレーや空き瓶などに種をまいて収穫で育苗する方法で育てます。
モヤシの栽培をはじめる前にしておくことは、「栽培容器の準備」と「種の発芽処理」などです。
モヤシ栽培で利用する容器はプラスチック製のトレーやジャムなどの空き瓶を利用しましょう。ナイロン袋でも栽培ができます。
必要な量によって栽培容器を選ぶのがポイントです。
トレーの底にスポンジや綿などを敷くと、発芽後の苗がきれいに立ち揃いますが、必ずしも必要というわけではありません。
モヤシは低温期(10月~3月頃まで)は室内であっても気温が低く発芽温度に達していないと発芽が遅れるのが普通です。
この期間でモヤシ栽培するときは、「催芽処理(芽出し)」という、種に発芽のシグナルを与える作業を行いましょう。
モヤシは畑ではなくトレーなどの容器に種をまきます。露地栽培でも遮光すれば栽培はできますが、ここでは室内での種まき方法について説明していきます。
モヤシの種まき適期は通年ですが、低温期は室内の暖かな場所で栽培しましょう。
モヤシは25℃~30℃が発芽に適した温度です。
モヤシは発芽適温内なら1日~2日で発芽が始まります。発芽適温から外れていると日数は前後します。(参考:モヤシが発芽しない原因と対策)
モヤシは鮮度が命です。水替えは1日に1回以上は行うのがポイントです。常に新鮮な水を与えましょう。(無水栽培では水替えは不要です。)
モヤシの有水栽培では水替えを必ず行いましょう。高温期(5月~9月)は、水が古いと豆がすぐに腐ってしまうため、最低でも1日に1回は水替えを行います。
モヤシは水に含まれるミネラルなどを吸収して成長していきます。常にきれいで新しい水で栽培することが美味しいモヤシを収穫するポイントです。
また、雑菌の繁殖防止にミネラルウォーターではなく消毒されている水道水を使うようにしましょう。無消毒のミネラルウォーターだと豆が腐りやすくなります。
白くて柔らかいモヤシを収穫するためには遮光することが有効な手段です。
モヤシは強い光に当てると緑化して節が狭くなり茎葉も固くなってしまいます。
催芽処理を行ったあとは太陽光や室内灯が当たらない暗い場所におくか、容器にアルミホイルなどをまいて遮光するようにしましょう。
モヤシの収穫のタイミングや収穫の目安を知って、もっとも美味しい頃合いに収穫しましょう。
モヤシは種まきから7~12日で収穫適期を迎えます。収穫適期を過ぎて苗が大きくなりすぎると風味や食感が落ちてしまうので注意しましょう。
モヤシの収穫時期を見た目で判断するときは、草丈が5cm~10cm以下が収穫のタイミングです。
容器から取り出してきれいに水洗いしましょう。モヤシは再生栽培はできません。
栽培条件(季節・気温など)によってモヤシは成長速度が変わるのが普通です。
大きく成長が遅れているときは種子がだめになっていることがあります。腐敗臭がしないか、水に濁りがないかをCheckしてみてください。
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