ネギの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
ネギの発芽率を上げるには?ネギの芽が出ない時の対処法は?ネギが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
ネギの原産地は中国西部と言われていて日本の気候と相性が良い野菜で、条件が整っていれば種をまいてから7日~10日で発芽します。
ネギは温度が適正範囲内でないと発芽がうまく揃いません。種まき時期を守ることが大切です。
気温が低い時期や寒冷地では、発芽率が悪くなる傾向があるので、芽出しをしっかりと行うことがポイントです。
植え付けの時期が間違っていると芽が出ない
ネギは春(3月~4月)に種をまく野菜です。種まき時期が早かったり遅かったりすると、発芽しなかったり発芽しても苗が萎れたりします。
極度の乾燥状態では芽が出ない
ネギは種まきから発芽するまでの間は、用土が極度に乾燥しないように水やりを行うのが上手に発芽させるポイントになります。
長期間乾燥した状態が続くと種がだめになってしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。
温度が低すぎると芽が出ない
ネギは3月に種をまくため地域によっては発芽適温より低い場合があります。温度が低すぎると発芽が遅れてしまいます。
温度が低い時期に種まきするときは、後ほどご紹介する「芽出し」を行ってみましょう。
温度が高すぎると芽が出ない
ネギの発芽適温は15~20℃でやや低温を好みます。30℃以上だと発芽が揃いにくくなります。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は15~25℃)から外れていると発芽してから苗の生育が悪くなります。
種を浅くまくと芽が出ない
種を浅くまいていませんか。
ネギは嫌光性種子といって発芽時の光が苦手です。種を浅くまくと発芽が揃いにくくなります。
用土は種が見えない程度に均一に被せましょう。
連作すると芽が出ない
ネギは連作には向きません。同じ場所に植えるときは、最低でも1~2年は間隔を空けましょう。
ネギは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。
プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。
ネギがうまく発芽しないときや芽が出ても萎れてしまうときは「芽出し」がおすすめです。
ネギがうまく発芽しない原因でもっとも多いのは、温度が低いことです。
発芽適温の15℃に満たない時期に種まきをするときは、種まき後にビニールフィルムをべた掛けで保温すると発芽が揃いやすくなります。
発芽が揃って苗がフィルムに接触する様になったらフィルムを早めに撤去して、代わりに寒冷紗(白色)のトンネル掛けをしておきましょう。
ネギの種は乾燥には弱い面がありながらも多湿を嫌う一面もあるので発芽を揃えるには水の管理がポイントになります。
そこでおすすめなのは、種まき後にもみ殻などを被せて湿度を保つやり方です。もみ殻がない方は、先ほど紹介したビニールフィルムを被せる方法でも同様の効果があります。
日中の水やりができない方におすすめの方法なのでぜひ試してみましょう。
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