ジャガイモの植え付け前に準備すること栽培で事前に準備にしておくことは、プランターと栽培用土の準備、露地栽培では畑の土作りと畝作り、種イモの準備などです。
ジャガイモの植え付け前の準備の流れ(プランターの選び方から土作りと種イモの処理まで)、野菜栽培士がジャガイモの植え付け前にやっておくことをレクチャーします。
ジャガイモの植え付け前に準備するものには、「プランター」と「栽培用土」です。露地や畑で栽培するときは「土作り」と「畝作り」があります。
また、植え付け前に種イモに発芽処理をしておきましょう。
ジャガイモ栽培で準備しておくプランターサイズは、大型で深型のプランターです。12号以上の深型の植木鉢でも栽培ができます。
ジャガイモは種イモの上(用土の表面)に新しいイモがつくので、まし土をしながら育てます。
浅型のプランターではまし土をするスペースが足りなくなるので、なるべく深型のプランターを選びましょう。
幅広の60cmサイズのプランターで2株なら栽培できます。
深型のプランターや大型の植木鉢の代わりに、土のう袋や用土が入っていた袋などでも代用できます。
マンションや狭い庭などでは、限られたスペースを有効に使うことができます。
ジャガイモは植え付けの2週間前には土作りを済ませしましょう。市販の培養土ならすぐに植え付けできて便利です。
自分で用土を配合する時は、赤玉土5:砂2:バーミキュライト3、それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化学肥料を用土10ℓ当たり20gを混ぜ合わせたものを用意しましょう。
まし土で用土を足しながら栽培を行うので、容器に入れる用土の量を全体の6割程度にしておくのがポイントです。
新しいイモは種イモの上に付くので、まし土ができるスペースを必ず確保しておきます。
容器に用土を入れ過ぎると、まし土ができなくなるだけでなく、水やり時に用土が流れ出てお庭やベランダを汚す原因になるので注意しましょう。
ジャガイモの露地栽培では、種イモの植え付けの2週間前までに土作りをして、1週間前には畝立てを終わらせておきましょう。
露地栽培では、種イモの植え付けの2週間前には苦土石灰などで酸度調整しておき、用土を丁寧に耕しておきましょう。
ジャガイモの元肥は植え付け時に入れますが、あらかじめ入れておくときは、植え付けの1週間前に、1㎡あたり、堆肥1.5kg・化成肥料150gを全面施肥しておきます。
ジャガイモに適した畝ですが、畝幅は1条植えで60cm、2条植えで120cm、畝の高さは10~15cmの平畝です。
ジャガイモは生長に合わせて土寄せをして栽培するので、最初から畝を高くする必要はありません。
ジャガイモは生育初期にしっかりした茎葉を育てる必要があるため、効果の出やすい化成肥料を中心に元肥を施しておくのがポイントです。
窒素分の多い肥料を使うと水っぽい芋になってしまうので、ジャガイモ専用の肥料を使うのがおすすめです。
ジャガイモの種イモは植え付け前に準備をしておくと上手に発芽させることができます。ひと手間かけるだけで育てやすさも収量も変わるのでしっかりと準備しておきましょう。
ジャガイモの種イモは、暖かな場所に置いておくとモヤシ状の芽が伸びて植え付け後の生育に支障をきたしてしまいます。
植え付けまでに日数があるときは、冷蔵庫などなるべく温度の低い場所で保管しておきましょう。保管する温度は3℃以下です。
60g以下の種イモはそのまま植え付けても大丈夫ですが、大型の種イモは1個当たり35g前後に切り分けてから植えると育ちが良くなります。
種イモは長点部分に強くて太くなる芽が集中しています。頂点の芽数が均等になるように縦に半分に切るのが収穫量を増やすポイントです。
温暖地や秋植えは気温が高く土中で種イモが腐りやすいため、お店で小型の種イモを選んで、切らずにまるごと植え付けてもかまいません。
ジャガイモは切り口が湿ったまま植え付けると腐敗の原因となります。
すぐに植え付けるときは切り口をケイ酸白土や草木灰を付けて乾燥させておきましょう。直ぐに植え付けないときは2~3日ほど反日蔭で切り口を乾燥させれば大丈夫です。
ジャガイモは植え付けの1週間ほど前から日光を当てておくと発芽と芽の緑化が促されます。直射日光でなくてもコンテナや紙袋に入れて屋外に2~3日置いても大丈夫です。
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