ジャガイモの水やりは生育段階に合わせて頻度や水量を調整します。種イモを植えた直後に水やりをしたら、発芽までの水やりは基本的に不要です。栽培の前半は多め、後半は少なめにするのがポイントです。
ジャガイモの水やりの基本を野菜栽培士が詳しくレクチャーします。水を与えるタイミング(時間帯)や1回あたりに与える水の量、水やりの頻度(回数)などジャガイモの正しい水やりを覚えましょう。
ジャガイモは根を用土の表面に近い位置に張っているため、乾燥しやすく水不足になりやすい環境にあります。生育初期は水分を必要とする時期なので、水切れに気を付けましょう。
ジャガイモは生長段階に合わせて水やりを行うのが基本です。
種イモの植え付けた直後に水やりをして、その後は発芽までの水やりは不要です。種イモに含まれる水分だけで発芽します。
ジャガイモの生育初期は水分を多く必要とする時期です。用土の表面が乾いたタイミングで水やりを行いましょう。
ただし、過度の水やりは病害の発生を助長するので、毎日水やりをする必要はありません。
ジャガイモ栽培の後期(新イモが太り出す頃)はやや乾燥気味にします。
生育後半の5月~6月は高温多湿の環境になりやすい時期です。
この時期の過多の水やりは疫病が発生しやすくなり、また、イモの表面に傷などがある場合は、土中で新イモが腐る原因になります。
露地栽培では自然に降る雨だけでも十分に苗は生長します。晴天が1週間以上続くときのみ水やりをすれば大丈夫です。
プランター栽培では用土の表面がしっかりと乾いたタイミングで与えましょう。
収穫の2~3日前になったら水やりはストップします。収穫時に用土が湿っていると掘り出したイモが腐りやすくなります。
ジャガイモの露地栽培では、毎日の水やりは不要です。1週間に1~2回程度が目安です。
1週間に1~2回、用土の表面をしっかりと乾かしてから水やりをします。
プランター栽培では用土の表面が乾燥したタイミングで水やりをしましょう。(毎日の水やりは不要です。)
生育初期は春植えは気温が上がり始める頃に、秋植えは午前中の涼しい時間帯に水やりをします。
春植えはまだまだ気温が低い時期なので、気温が上がり始める前に与えましょう。夕方に与えると凍結や霜で茎葉を傷めることがあるからです。
夜間に茎葉の水滴がない状態で用土の表面がうっすらと乾くくらいにしておきましょう。
秋植えでは、日中の気温の高い時間に与えると、太陽光で根を傷めたり、水滴がレンズ代わりになって茎葉を傷めてしまいます。
午前中の涼しい時間帯に与え、水滴が茎葉に残らないようにして置きましょう。夜間の水やりは高温多湿の原因になるので控えます。
夕方の水やりはおすすめしませんが、与えるときは気温が下がってから行いましょう。
夜間は用土の表面が乾いてる状態にしておくため、日没の数時間前には水やりを終わらせておきます。
ジャガイモは水分が不足すると、葉がしなびた感じになり茎もだらんと下の方に垂れ下がったようになります。
水不足が進むと株全体が枯れはじめて、最後は枯死してしまうので注意しましょう。
水不足の症状が出てしまうと、株が回復するまでに時間が掛かったり、回復せずに収量減の原因になったりします。
水分量が少ないと、葉先が巻いて葉の裏側が見えるようになります。日々、茎葉を観察して株にダメージが出る前に水やりをしましょう。
ジャガイモの雨の日の水やりですが、雨の日や曇りの日は土中に含まれる水分の蒸発量が少なく、表面が乾いていても用土の中の湿度は高く保たれています。
露地栽培では病害の発生を助長するので水やりは控えます。
プランター栽培では、雨のかからない場所に鉢を置いているときは、いつもより量を少なめにして水やりをしましょう。
プランター栽培でも、鉢を雨の当たる場所に置いているときは無理に与える必要はありません。
露地栽培では、雨が降り続くときは水やりはしなくて大丈夫です。
雨の当たらない場所でのプランター栽培で、数日間雨が続くときは、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
長期間に渡る多湿環境は、病害の原因となる菌が発生しやすくなるため、極度の水やりは控えるようにしましょう。
ジャガイモの水やりは葉の様子や用土の乾燥状態を見ながらタイミングよく適量を与えるのがポイントです。水分の与えすぎは軟弱な株になってしまいます。
用土がいつも湿っている状態よりも、一旦、乾燥させてからたっぷりと水分を与えた方が株への負担が少なく苗の生育もよくなります。
雨の日や曇りの日は病害を助長するので水やりは控えめに。
マンションのベランダなどの雨が当たらない場所でジャガイモを育てているときは、雨が続いていても用土の表面が乾いているときは水やりをします。
ただし、いつもより少ない量を与えましょう。
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