多くの野菜にとって多雨と長雨は大敵です。梅雨や秋雨は野菜が病害にかかりやすい多湿環境になります。雨の対策をしっかりすることが大切です。ここで野菜の雨対策をしっかりと学びましょう。
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野菜が成長する上で欠かせない水。しかし、水分を過剰に与えると思わぬ弊害が発生します。
日本には夏前の梅雨と秋の秋雨がありますが、雨が続くこの時期は土壌が過剰に多湿になります。長期間の雨が続く時期は病害や害虫の発生が多くなるため、土壌湿度の管理がとても重要になります。
雨の少ない時期の水やりは調整がしやすいのですが、多雨時期は意外と難しいものです。そこで重要になってくるのが野菜の雨対策、つまり「野菜の雨よけ対策」なのです。
この章では、正しい野菜の雨対策(雨よけ)について、学んでいきましょう。
雨が降り続くと野菜を育てる土壌が多湿環境になって病害が発生したり生育不良が多発します。
雨が続くと土壌が高温多湿になり、上記のような様々な問題を引き起こします。梅雨や秋雨時期など長期間雨が降り続く時期の水分管理は必須です。
また、マンションのベランダなど日当たりの悪い環境で野菜を育てるときは、梅雨時期でなくても2・3日雨が続くだけで多湿の環境になってしまうので注意しましょう。
雨による影響は病害だけではありません。雨が長期間続いて多湿の環境が続くと様々な害虫にとっても住みやすい環境が出来上がってしまうのです。
雨が多い時期によく発生する害虫には、「ナメクジ」「カタツムリ」「ホコリダニ類」がいます。害虫被害を減らすためにも雨対策はしっかりと行いましょう。
野菜は全般的に雨に弱いのですが、特に雨の影響を受けやすい野菜があります。雨の影響を受けやすい野菜の種類を知っておいて、雨に弱い野菜を育てるときは雨対策はしっかりと行うようにしましょう。
・トマト
・ミニトマト
・イチゴ
・枝豆
・キュウリ(ウリ科野菜全般)
・シシトウ・トウガラシ
・ピーマン
・アブラナ科の野菜(大根・白菜・ミズナなど)
・ネギ
・ヤマノイモ
・ラッカセイ
・レタス類
・空芯菜(クウウシンサイ)
・サトイモ
・ショウガ
・セロリ
・ソラマメ
・トウモロコシ
・ナス
・ニラ
・ニンジン
・パセリ
・ミツバ
・ミョウガ
・モロヘイヤ
現在、日本で流通している野菜の多くは外国から伝わってきたものです。改良が進み原産地と異なる環境下でも育つようになっていますが、元の性質が残っているため原産地の環境条件をやはり好みます。
「雨が多い地域が原産野菜」なら多湿気味の環境を整え、「雨が少ない地域の野菜」なら乾燥気味の環境を整えるといったように、その野菜に適した土壌環境を整えることが「上手に育てるコツ」ということを頭に入れておきましょう。
長期間降り続く雨によって発生する病害や害虫の被害を減らすためには、野菜の雨対策がとても重要になってきます。
野菜を雨による悪影響から守る方法はいくつかありますのでご紹介します。
野菜に雨がかからないようにビニールなどで屋根を作って雨対策を行うことが有効な雨対策になります。株の周囲に支柱を立ててビニールを被せるだけの簡単な雨対策でおすすめです。
露地栽培の場合は、畝の高さをしっかりと確保して、畝間に水が溜まるなど水の流れが悪くならないように排水計画をする。排水口側に水が流れるように畝間の溝に勾配をつけてやりましょう。
プランター菜園では排水性を高めるために鉢底に鉢底石やネットに入れた発泡スチロールなどを敷き詰めておきましょう。
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