家庭菜園でよく見かける野菜の病害と対策。野菜が「いつもと様子が違う」「病害になったかな」と少しでも変化に気づいたら病害になっていないかを調べてみましょう。
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野菜が病害になったら早めに治療をしましょう。同時に対策を知って原因を取り除くことも大切です。
野菜の病害は伝染するものも多く、あっという間に他の野菜に病害が広がってしまうことがあります。せっかく育てた野菜が全て枯れてしまう状態は避けなくてはなりません。
野菜に病害が発生したら、治療と同時にその原因を完全に取り除いておくことが再発防止にとても重要になります。
他の株へ感染が広がったり何度も同じ病害が繰り返して発生したりする原因につながるからです。
同じ病害を発生させないために正しい予防と対策を知っておくことが大事です。
野菜作りに慣れている方でも、どの病害に掛かっているかの判断は難しいものです。画像を交えて野菜の病害の種類には何があるかや各病害の原因と対策について説明します。
うどん粉病・炭疽病・べと病・疫病・軟腐病・ウイルス病・青枯れ病・半身萎凋病
治療難易度 ★★
この病害が発生しやすい野菜は、キュウリ、カボチャ、エンドウ、イチゴ、ナスなどで、病害の症状は写真のように葉っぱに白い粉を振りかけたような感じです。
株の密植しすぎで風通しが悪くなったときや、圃場の水はけが悪いときによく発生する病害です。一旦発病すると他の株へもつぎつぎと広がっていきます。
治療難易度 ★☆
炭疽病はキュウリやカボチャなどウリ科の野菜によく発生しますが、基本的にはどの野菜にも発生します。症状は葉っぱや茎に淵が褐色で内部が灰白色の病班ができます。
原因は雨が多い時期の高温多湿です。株の密植し過ぎ、水はけが悪い、風通しが悪いなどの条件でよく発生します。
治療難易度 ★☆
この病害が発生しやすい野菜は、キャベツ、春菊、キュウリ、ダイコン、レタスなどで、症状は葉っぱに黄色っぽい角ばった斑紋ができるのが特徴です。
多湿が原因で発生する病害です。病原菌は糸状菌(かび)の一種で、水やりや降雨の際の泥のはね返りや、枯葉などの残渣に残っていた胞子が風などで飛散して、他の株にも次々と伝染していきます。
治療難易度 ★☆
疫病はトマト・ピーマン・キュウリ・ジャガイモ・カボチャなどによく発生しますが、基本的にはどの野菜にも発生します。症状は葉っぱや茎、果実部分に褐色の病班ができて進行すると穴が開きます。
原因は密植、水はけが悪い、風通しが悪いと発生します。
治療難易度 ★★
この野菜の病害は白菜、タマネギ、キャベツ、セロリ、レタスなどに発生しやすい病害です。症状は写真の様に野菜の根元が腐り、悪臭が発生する病害です。
この病害は細菌が原因で、葉の傷口などから繁殖してしまいます。原因は密植、水はけが悪い、風通しが悪いと発生します。
治療難易度 ★★★
ウイルス病は多くの野菜に発生します。症状はさまざまで葉が縮れたりモザイク模様が出たりします。ウイルス病は治療方法がないため予防するしか対策はありません。
原因はアブラムシやカメムシなど吸汁する害虫によって他の株からウイルスを媒介します。
治療難易度 ★★★
ナス科の野菜に多く見られますが、ほとんどの野菜で発生します。株の上部の葉が萎れはじめます。昼間に萎れ曇りの日や夜間は回復することを繰り返しながら最後は枯れてしまいます。
原因は高温多湿です。株を密植し過ぎる、畝の水はけが悪い、株元の風通しが悪いと発生します。
治療難易度 ★★
春から夏にかけてナス科野菜やアブラナ科などに発生します。株元付近の葉が黄色くなって萎れる病害です。初期は葉や株の半分だけに症状が出ますが、次第に株全体に広がります。
カビによる病害です。原因菌は越冬して土中に残るため、連作している畑では翌年以降も発生します。
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