野菜がベト病害になった時の対策法。ベト病にならないようにベト病対策をまとめています。野菜がベト病になる時は必ず原因があります。ベト病の治療薬はありますが、薬を利用するだけでは再発してしまいます。原因も同時に排除しましょう。
ベト病は葉に褐色の病班ができて放っておくと茶色くなってカサついた感じで枯れてしまう病害です。
見た目は写真のように太陽で葉っぱが焼けてしまったような感じになります。
ベト病は糸状菌というカビの一種が原因起こる病害で、昼夜の温度格差が大きい3月~4月と10月~11月頃の夜間の湿度が高い(85%以上)で、気温が15~20度の頃に発生しやすくなる病害です。
菌は風などで飛んできて葉の裏面の気孔から感染します。発生しやすい春と秋の日没前の水やりが多い時に発生しやすくなります。
対策難易度 ★ ★
発生時期:春と秋
発生条件:低温が続く時
症状:葉っぱに黄色っぽい角ばった不規則な斑紋が出来るのが特徴です。病原菌は、糸状菌(かび)の一種で、胞子が風などで飛散して一気に伝染します。
対策:排水を良くして密植を避ける。同科の野菜の連作をしない。窒素分が多い肥料を控える。
ベト病の治療は比較的簡単ですが、それでも放っておくとどんどん被害が広がってしまいます。
ベト病の発生を確認したらあわてずに、発生が初期で症状が軽い場合はまずは症状が出た葉っぱだけをちぎって様子をみて下さい。ただし、ベト病の原因になるカビの胞子が風などで飛んでしまえば広がってしまいますので少しでも枯れ始めた葉っぱも必ず除去するようにしましょう。
除去する葉っぱが多くなるほど治療は困難 になっていきます。手に負えなくなったときは、次のステップに進んで被害を最小限に食い止めることを検討しましょう。
発病した葉を処分したあと、しばらく様子を見てもベト病の症状が株全体に広がり続けるときは、ベト病の市販薬剤を使うことを検討しましょう。
せっかく家庭菜園で育てるならば出来る限りは使用したくないのが本音だと思います。そこでおすすめなのは手作りの治療薬を使ってみる方法です。
軽症のベト病なら1週間おきくらいに木酢液や酢を水で薄めたものマシン油とニンニクを混ぜた液を散布すると症状が消える事がありますので試してみて下さい。
さらに被害がひどくなった場合には薬剤散布をしないとすべての株が来れてしまう結果になってしまいます。
薬剤を使うのは少し気が引けるかもしれませんが、他の株を守るためにも人体に被害の少ない薬材もたくさん市販されていますから利用することも検討してみて下さい。
ベト病にかかった時は薬は葉裏を中心に散布する事が大切です。
お酢を30倍~50倍に水で薄めて葉にかけます。(赤唐辛子・鷹の爪を入れるとより効果的)
株の枯れや萎れの原因になるので、酢の濃度が濃くなりすぎないように注意してください。
ベト病の初期段階での治療効果は高く、薬剤に抵抗がある方はぜひ試してみましょう。
芽が出始めてから2週間に1回程度吹きかけることで予防効果もあります。匂いが相当きついので近所への配慮を忘れないようにしましょう。
葉の表も裏も、液がしたたるくらいにやっぷりと吹きかけて下さい。
木酢液は先ほどの酢比べると効果は薄いですが、500倍程度に薄めてとうがらしを漬け込みます。
発生初期なら吹きかけるとやはり効果があり予防効果もあります。葉の表も裏も木酢液がしたたるくらいにしっかり吹きかけて下さい。
ベト病の症状がひどい時は20倍で散布すると効果が高まります。
にんにく20g、マシン油小さじ0.5杯、石鹸2.5g、水250cc良く洗ったニンニクをみじん切りにし、マシン油を入れて24時間漬け込みます。
その後、水に石鹸を溶かしたものを混ぜ合わせコーヒーペーパーなどで濾します。3~4日作り置きしてから50~100倍に薄めて使いましょう。
ただしマシン油は農薬の1種です。マシン油は一部の園芸店などで購入できます。
「カダンセーフ 900ml」はヤシ油とでんぷんから作られた、人と自然にやさしい薬剤です。
食品成分のソルビタン脂肪酸エステルが虫や菌を退治。うどん粉病の原因菌だけでなく他の病害の菌・虫・ダニを同時に除去してくれます。
成分はすみやかに分解して野菜に残りにくいため収穫前日まで使えます。(安全性情報はこちら)送料無料のアマゾンや楽天市場 でも購入出来ます。
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