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軟腐病の症状と対策

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野菜が軟腐病になった時の対策。野菜が軟腐病になる時は必ず原因があります。軟腐病の治療薬はありますが、薬を利用するだけでは再発してしまいます。原因も同時に排除しましょう。野菜が軟腐病にならないように対策などをまとめています。

軟腐病とは?

軟腐病とはどんな病害なのか特徴を見極めましょう

軟腐病の症状と対策


軟腐病は「カビ」ではなく「細菌」が原因の病害です。

軟腐病は野菜の傷口から細菌が繁殖し、養水分の通り道を塞ぐため、地上部が萎れ、地際は腐って溶けてしまう厄介な野菜の病害です。

病害の特徴は、見た目が腐ったようになり、腐敗した部分は悪臭を放ちます。

冷蔵庫でキャベツや白菜を長く保管していると、株の切り口の部分がヌルヌルして悪臭を放つ時がありますが、これも軟腐病の菌が原因で起こる現象です。

軟腐病は薬剤でも治療が困難な病害の一つで軟腐病にならないように事前に対策することがベストです。

軟腐病は高温多湿の環境下で発生が助長されます。気温が高くなる夏場で降雨の多いときや、晩秋から冬にかけて温暖な日が続き雨が多いときにも発生が多くなります。


軟腐病にかかる野菜の品種

タマネギ・ハクサイ・キャベツ・セロリ・レタス・キュウリ など。


対策難易度 ★★★

発生時期:5~9月

発生条件:高温多湿

症状:野菜の根元が腐り悪臭が発生する病害です。この病害は細菌が原因で、葉の傷口などから繁殖してしまいます。原因は密植、水はけが悪い、風通しが悪いと発生します。

対策:直ぐに抜き取り焼却処分・場外処分する。野菜の根を傷をつけない。排水・通気・日照の良い土壌で育てる。




軟腐病の対策と治療方法は?

軟腐病は治療が難しい野菜の病害のひとつですが、市販の薬剤で感知できる病害です。対策をしっかりと行えば、予防や蔓延を防止することも可能です。

軟腐病は発生して時間が経つと薬剤での治療も非常に難しくなるため、初期の治療を心がけ、予防と対策をする事が一番です。被害が広がってしまったときは、市販の薬剤には軟腐病の治療薬の利用を検討しましょう。

ただし、発生後期で薬剤で効果が出なかったときは、感染株を畑から完全に除去して他の株への感染を防ぐことが大切です。

軟腐病の原因となる細菌は野菜の傷口から侵入することが多いので、一番の対策は野菜に傷をつけないことです。

茎葉を剪定する時や収穫の際に切り取るときに傷つきやすいので、軟腐病にかかりやすい野菜は先の作業を行う際は慎重に作業しましょう。

昆虫(青虫)などの噛み痕などからも細菌が侵入します。軟腐病にかからないためには害虫の早期駆除も予防になります。

薬剤(ストマイ液剤 )による事前の予防も有効です。初夏から夏の間にストマイ液剤 を散布しましょう。

対策を行っても疫病が発生してしまった場合は、病害が広がらないように出来るだけ早いうちに対策を行いましょう。

家庭菜園で育てるならば出来る限りは使用したくないのが本音だと思いますが、軟腐病は一度発生してしまうと市販の薬剤でも効果が出にくくなり発病した跡は残ってしまいます。

軽症の段階で軟腐病を発見して市販の薬剤を集中的に散布すれば病害が回復する可能性が高まります。

根の部分に症状が出て株全体に拡がったときは、発病した株ごと除去して他の株に軟腐病に伝染しないようにしましょう。

市販の薬剤を使うのは少し気が引けるかもしれませんが、他の野菜を守るためにも人体に影響の少ない薬材を選んで早期に治療して下さい。



軟腐病のおすすめの治療薬(手作り・市販品)

軟腐病を治療・予防する薬剤(手作り・市販品)を紹介します。

初心者の場合は気づかぬうちに被害が拡大する事が良くあります。軟腐病は感染しやすい病害なので、念のために治療薬を手元に置いておくのもおすすめです。

軟腐病は手作りの治療薬はありませんが、手作りの害虫退避薬を散布することで害虫からの感染を予防できます。市販の薬剤を使いたくないときは試してみましょう。


木酢液(+唐辛子) 

退避効果 ★ ★


軟腐病手作り治療薬


木酢液自体には軟腐病を防ぐ効果はありませんが一部の害虫に対して退避効果が期待できます。

木酢液に唐辛子を入れた液を約50倍~100倍に薄めて野菜に散布することで害虫の飛来を防ぎ、野菜への害虫による損傷を防ぐ事できるので、軟腐病の発生原因を減らす事が出来ます。

葉の表も裏も木酢液がしたたるくらいにしっかり吹きかけて下さい。


ストマイ液剤20 (消毒 殺菌予防)

治療効果  ★ ★


軟腐病に良く効く薬剤


抗生物質のストレプトマイシンが細菌によって起こる各種の病害に防除効果をあらわします。

軟腐病の他に、疫病、褐斑病、褐点病、褐紋病、黒星病、黒斑病、蛇眼病、炭そ病、つる枯病、つる割病、葉枯病、斑点病、斑点細菌病、べと病、輪紋病、褐色斑点病、せん孔細菌病にもストマイ液剤は効果があります。

ジマンダイセン水和剤

治療効果 ★ ★ ★


軟腐病治療薬


ジマンダイセン水和剤は市販の薬剤です。展着生に優れ、よく付着するので効果が長続きします。カビ類(糸状菌)や細菌が原因で起こる病害に効果があり、特に野菜のべと病、疫病、軟腐病など広範囲の病害にすぐれた効果がある代表的な園芸用殺菌剤です。

ビスダイセン(適用と使用法

治療効果 ★ ★ ★


軟腐病治療薬おすすめ


ビスダイセン水和剤は疫病、べと病、黒星病、炭そ秒病、軟腐病、梨・黒星びょうなどに効果があります。ビスダイセン水和剤は野菜の難病に効果的な薬剤ですが人体や益虫への害は少なめ。よく付着するので効果が長続きします。小分けされていて使用料に応じて使えて便利です。



軟腐病の対策と予防方法まとめ

  • 水はけ・通風・採光をよくすることで軟腐病を予防できます。
  • 窒素肥料の多用を避けて作物を軟弱にしないことが軟腐病の予防・対策になります。
  • 土壌の排水性は出来る限り良くして、根が健全に育つようにすることが軟腐病の対策になります。
  • 狭い場所にたくさん植えすぎないこと。株・葉の間を開けて風通しをよくする事が軟腐病の対策になります。
  • 雨の日の芽かき、収穫は避けることが軟腐病の対策・予防になります。
  • 鉢底から出た水が他の株に触れないようにすることで軟腐病の予防になります。
  • 同じ作物を連続して(罹病性作物)植えないようにすれば軟腐病の予防になります。
  • 野菜の害虫の除去、また剪定、収穫、摘み花時に野菜への損傷を減らすことが軟腐病の予防・対策になります。


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