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疫病の症状と対策

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野菜が疫病になった時の対策。野菜が疫病になる時は必ず原因があります。疫病の治療薬はあっても薬を利用するだけでは再発してしまいます。原因を同時に排除しましょう。このページでは野菜の疫病について詳しく解説しています。

疫病とは?

疫病とはどんな病害なのか見極めましょう

疫病の症状と対策


疫病は野菜全般にかかる病害なのですが、トマト、ナス、ピーマンなどのナス科の野菜は特にかかりやすい病害です。

疫病は葉っぱだけでなく実にも発生しやすく、実にも病斑が出て最終的には腐敗してしまいます。

病害の見た目の判断としては、湿度が高い時は水がしみたような褐色の斑紋が葉の先から徐々に広がり、乾燥している時は写真の様に全体が枯れた状態になります。

疫病は4~10月の気温や夜の湿度が高い時期によく発生します。

梅雨の時期や秋の長雨が続く低温且つ湿度の高い時期により発生しやすいので注意しましょう。長時間水滴が付着すると発生しやすくなります。


疫病にかかりやすい野菜

トマト・ピーマン・シシトウ・キュウリ・ジャガイモ・カボチャ・ミニトマト


対策難易度 ★

発生時期:5~7月・9月

発生条件:高温多湿

症状:基本的に全ての野菜がかかる可能性がある病害です。症状は葉っぱや茎、果実部分に写真の様な褐色の病班が出来ます。原因は密植、水はけが悪い、風通しが悪いと発生します。

対策:発生したときは空気伝染しないように焼却処分する。連作を避ける。日照が良く排水性の良い土壌で育てる。




疫病の対策(治療方法)は?

疫病の治し方と予防方法


疫病は治療が難しい野菜の病害ですが、市販の薬剤を使う事で対策することが出来ます。

疫病の予防法は多湿環境にならないようにすること。

土壌湿度が高い場所は高畝にし、ビニールマルチなどを行います。また疫病が発病しやすい野菜の連作と、発病したことのある土壌での連作を避けるようにします。

水やりをする時は、土壌中の細菌が跳ね返らないように、丁寧に株元に与えるようにしましょう。

また、雨よけを行うと発病をかなり減らせます。

疫病は伝染するので、発病した枝葉や果実は見つけ次第、早めに切除して場外で処分してください。刈り取った茎葉を畑に放置しないように注意しましょう。

根っこに近い部分の株や地面に落ちてしおれた茎葉は、周辺の野菜への伝染を防ぐために、周囲の土とともに必ず取り除くようにします。

菌は土壌中に数年は残ります。冬には勢いが弱まりますが翌年になるとふたたび菌が増えて病害が発生します。

疫病の症状


初期段階で予防しても疫病が発生した場合は、病害が広がらないように出来るだけ早いうちにベト病の市販薬剤を使いましょう。

家庭菜園で育てるならば出来る限りは使用したくないのが本音だと思いますが、疫病は症状が悪化してからでは手作りの薬剤では効果が期待できません。

市販の薬剤を集中的に散布すれば病害が回復しますが末期になると回復しないこともあります。早期回復を心がけて下さい。

特に根の部分の被害がひどく株全体が枯れ始めた場合は、株そのものを抜き取らないとすべての株が疫病に掛かってしまう結果になることも。

薬剤を使うのは少し気が引けるかもしれませんが、他の株を守るためには早期対策がポイントです。人体に被害の少ない薬材もたくさん市販されていますから被害が大きくなる前に利用を検討してみましょう。



疫病のおすすめの治療薬(手作り・市販品)

疫病を直す薬剤(手作り・市販品)を紹介します。

手作りの治療薬は作り方も記載してありますので、どうしても薬剤を使いたくない場合は試してみて下さい。

ただし初心者の場合は気づかぬうちに被害が拡大する事が良くあります。近頃では人体への被害の少ない疫病用治療薬もたくさんありますので、家庭菜園に慣れるまでは市販の疫病用治療薬の利用も検討してみて下さい。

竹酢を薄めた液  

治療効果 ★ ★


疫病の手作り治療薬


竹酢を約100倍に水で薄めて定植前の苗に浸すことで疫病を防げます。

予防効果は高く薬剤に抵抗がある方は利用してみましょう。

芽が出てからは500倍程度に薄めた液を2週間に1回程度吹きかけると予防の効果もあります。葉の表側だけでなく裏側にも、竹酢液をしっかりと吹きかけましょう。

木酢液(+とうがらし・鷹の爪)

治療効果  ★ ★


疫病の自作治療薬


木酢液は先ほどの酢比べると効果は薄いですが、500倍に薄めて赤唐辛子(鷹の爪など)を一緒に漬け込みます。

発生前に定期的に吹きかけると予防効果が期待できます。葉の表側だけでなく裏側も木酢液がしたたるくらいにしっかり吹きかけて下さい。

定植前の苗に100倍で薄めた液で浸すと、さらに予防効果が高まります。

ジマンダイセン水和剤

治療効果 ★ ★ ★ ★


疫病の市販のおすすめ治療薬


ジマンダイセン水和剤は市販の薬剤です。展着生に優れ、よく付着するので効果が長続きします。カビ類(糸状菌)や細菌が原因で起こる病害に効果があり、特に野菜のべと病、疫病、軟腐病など広範囲の病害にすぐれた効果がある園芸用殺菌剤です。ジマンダイセン(amazon)

ビスダイセン(適用と使用法

治療効果 ★ ★ ★ ★ 


市販の疫病治療薬


ジマンダイセンは疫病、べと病、黒星病、炭そ秒病、晩腐病、梨・黒星びょうなどに効果があります。ジマンダイセンは野菜の難病に効果的です。よく付着するので効果が長続きします。小分けされていて使用料に応じて使えて便利です。



疫病の対策・予防

  • 水はけ・通風・採光をよくすることで疫病を予防できます。
  • 土壌の排水性は出来る限り良くして、根が健全に育つようにすることが疫病の対策になります。
  • 狭い場所にたくさん植えすぎないこと。株・葉の間を開けて風通しをよくする事が疫病の対策になります。
  • 葉っぱに長時間、水滴等が付着した状態にしない、水やり時の返り水に注意する。
  • 鉢底から出た水が他の株に触れないようにすることで疫病の予防になります。
  • 同じ作物を連続して(連作で)植えないようにすれば疫病の予防になります。
  • 感染株に用いた土や道具は消毒するまで再利用しないことが疫病の予防対策になります。


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