野菜の用土管理には、土寄せ・中耕・除草があります。野菜を植えたあとに用土管理をしっかりと行うことが野菜を病害や害虫から守り生育を良くして収穫量を増やすコツです。
Contents Menu
用土管理の種類は「土寄せ」「中耕」「除草」の3つです。これらは土の状態を正常に保つ大切な作業になります。
一つ一つの用土管理を丁寧に確実に行うことで、安全でおいしい野菜を育てられます。
土寄せとは、苗を間引いた際や追肥の際に株もとに周辺の土を寄せる作業のことです。
土寄せは、強い雨や風などで株を倒れにくくする目的以外にも、根野菜の緑化防止や雑草が生えるのを防ぐ・排水性を高めるなどの様々な目的があります。
土寄せは追肥の作業と一緒に行うことで、肥料を用土に混ぜ込むことが出来て塊を作らずにすみます。
株元に日光が当たると変色する野菜(ジャガイモ・ニンジン・サトイモ・白ネギ)はしっかりと土寄せを行いましょう。
中耕とは固まった用土の表層を耕すことで通気性と水はけをよくする作業のことです。
しばらく放っておくと降雨などが原因で用土の表層が固くなり野菜の生育の妨げになってしまうのです。
畑の状態を見て用土が固いと感じた時は中耕を行いましょう。中耕する時に気を付けることは野菜の根を傷めないようにすること。
何度も中耕を繰り返したり用土の深い場所まで掘り起こしてしまうと、誤って根を傷めることがあるので注意が必要です。表層をクワやホーなどで軽くひっかく程度にしましょう。
中耕する際は用土に空気を含ませるのがコツ。中耕は除草効果もあるので畑の様子を見ながら行いましょう。
除草は畑に生えた雑草を抜き取る作業のことです。除草を怠ると雑草が野菜の養分を奪ったり光を遮ってしまうため、成長に悪影響が出てしまいます。
除草作業は晴れの日ではなく雨が降った翌日など用土が湿っている状態に行うと楽に抜き取れます。
特に苗を植えた直後の幼苗期は、雑草の影響を強く受ける時期ので、こまめに除草を行うようにしましょう。
除草は雑草が種を付ける前に必ず行うようにします。種が出来てからだと種がこぼれてしまい、すぐに雑草が生えてしまうからです。
除草した草は持ち出さずに有機マルチや堆肥として利用するようにしましょう。除草後の畑は乾燥状態になってしまいます。除草した草を畝に敷いておくと加湿や乾燥から用土を守ることが出来ます。
また、雑草などの有機物でマルチングはミミズなどの小動物や微生物が繁殖して空気が土壌中に行きわたるため、中耕の代わりを果たします。
用土管理は野菜を上手に育てるうえで欠かせない大切な作業です。
野菜は苗を植えて水を与えるだけではありません。植えたあとの用土を管理することは収穫量を増やす上で大事な作業になります。
愛情を注いで育てると野菜もそれに答えて大きく育つものです。面倒がらずに丁寧に行いましょう。
次のコンテンツ:栽培管理と収穫作業の基本
▷家庭菜園で簡単野菜作り!VegetablesBeginnersGuide
YouTubeの動画でも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。