ジャガイモと一緒に植えると生育が良くなったり害虫を退避させたりする効果がある野菜をコンパニオンプランツといいます。
ジャガイモと寄せ植えできる野菜には、ソラマメやエンドウマメなどマメ科の野菜のほか、セロリなどセリ科の野菜、サトイモやブロッコリーなどがあります。
ジャガイモと一緒に植えると良く育つ相性の良い野菜(コンパニオンプランツ)の種類や、混植することで得られるメリットなどを詳しくご紹介します。
ジャガイモと寄せ植えできる野菜を見つけて、限られたスペースを有効に活用しましょう。
ジャガイモと混植できるコンパニオンプランツを紹介します。
ソラマメ・トウモロコシ・エンドウマメ・わさびダイコン・サトイモ・秋まきブロッコリー・セロリ(相互に有益な効果)、インゲンマメ・アマ(生育が良くなる&害虫を退避させる)などです。
ジャガイモと一緒に植えてはいけない野菜は、トマト・ミニトマト・カボチャ・キュウリなど(疫病にかかりやすくなる)、キャベツ・オラチエ(生長を抑制する)などです。
ウリ科野菜の多くは根を浅く広く張るため、ジャガイモを掘り出すときに根を傷めて生育不良の原因になってしまうので混植には不向きな組み合わせです。
またジャガイモをキャベツの近くに植えると、多感作用(アレロパシー)が起こってジャガイモの生育が悪くなります。
ジャガイモと同じ場所に植えると良い野菜の一例と混植したときの効果などを分かりやすく解説します。
ジャガイモとインゲンマメは相性が良い組み合わせです。
インゲンマメは日陰でも良く育ち、根につく共生菌(根粒菌)がジャガイモの生長を促すためどちらも良く育ちます。
つるが巻き付かない「つるなし種」がおすすめです。
ジャガイモとサトイモは同じ場所に植えることができる組み合わせです。
ジャガイモの収穫は7月で後作の秋野菜の種まきまでの期間が空いてしまいます。5月中旬以降にサトイモを植えておくと10月頃の秋野菜の種まきまでのロスがなくなります。
夏場の強い光と乾燥が苦手なサトイモをジャガイモの畝と畝の間に約60cmほど離して植え付けておきます。
秋ジャガイモとセロリとの相性は抜群です。セロリの栽培後半は反日蔭で栽培するほど柔らかく白い葉柄になるため、ジャガイモの畝間に植え付けます。
基本的にこの組み合わせは秋植えです。ジャガイモの植え付けは9月上旬でセロリは7月~9月上旬まで。収穫時期も近いため無駄がない混植です。
どちらも生育初期に一定の日照量が必要なので、株間を約50cm確保して植え付けましょう。
ジャガイモと混植できる野菜(同じ場所に一緒に植えても大丈夫な野菜)の一覧です。
◎=相性抜群 〇=混植可 ×=相性が悪い
おすすめ度 | 野菜名 | 期待できる効果 |
◎ | インゲンマメ | 生育が良くなる |
害虫の退避効果 | ||
◎ | アマ | 害虫の退避効果 |
◎ | わさびダイコン | 生育が良くなる |
◎ | トウモロコシ | 生育が良くなる |
◎ | セロリ | 生育が良くなる |
× | キャベツ | 生育が悪くなる |
〇 | ソラマメ | 生育が良くなる |
〇 | サトイモ | 生育が良くなる |
〇 | 秋まきブロッコリー | 生育が良くなる |
× | キャベツ | 生育が悪くなる |
× | ミニトマト | 生育が悪くなる |
× | カボチャ | 生育が悪くなる |
× | キュウリ | 生育が悪くなる |
× | トマト | 生育が悪くなる |
× | オラチエ | 生育が悪くなる |
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ジャガイモを他の野菜と混植するときは、栽培中に収穫が終わるものを選ぶことがポイントになります。イモを掘り出すときに混植した野菜の根を傷めてしまうからです。
コンパニオンプランツは栽培期間の短い「極早生]または「早生品種]を選ぶと、ジャガイモの収穫期間中に繰り返して栽培を楽しめます。
ジャガイモの収穫時期は6月中旬~7月中旬頃です。9月の秋野菜の植え付けまでの約2か月で収穫できる品種を選ぶことが、無駄のないリレー栽培を計画するコツになります。(参考:夏に植える野菜)
ジャガイモの収穫後は養分が減って土壌が痩せていますが、少肥性の野菜や液肥で育つ葉野菜なら問題なく育ちます。秋野菜までのつなぎ野菜におすすめです。
後作に栽培期間の長い野菜を育てるときは土作りをしっかりと行いましょう。(参考:野菜の土作りの基本)
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