テーブルビートの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
テーブルビートが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。テーブルビートの発芽率を上げるには?テーブルビートの芽が出ない時の対処法は?
テーブルビートは発芽適温内なら種まきから7~10日で発芽します。テーブルビートの発芽率が悪いときやテーブルビートの芽が出ないときの原因と対処方法を解説します。
種まきの時期が間違っている
テーブルビートの種まき時期は春(3月~5月)と秋(8月~10月)です。
種をまく時期の気温が適正でも発芽してから収穫までの気温が低すぎたり高すぎると発芽しないことがあります。
テーブルビートの生育に適した温度は15~20℃で発芽適温より少し低めです。
用土の極度の乾燥
テーブルビートは固い殻の中に種が入っています。給水量がとても少ないため発芽しにくい性質をしています。
発芽までの間に用土が極度に乾燥すると発芽率が悪くなります。種まきから発芽までの期間は、用土の表面が乾燥しないようにしっかりと水やりをしましょう。
土の被せすぎ
種の上に用土を被せすぎたり(覆土の厚すぎ)、種を深くまき過ぎたりしていませんか。
テーブルビートは深まきすると、種が腐ったり通気性が悪くなって酸素不足になり発芽しない原因になります。種をまく深さは種の直径の2~3倍が目安です。
土壌酸度が適正でない
テーブルビートに適した土壌酸度になっていますか。
酸性に偏った土壌に弱いので、pHが6.0未満であったり6.5を超えると発芽率が下がります。発芽しても萎れるときも同様です。
土壌のpH(酸度)を6.0~6.5の範囲にるように調整してから種をまきましょう。
適正な温度(気温)になっていない
テーブルビートの種は温度が高すぎても低すぎてもうまく発芽しません。発芽適温内(15~30℃)になるよう温度管理をしっかりと行うことが上手く発芽させるポイントです。
低温には強く10℃までなら発芽が遅れるだけですが、気温が35℃を超えると発芽しにくくなります。
春まきの場合は保温して温度を上げる対策、夏まきでは温度を下げる対策をしましょう。
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温しながら発芽させる、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりするなど対策を行いましょう。
テーブルビートは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
テーブルビートの種は発芽しない原因は、「水の管理」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
少し手間が掛かりますが「芽出しまき」というより確実な種まき方法があります。
種をコップに入れ数十分ほど吸水させてから、湿らせたガーゼや綿の上に種を置きます。日の当たらない場所または冷蔵庫の野菜室で1~3日置くと芽が出てきます。
根の長さが1~2mmになってから種をまく簡単な発芽方法ですので試してみましょう。
テーブルビートは種をまいた後に乾燥状態が続くとうまく発芽しません。発芽するまでこまめに水やりすることがうまく発芽させるポイントです。
日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法がおすすめです。
発芽したらすぐに取り除くようにしましょう。
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