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野菜の保温栽培

真冬に野菜を育てるときは保温栽培がおすすめです。保温栽培なら、厳寒期でも野菜に必要な温度を保ち、霜や寒風からも野菜を守ることができます。

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野菜の保温栽培(温室栽培)



Contents Menu

  1. 保温栽培とは?
  2. 保温栽培ができる野菜
  3. 保温栽培のコツとポイント
  4. 保温栽培で注意することは?
  5. 保温栽培のやり方
  6. 露地の保温栽培のやり方は?
  7. プランターの保温栽培のやり方は?

動画で解説「真冬に野菜を育てる裏技」

YouTubeでも保温栽培を解説しています。保温栽培のメリットのほか、真冬に栽培できる品種の紹介や上手な保温栽培のやり方などが分かります。チャンネル登録おすすめです。


保温栽培とは?

保温栽培は「トンネル栽培」とも呼ばれ、フィルムなどで被覆して野菜を寒さから守り、低温期でも生育を促進させる栽培方法のことです。

多くの野菜は7℃以下になると生長が止まり、霜にあたると茎葉が枯れてしまいますが、保温栽培をすることで真冬でも収穫を楽しむことができます。

冬から早春にかけては家庭菜園ができないと思っているかもしれませんが、保温栽培を用いることで真冬の畑を遊ばすことなく有効活用することができます。

保温栽培ができる野菜の種類




保温栽培ができる野菜

保温栽培はどんな野菜にも適用できるものではなく、保温栽培に向く野菜と向かない野菜があります。

保温栽培に向く野菜

コマツナ・ホウレンソウ・コカブ・ダイコン・ニンジン・ミズナ・チンゲンサイ・シュンギク・カラシナなど。

保温栽培に向かない野菜

草丈が高くなる野菜・生育に高温が必要な野菜・冬でも水やりを多く必要とする野菜・夜間も高温が必要な野菜は保温栽培に向きません。

保温栽培のコツとポピント




保温栽培のコツとポイント

保温栽培は厳寒期に用いますが、その年の気象や気候に合わせて適切に管理をすることが大切です。

真冬の保温栽培は日中の温度を生育に適した温度(15~20℃)に保つ方法なので、夜間の保温はできないというデメリットがあります。

また春に近づくにつれて日照が強くなり温度が上がりすぎるといったことも起こります。



保温栽培で注意することは?

12月~2月の保温管理

厳寒期の保温栽培は夜間の温度が外気温に近くなるため、夜間に長時間の氷点下になると野菜が凍害を受ける可能性があります。

霜が降りる地域ではべた掛けを行って霜対策を行い、夜間の低温対策として黒色のマルチングをしましょう。


2月下旬~3月の保温管理

この時期は日中の日照が強くなるため温度が30℃を超えることが多くなります。

極度な高温は野菜にとってはストレスになるので、温度が上がり過ぎないように日中はトンネルの裾を開けて換気を行うことがポイントです。

低温対策でマルチングをしていたときは気温が高くなる前に撤去しておきましょう。

保温栽培の注意点




野菜の保温栽培のやり方

露地栽培とプランター栽培のどちらも保温栽培を行うことができます。それぞれの保温栽培のやり方について詳しく解説します。

野菜の保温栽培のやり方


露地の保温栽培のやり方は?

露地の保温栽培は大きく2種類あります。1つは「トンネル栽培」で、もう一つはトンネル栽培を大型にして人の出入りができるようにした「ハウス栽培」です。

ハウス栽培では暖房を設置して厳寒期での夏野菜の栽培も可能ですが、ここでは一般の方でも簡単に行えるトンネル栽培に絞ってやり方をご紹介します。

用意する資材

トンネル用支柱
60~100cm間隔で支柱を立てます。畝の長さに合わせて必要な本数を用意します。トンネルの高さは、育てる野菜の「収穫時の草丈」を考慮して決めましょう。

支柱はフィルムを支える支柱とフィルム飛散防止用に上から押さえる支柱が必要です。つまり、1か所あたり2本使うことになります。

トンネル用フィルム
透明で畝の幅より100cm広いものを準備します。(例:畝幅60cmの場合は幅160cm)

穴あきのものを使うと裾をめくる手間は省けますが、厳寒期や寒冷地では完全な保温ができません。

穴あき黒マルチ
夜間の気温が低い場合に地温を確保するために利用します。

不織布
霜対策として野菜にかけて使います。苗が小さいときはべた掛けするので畝幅と同じ幅のもの、大きくなってから浮き掛けするときは草丈を考慮した幅広のものを用意しましょう。

フィルム留め具
フィルムやマルチを固定するための固定具です。

保温トンネルの作り方


保温トンネルの作り方

1.穴あきのマルチを張り種をまく
2.不織布をべた掛けする
3.支柱を立ててフィルムを被せる
4.押さえ用の支柱を立てる
5.フィルムを固定する

トンネルを自作するのがハードルが高い(面倒)と感じるときは、市販のトンネル資材を利用するのもおすすめです。

コンパクトなサイズのものを選べば取り付けや外しが簡単なので、温暖差が大きくなる3月以降はかなり重宝します。(参考:Amazon

野菜の温室栽培のやり方



プランターの保温栽培のやり方は?

プランターでも保温栽培をすることができます。

露地栽培に比べて温度変化が激しくなるので、場所を移動しやすいプランターを利用したり、保温資材の取り外しが容易なものを利用したりしましょう。

用意する資材

トンネル用支柱
プランターの四隅に支柱を立てます。鉢の長さに合わせて必要な本数を用意しましょう。支柱の高さは、育てる野菜の「収穫時の草丈」を考慮するのを忘れずに。

手で折り曲げられる支柱がおすすめです。雨が当たる場所では支柱をドーム型にすることで水が溜まらないようにできます。

透明フィルム
外部と遮断する透明のビニル製のフィルムです。大きめの透明のゴミ袋などでも代用できます。

不織布
霜が降りる地域はフィルムと取り替えて使います。フィルムと同サイズのものを用意しましょう。

フィルム留め具
風など飛ばされないようにフィルムを支柱と固定するための固定具です。クリップや洗濯ばさみなどを用意しましょう。

プランター栽培の保温栽培


保温トンネルの作り方

1.種をまく(苗を植える)
2.支柱を立てる
3.フィルムを被せる
4.フィルムと支柱を固定する
5.最上部に水抜け穴を開ける


霜が降りる時期は、プランター栽培でも露地栽培と同様に不織布のべた掛けをして霜対策をしましょう。フィルムの代わりに不織布を被せる方法が簡単でおすすめです。

移動しやすい大きさのプランターを利用すれば、極寒の日や霜が降りる日は室内に移動させることも用意になります。


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