少し珍しいキュウリの育て方に弦下ろし(つるおろし)栽培という方法があります。
キュウリは支柱に園芸用ネットを張るスクリーン式で育てると弦が複雑に絡まって管理が困難ですが、弦下ろし栽培をすればキュウリの栽培管理が楽になって多収穫が期待できます。
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つるおろしとは摘心をしないでそのまま弦を伸ばし続ける栽培方法のことを言います。マンションのベランダやお庭の限られたスペースを有効に使えるキュウリ栽培の方法です。
キュウリは下段から実をつけはじめ上段の実がなる頃には下段の葉が枯れ始めます。枯れた下葉を摘葉して弦を下げ上部の弦を伸ばし続けると収穫期間が長くなり収穫量を増やせます。
つるおろしをする場合はネットを張らずに支柱を1本だけ立ててそこに弦を這わせて育てます。
弦下ろし栽培では、支柱を1本だけで栽培します。伸ばすのは親づるのみで子づると孫づるはすべて摘み取ってしまいましょう。
1.支柱を1本立てる
利用する支柱の高さは背の届く高さのものにしましょう。地中に挿す長さを考慮して少し長めのものを用意するのがポイントです。
支柱が短すぎると成長が活発になると下したつるに果実が残り地面についてしまいます。茎葉や実のついたつるを地面に下すと病害や害虫が発生しやすくなってしまいます。
2.支柱につるを誘引する
キュウリから伸びる自らの蔓だけでは果実の重量に耐えることができません。つるの成長に合わせて支柱とつるを麻紐などでゆるく縛っておきましょう。
強く縛ると風や自重でつるが折れたり傷んだりします。
3.不要な葉や傷んだ葉を取り除く
果実の収穫が終わったら、収穫した果実から下の葉を摘み取ります。キュウリは果実そのものが光合成して実が大きくなるので、下の葉はすべて摘み取っても問題ありません。
未成熟の果実から上にある葉は、傷みが激しいもの以外は無理に摘み取らないように注意しましょう。
4.つるを下して地面で束ねる
支柱の最上部まではつるを普通に伸ばしますが、最上部に親づるの先端が届いたら結んだ麻紐を緩め、つるを地面に円形(蜷局状)に束ねておきます。
つるは力任せに曲げると折れてしまうので、ゆったりと大きめの円を作るようにしましょう。
弦下ろし栽培では、飛び節なり種(子づるや孫づるに実がよく付く品種)よりも、節なり種(親づるに実がよく付く品種)が向いています。
もちろん、子づるや孫づるに実がなる飛び節なり種の弦下ろし栽培もできます。飛び節なり種の場合は支柱を2~3本立てて弦下ろし栽培すればOKです。
親づるの6~7節目以降から伸びる弦の中から勢いのある子づるを2~3本選んで支柱に括ります。あとは節なり種と同じように支柱に絡ませて育てていきましょう。
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