キュウリは春から夏が植え付け適期です。当たりと水はけの良い土壌に種まきをして本葉が3~4枚の頃に苗を1本に間引きます。管理作業は、支柱立て・マルチング・水やり・追肥・土寄せなどです。収穫まで約2か月です。
キュウリの育て方を野菜栽培士が詳しく解説します。
種まき適期や苗の植え付け適期・収穫適期など栽培時期と土作り・種まき・苗作り・肥料の与え方・水やり方法・収穫までの栽培管理、病害虫対策など、画像と動画を使って丁寧に解説しています
YouTubeでもキュウリの上手な育て方を解説しています。動画を見ながらテキストを読むと、より理解が深まるのでおすすめです。
栽培難易度 ★★☆☆☆
キュウリの育て方はコツを知れば簡単です。植え付け時期をずらせば初夏から秋口まで長く収穫が楽しめます。
キュウリは夏を代表するウリ科の野菜で、初心者向けで育て方も簡単な人気の家庭菜園向け野菜。露地栽培だけでなくプランター栽培でも育てられます。
キュウリは病害虫に強い品種も多く、低温期の成長も良いので家庭菜園におすすめです。
地這で育てると場所を取りますが、ベランダのプランター栽培では、支柱栽培をすれば省スペースでも栽培は可能です。
管理作業が多いのですが、コツさえ掴めばキュウリの育て方はそれほど難しくはありません。
キュウリに含まれる栄養素は、カリウム、ビタミンC、カロチン。栄養も意外と豊富で、浅漬けにしたりサラダにしたりと様々なお料理に使える便利な夏野菜です。(もっと詳しく:キュウリってどんな野菜?選び方のポイントから保存まで)
科名 | ウリ科 |
別名 | 胡瓜・カラスウリ・ツバウリ・コウリ・熟瓜など |
草丈 | 1.8~200cm以上 |
連作障害 | あり(2~3年) |
適した場所 | 日がよく当たる風通しの良い場所 |
日当たり | 🌞 or 🌤 |
土壌酸度 | pH6.0~6.5 |
株間 | 80~100cm以上 |
畝幅 | 70~80cm |
畝高 | 10~15cm(平畝) |
発芽適温 | 25~30℃ |
生育適温 | 22~28℃ |
種まき時期 | 3月~6月 |
発芽日数 | 3日~7日 |
苗植え付け時期 | 4月~7月 |
収穫時期 | 種まきから約2か月 |
キュウリと同じ場所で混植(寄せ植え)できるコンパニオンプランツがいくつもあります。相性の良い組み合わせを見つけてスペースを有効に使いましょう。(参考:キュウリと相性の良いコンパニオンプランツ)
キュウリが栽培できる期間は3月~9月上旬頃です。(ハウス栽培で温度管理すれば栽培期間は前後します。)
種まきは3月下旬~5月上旬まで、苗の植え付けは4月上旬~7月頃まで可能で、収穫時期は種まきから約2か月ほどかかり、6月上旬~9月上旬頃までとなります。
キュウリは短日性で昼の長さが一定より短いと開花が促されます。春植えは夏前、秋植えはお盆過ぎからが収穫の本番、時期を考えて品種を選ぶことが成功のポイントです。
YouTubeで秋キュウリの上手な育て方を解説しています。動画を見ながらテキストを読むと、より理解が深まるのでおすすめです。
キュウリの品種は世界中に500種以上あると言われており、大きく分けると節なり種と飛び節なり種に分かれます。イボのないものや秋植えキュウリなど、さまざまな品種があります。
キュウリで育てやすいとされる品種には「夏すずみ」「よしなり」「四葉キュウリ」などがあります。
味が良いとされているキュウリは、「夏さんご」で、病害に強いキュウリには「さちなり」という品種がおすすめです。
キュウリはどの品種を選んでも、栽培方法に大きな違いはありません。
ただし苗から育てる方で、同じ場所で連作するときや少ない株を育てるとき、キュウリ栽培に慣れていないときは、病害に掛かりにくい接ぎ木苗がおすすめです。
キュウリはプランター栽培と露地栽培が可能で、種からと苗からのどちらからでも栽培が始められます。ここからはキュウリの育て方を解説します。
キュウリの栽培を始める前にしておくことは、「道具と栽培用土の準備」栽培地の「土作り」「畝作り」などです。
キュウリは根を広げて張るため、栽培に適したプランターサイズは大型サイズ(60㎝~)がおすすめです。根は浅く張るので浅型でもかまいません。
大型サイズはスペースが勿体ない気がしますが、キュウリはさまざまな野菜と混植が楽しめます。(もっと詳しく:キュウリと相性の良いコンパニオンプランツ)
キュウリ栽培に使う用土は、市販の野菜の土「実野菜用」を利用すれば、袋から開けてすぐに植え付けできるので簡単でおすすめです。
自分で配合して作るときは、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせた物を用意しましょう。
植え付けの2週間前までに石灰をまぜて酸度調整を行ってpH6.0~6.5にしておきます。植え付けの1週間前には用土10ℓあたり化成肥料を10~30g混ぜ合わせておきます。
プランターに土を入れるときは、プランターの淵から5cmほど低くしてウォータースペースを作っておきましょう。
こうすることで水やりや用土をほぐすときの周りを汚すことがなくなります。
畑(菜園)でキュウリを育てるときは、植え付けの2週間前までに酸度調整を終わらせておきましょう。
植え付けの1週間前になったら、1㎡あたり堆肥を5kg、化成肥料を100g、油粕100gを、畝の全面に施して深さ30cmまでしっかりと耕しておきましょう。
キュウリに適した土壌酸度はpH6.0~6.5です。苦土石灰を入れて酸度調整をしましょう。(pHを1.0上げるには石灰が1㎡あたり400g必要になります。)
キュウリ栽培で作る畝は平畝です。畝幅は80~100cm、畝の高さは15~20cmに仕上げておきます。
キュウリの根は酸素を多く必要とします。ふかふかで酸素をたっぷりと含むことができるように、腐葉土などを混ぜておくといいでしょう。
露地栽培でキュウリを栽培するときに、畝を南北にして作ると東西側も同じように成長します。
畝を東西にして作ると北側の成長がやや遅れますが、短日性のキュウリにとっては太陽光が遮られるため夏場以降の実なりがよくなります。
キュウリは4月以降から夏の終わり頃まで種まきができます。株間を80~100cmあけて、深さ1cmに種を3~4粒ずつまきましょう。発芽するまで丁寧に水やりをすると約3日で発芽が始まります。
キュウリを気温が低い時期や寒冷地で栽培するときは、ビニルハウスなどの保温した場所でポットに種をまき、苗を植え付けができる大きさになるまで育てましょう。
キュウリの種が発芽しやすい温度(発芽適温)は、25℃~30℃です。20℃以下や35℃以上では、種の発芽率が悪くなります。
キュウリの種まき時期は、3月下旬~5月上旬まで。直まきでは、気温が20℃を超えるようになる頃が種まきの適期です。
キュウリは品種の違いや種をまく時期の気温にも左右されますが、種をまいてから3日~7日ほどで発芽します。
キュウリの種のまき方は、指の第一関節あたりまで押し込むようにして種を埋め込みます。種をまいたあとは手で押さえて用土と種と密着さえておきます。
畑に直まきするときは、株間を80~100cm確保して、1ヶ所に4~5粒種をまいて厚さ約1cm覆土します。
瓶の底などを用土に押し付けて型をつけると、種を埋める深さを統一して発芽を揃えることができます。
その後、乾燥や土のはね返りを防ぐために敷き藁やマルチングをして発芽するまでは水切れに注意しましょう。
キュウリ栽培に慣れていない方や寒冷地など気温が低い地域でキュウリの種たねをまくときは、ポリポットやセルトレイに種をまく方が発芽がうまく揃います。
ポットやセルトレイで育てることの最大のメリットは温度と水の管理がしやすいことです。
植え付けができる大きさ(本葉が4~5枚)になるまでは、保温しながらポットで育てましょう。
種をうまく発芽させるコツは温度管理につきます。日中の気温が最低でも20℃以上になってから種をまきましょう。(もっと詳しく:キュウリが発芽しない原因と対策 )
本葉が1~2枚になった頃が間引きの時期です。残したい株の根元付近を指で押さえて不要な株を手で抜き取ります。元気のよい苗を1本残して他の苗はすべて引き抜いてしまいましょう。
キュウリは苗の成長を見ながら、タイミングよく生育の良い苗を残しながら間引くことが大事なポイントです。
キュウリは本葉が伸び始めたら間引きを行いましょう。1か所にまいた種がすべて発芽して、本葉が出揃ったタイミングで間引きをします。
種を直まきしたときは、途中で枯れたり害虫の被害に遭うことがあるので、もう少し苗が大きくなるまでは2本残しておいてもかまいません。
緑が濃く徒長していないもの(節間が狭いもの)・虫食いのないものを1本だけ残してあとはすべて抜き取りましょう。
苗が小さいうちは手で抜き取りますが、大きな苗は手で抜くと隣り合う根を切ってしまうことがあります。そのときはハサミで根元から切り取ってもかまいません。
双葉が大きくなって本葉が伸びる前なら、根が拡がっていないので根鉢から崩して株分けすることができます。
本葉が展開し始める頃には根が複雑に絡み合っているのでご注意を。
株分けした苗は新しいポットに植え替えて、植え付けできる大きさまで育てれば畑に移植することができます。(ただし、生長は少し遅れることがあります。)
キュウリは4月中旬以降が苗の植え付け時期です。植穴を掘って苗を置き、株元に土を寄せて子葉の近くまで埋めましょう。手で軽く根元を押さえて根と土を密着させて水をたっぷりと与えておきます。
キュウリを種から育てるのが難しいと思った方は園芸店などで売られている苗から育ててみましょう。苗からだと収穫まで簡単に辿り着けます。
キュウリの苗の選び方ですが、子葉がしっかりと残っていて、本葉が3~4枚程度の状態のものを選ぶようにしましょう。
子葉と初期葉の間の茎が太くしっかりしたもので節間が詰まった緑の濃いものが良い苗です。
キュウリは脆弱な畑で栽培したり連作をしたりすると枯れてしまうことがあります。お値段は多少しますが、抵抗性のある接ぎ木苗が病害に強くておすすめです。
本葉の数が4~5枚が植え付けに適した苗の大きさです。買ってすぐの本葉の数が少ないときに植えると、光合成の量が少なく根の活着に時間が掛かります。
キュウリの苗の植え付けは、4月下旬から6月上旬頃まで。キュウリは気温が22℃~28℃がもっとも生育が活発になる温度です。
植え付けに適さない温度下では、苗の生長が遅くなったり病害にかかって枯死したりすることがあります。
露地栽培では株間を80~100cm以上確保しましょう。キュウリは根を浅く広く張るため、株間が狭いと根が込み合って水分と養分を奪い合ってしまいます。
キュウリをプランターで育てる時は1つのプランターにつき1つの苗とします。狭い場所にたくさん植えても収穫量が減るだけです。
キュウリは根が横に広がって張るので、根鉢をほぐしてから植えると根の活着が良くなります。(ほぐし過ぎないように注意。)
キュウリは弦を伸ばしてネットに這わせて成長させることができます。支柱を立てて栽培することを「支柱栽培」といい、キュウリ栽培では合掌式か直立式の支柱を立てましょう。
キュウリの支柱を立てるタイミングは苗を植え付けた直後がおすすめです。植え付けてしばらくすると細い弦が伸び始めます。
支柱を立てるタイミングが遅れると、株が風に煽られたり雨などに打たれたりして、茎が折れる原因になります。
早めにに支柱を立ててネット張っておきましょう。支柱を立てずに地面を這わす栽培方法(地這え栽培)もできます。
支柱は長さが2m前後のものを用意しましょう。地中に埋め込む長さを考慮して手の届く長さのものを選択します。支柱が長すぎると収穫のときに苦労します。
支柱までが遠すぎると弦がネットに上手くからまなかったり届くまで時間がかかります。
ネットまでの距離が近いと根元の茎葉が込み合って多湿環境になり病害を助長します。
親づるを麻紐などで支柱にゆるく結んでおくと細い弦がネットに勝手に巻きついていきます。
草丈が低くて弦がネットまで届かないときは、枯れ笹や細い竹を添えてやるといいでしょう。
実がなりだすと支柱に相当の重量が掛かります。台風などで強い風が吹くと支柱が倒れることがあるので、両側の支柱をしっかりと補強しておくことがポイントです。
キュウリは単為結果性のため人工授粉をする必要はありません。そのためキュウリは人工授粉をしなくても実がなります。開花しても何もしなくても大丈夫です。
キュウリは一つの株に雄花と雌花の両方が咲きますが、実はキュウリは、受粉しなくても実がなる性質をしています。このことを単為結果性と言います。(もっと詳しく:キュウリ栽培のトラブルと対策)
キュウリは「節なり品種」と「飛び節なり品種」で摘心方法が変わります。節なり種は本葉が2枚出たタイミングで先端を摘み取り、飛び節なり種は本葉が6~7枚になったら親づるを摘心します。
摘心とは、不要なつるの先端を摘み取る作業のことをいいます。キュウリは収穫量を増やすために実が多くなるつるだけを残すことがポイントです。
キュウリには、親づるに実が多くなる「節なり品種」と子づるや孫づるに実が多くなる「飛び節なり品種」があります。
「節なり種」は親づるから出る弦に葉が2枚付いた時点で先端を摘み取りましょう。
「飛び節なり種」は地面から数えて本葉(双葉は数えない)が6~7枚になったら親づるを摘心します。親づるを摘心すると下から子づるが伸びてくるので、子づるに実を着けさせましょう。(もっと詳しく:キュウリの摘心のやり方)
キュウリは茎葉が混込み合うと採光が悪くなって生育不良の原因になります。枯れた葉や傷んだ葉、不要な葉を摘み取る「摘葉」という作業をしましょう。
キュウリの摘葉は花の落下や実の生育不良が生じさせないようにするために行いますが、古くなった葉や病害で枯れた葉などを中心に摘みとるようにしましょう。
キュウリの摘葉のタイミングは株の成長を見て判断するようにします。実成り(形)が悪くなった時や花が落下してしまう時は養分が葉や茎に取られている証拠です。
こういう状態になったときは摘葉を行って、株に養分と水分が行きわたるようにしてやりましょう。
キュウリを摘葉をする際に気を付ける点は、果実より上の葉を摘みすぎないことです。
キュウリは果実自体が光合成を行うため、果実が実った箇所から下の葉は基本的には不要です。果実を収穫したら下の葉を中心に摘み取りましょう。
葉の摘みすぎは株を弱らせてしまうので、1日に摘葉する枚数は1株あたり2~3枚までにしておきましょう。
キュウリは根を浅く広く張るため乾燥に弱い一面があります。水切れを起こさないように十分に気を付けましょう。
キュウリは収穫が始まるまでは朝と夕方の2回、用土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。
収穫が始まったら水切れを起こさないように注意しましょう。
露地栽培では雨の日や曇りの日は水やりの必要は不要です。ただし、雨の当たらないベランダ栽培で雨の日が続いたときは、用土の表面が乾いていたときに水やりをします。いつもより量を少なめにしましょう。(もっと詳しく:キュウリの正しい水やり方法)
キュウリの追肥は苗を植えて2週間後から開始します。化成肥料をプランター栽培は5~10g、露地栽培で20~30g/1m²を施しましょう。2回目以降は2~3週間おきに与えます。
キュウリは肥料の種類や与える量、タイミングを間違えると、茎や葉ばかりが茂って実が着かなくなります。
キュウリの追肥は苗を植え付けて2週間後から開始します。
プランター栽培では1株あたり化成肥料を5~10g、露地栽培では化成肥料を20~30g/1m²を施します。
2回目以降の追肥は、2~3週間おきに株の状態を見ながら与えましょう。
株の周りにバランスよく肥料をまいて、周辺の土と軽く混ぜ合わせておきます。(もっと詳しく:キュウリの正しい追肥方法)
キュウリの収穫は開花から約10日ほどで15~20cmがもっとも美味しい大きさです。収穫する時間帯は朝方がおすすめ。ヘタの部分をハサミやナイフで切り取って収穫しましょう。
大きな実を長くつけたままにすると、養分と水分が果実に取られてそのうち株が弱って収穫量が減ってしまいます。収穫適期を逃さないようにしましょう。
キュウリの収穫適期は、開花から10日ほど過ぎた15~20cmのものが最も美味しいとされています。
キュウリの成長はとても早く開花してからあっという間に実が大きくなってしまいます。ピークになると実が1日に3cmも伸びます。
キュウリを収穫する時間帯は朝方がおすすめ。野菜は朝から夕方にかけて光合成を行って糖分(甘み)を作りだし、夕方から夜間にかけて養分を果実に送ります。
気温が上がってからではみずみずしさが失くなってしまいます。また気温が高くなってから収穫したものは傷みも早くなります。
キュウリはヘタの部分をハサミやナイフで切り取って収穫しましょう。実のイボが取れると鮮度が落ちてしまうので、首側を持って収穫するのがポイントです。
余談ですが、いつも食べているキュウリは熟す前のもの。江戸時代までは熟すまで待って収穫していたそうで、サイズは30cmを超えていたとか。
きゅうりの実がならない・きゅうりの実が小さい原因と対策)
収穫した実の中に実の一部が黄色く変色したものがありますが、この原因は葉などの陰になり日光が当たらない時に起こる現象で病害ではありません。
向きを変えるなどして日光に当てると緑色に戻ります。(もっと詳しく:キュウリ栽培の疑問とトラブル集・奇形果の発生の原因と対策)
キュウリの病害が発生する主な原因は高温多湿と低温乾燥です。梅雨時期に発生することが多いので病害が発生しにくい環境を作ることが大切です。
キュウリ栽培でよく見かける病害の種類は、6~7月にうどんこ病、べと病、7~8月に褐斑病、炭疽病があります。
キュウリに曲がり果という症状がありますが、これは病害ではなく、栄養や水分条件が悪い時や、収穫終了間近で根の一部に障害があると起こる症状です。
味には影響ありませんが、気になる方は一度実を全て収穫して追肥と水やりをすると回復することがあります。
病害が発生したときですが、傷んだ茎葉を早めに切り取って感染が広がらないようにすることが最初の対策になります。
切り取った茎葉は必ず場外で処分してください(畑に放置するとそこから菌が繁殖してしまいます。)
被害が拡がったときは該当する薬剤を散布することを検討します。判断が遅れると株が全滅することがあるので早期発見早期治療を心掛けます。
べと病、褐斑病は肥料不足で発生しやすい病害なので適正な肥培管理を行うようにしましょう。
キュウリに発生しやすい害虫は、ウリハムシ・カンザワハダニ・ハモグリバエ・アザミウマ・アブラムシ・ウリキンウワバ・コナジラミなどです。
特に被害に遭うのは「ウリハムシ」です。放置しておくと次々と数が増えて葉をボロボロに食い荒らしてしまいます。
動きが鈍くなる早朝や夕方を狙って捕獲しましょう。数が多い時は薬剤の使用も検討します。
春と秋にアブラムシ類が葉裏や新芽に寄生して汁液を吸いますが、アブラムシ類はモザイク病のウイルスが伝染するうえ、感染すると新葉や果実にモザイク症状を生じるので注意が必要です。
キュウリの害虫対策ですが、定植時に粒剤を施したり、発生初期に薬剤を散布してアブラムシ類を駆除しましょう。
薬剤を使う事に抵抗がある方はシルバーマルチやシルバーテープなどを設置して飛来を防ぐのも有効です。
梅雨明け後は高温が続き乾燥するので、キュウリを植え付ける畝には、畝に敷わらや敷草を十分に行って下さい。
キュウリの実は大きくし過ぎると株が弱り収穫量が減ってしまいます。収穫適期を見逃さないように15㎝~18㎝の大きさでタイミングよく収穫しましょう。
また、葉が茂りすぎると栄養が葉に取られてしまい収穫量が減ってしまいます。葉が込み合って来た時は摘葉を行うと収穫量が回復します。
春に植えたキュウリ苗は夏前になると実成りが悪くなってきますが、実を早採りするか実を全て取っるかして草勢を一旦回復させれば再びりっぱな実を付けるようになります。
株が弱った状態で実を大きく育ててしまうと、そのうち実なりが悪くなって最後は株が疲れて枯れてしまいます。
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