地這い栽培は名前の通り支柱を立てずに地面を這わしながら弦を伸ばす栽培方法です。台風や低温に強く、秋キュウリ栽培に向いています。基本的には、地這い栽培でも支柱栽培でもキュウリの開花数や果実のつく数に差はありません。
キュウリ栽培には主に地這い栽培と支柱栽培があります。それぞれの違いと、それぞれの栽培方法はどのように使い分ければいいのかをご紹介します。
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YouTubeで地這い栽培(秋キュウリ)の解説動画です。動画を見ながらテキストを読むと、より理解が深まるのでおすすめです。
キュウリの栽培では支柱で育てる方法と地這いで育てる方法があります。それぞれの違いと特徴を解説します。
支柱栽培はキュウリ栽培ではメジャーな栽培方法で、分かりやすく言うと、支柱に弦を這わせて垂直(上部)に伸ばしていくやり方です。
一方、地這い栽培は昔ながらの栽培方法で、名前の通り支柱を立てずに地面を這わしながら弦を伸ばして育てるやり方です。
キュウリの地這い栽培と支柱栽培それぞれにメリットとデメリットがあります。それぞれの良いところと悪いところを比較しながら解説します。
まず収穫量ですが、基本的には、地這い栽培でも支柱栽培でもキュウリの実のなる数にあまり差はありません。
大きく違う点は管理のしやすさです。
支柱栽培は垂直に伸びていくため、水やりをはじめ、収穫までの栽培管理がしやすいというメリットがあります。つまり、狭いスペースでキュウリを栽培するときに向いている栽培方法と言えます。
一方、地這い栽培は収穫のしにくさや畑に敷き藁を敷くといった栽培管理に手間がかかるのがデメリットです。
これだけを聞くと支柱栽培の方がおすすめ!と思うかもしれませんが、地這い栽培には最大のメリットがあります。それは台風の被害や霜の被害に遭いにくいことと、初春や秋以降の低温期でも収穫が続けられるという点です。
地這い栽培だと地面で栽培するため、風の影響をほとんど受けることがなく、地熱のよって気温が低くなる秋以降も支柱栽培に比べると収穫期間が長くなるというメリットがあります。
一般的に好まれるのは支柱栽培ですが、この栽培方法は春から夏植えのキュウリに向いている栽培方法です。一方、夏以降は地這いキュウリが最適な方法になります。
地這い栽培と支柱栽培のメリットとデメリットを説明してきましたが、「季節や品種によって栽培方法を変える」のがベストな考え方です。
一般的に好まれるのは支柱栽培ですが、この栽培方法は春から夏植えのキュウリに向いている栽培方法です。一方、夏以降は地這いキュウリが最適な方法になります。
春から夏にかけては生育期間に梅雨があるため、病害虫が発生しにくい環境を作ったり、風通しを良くしたりする目的で支柱栽培がおすすめです。
夏から秋にかけて植えるキュウリが地這いが向いている理由は、一つ目は台風対策、二つ目は霜対策です。特に霜が降りると葉や茎が痛んでしまうため、霜の影響を受けやすい秋以降の支柱栽培は不適なのです。
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