キュウリの追肥について野菜栽培士が詳しくレクチャーします。肥料を与える時期(タイミング)や1回あたりに与える量、追肥の時期(タイミング)などキュウリの正しい追肥のやり方を覚えましょう。
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キュウリは根を浅く広く張るため、用土が乾燥しやすく肥料不足になりやすい環境にあります。収穫が始まったら水切れを起こさないように十分に気を付けましょう。
キュウリの追肥で与える肥料の種類ですが、化成肥料や油かす、または有機配合肥料を与えます。
生育期(実がなるまで)は、チッソ分とカリ分の比率が多いものを与え、収穫期(実がなりだしたら)リン酸分の比率の高いものを与えましょう。
肥料のことがよく分からないという方は、園芸店やネット店に「実野菜専用の肥料]を販売しているので、そちらを利用するのと簡単です。(ネットで購入する:実野菜用の肥料)
キュウリ栽培に慣れているなら、成長期(実がなるまでの時期)と収穫期で与える肥料の種類を変えてみましょう。収穫量がさらに増やせます。
まとめると、チッソ分の割合が多い肥料は茎葉や根の生長が良くなり、カリ分の割合が多い肥料は実の付きが良くなります。
キュウリの追肥は苗を植え付けて2週間後から開始します。2回目以降の追肥のタイミングは2~3週間に1回が目安です。
2回目以降の追肥は株を大きくするポイントとなるので、しっかりと行いましょう。
養分は根の先から吸収されます。苗が小さいうちは株の近くに根を張るため、株元周辺にバランスよく肥料をまいて表面の土と軽く混ぜ合わせておきましょう。
株が大きくなると根は浅く横へ拡がって伸びていくので、肥料は広い範囲にまくようにします。また、肥料をまいたあと株元へ寄せる必要もありません。
露地栽培の後半の追肥は、根の先が集まる畝の片の部分を中心に肥料を施して上から土を軽く被せておきます。この時期になると根の先端部分は畝の肩に集中しているからです。
キュウリの追肥の量は、プランター栽培では1株あたり化成肥料を5~10g、露地栽培では化成肥料を20~30g/1m²を施します。
3回目以降の追肥を施す頃(収穫量がピークになる頃)の追肥は収穫量を増やすために大事な時期です。
キュウリは実を着けるためにエネルギーを多く消費するため、気付いたら「肥料切れで実の数が減ってしまった」という状態になりやすいのです。
肥料の過不足は弦の状態をみて判断できます。
肥料が不足していると弦が真横から下向きに伸びるようになります。弦が元気に上に向かって伸びるように追肥の量とタイミングを調整しましょう。
キュウリの実の首元部分とお尻部分が太くて中央部分が細いときや、実が小さいうちに曲がってしまうときも肥料不足のサインです。
・追肥の量は株の生育具合(新しい弦が伸びているか)や実のなり方(実の数が少ない・開花しても実が着かないなど)を見て、量を調整しながら与えるようにしましょう。(肥料についてもっと詳しく:肥料(追肥)の基本)
・キュウリの追肥は1度にたくさんの量を施すよりも少量で回数を増やす方が効果が出ます。
キュウリは根を浅く張るため、1回あたりの肥料が多すぎると用土表面の肥料濃度が高くなってしまいます。
肥料の濃度が高くなると肥料に水分が吸い取られ、根から水分を吸収しにくくなるので注意しましょう。
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