本文へスキップ

シシトウの水やり

 はてなブックマークに追加

シシトウの水やりは生長段階に合わせて行うのが基本です。発芽まではこまめに水やりを行い、その後は開花まで水分を控えめにすることで水分を求めて根が地中深くに張り出し苗が立派に育ちます。

シシトウは水不足になると落花が増え実の数が減り辛みが増します。収穫が始まる高温期(7月以降)の水切れに注意しましょう。

シシトウの正しい水やり方法


シシトウの水やりの基本を野菜栽培士が詳しくレクチャーします。水を与えるタイミング(時間帯)や1回あたりに与える水の量、水やりの頻度(回数)などシシトウの正しい水やりを覚えましょう。

シシトウの水やりの基本

  1. シシトウの正しい水やり方法
  2. 生長に合わせて水やり方法を変える
  3. 水やりの頻度(回数)
  4. 水やりのベストな時間帯
  5. 1回あたりの水やり量
  6. シシトウの水不足のサイン
  7. 雨の日の水やり
  8. シシトウの水やりのコツとヒント


シシトウの正しい水やり方法

シシトウは用土の乾燥に弱い野菜で水やりが不足すると果実が辛くなってしまいます。

用土の表面が乾いたタイミングで、たっぷりと水を与えるようにしましょう。シシトウは垂直に深く根を張るため、地中深くまで染みわたるように水を与えるのがポイントです。

シシトウの正しい水やり方法


生長に合わせて水やり方法を変える

シシトウは生長に合わせて水やりを変えるのが基本です。

生育初期(果実が実るまでの間)は、水分を控えることで水分を求めて根が地中深くに張り出します。

シシトウは水不足になると落花が増えてや実の数が減ってきます。収穫が始まり高温期になる頃(7月以降)の水切れには注意しましょう。

種まき後の水やり

種まき後は用土の表面が乾かないように、発芽するまでこまめに水やりをします。発芽後も本葉が出るまでの間は乾燥に注意して、用土の表面が乾いたタイミングで水やりを行いましょう。

苗の植え付け後の水やり

苗を植え付けから根が張るまでは用土の表面が乾くタイミングでこまめに水やりをします。

根が張るまでに約1週間ほどかかるので、この間は水切れしないようにしましょう。苗の中心から新葉が伸び始めたときが根付いた証拠です。

気温が高くなる時間帯から苗を植えたときに茎葉が萎れることがありますが、慌てて水やりをしてはいけません。高温期の日中は太陽光で水がお湯になって株を傷める原因になるからです。

苗を植え付ける前に十分に用土を湿らせておくと植え付け後の後の水やりをしなくてすみ、萎れを抑えることもできます。

根付くまでの日よけ(太陽光を用土に直接当てない)も効果的で、黒マルチや敷き藁が乾燥防止に有効です。

苗が根付いたあとの水やり

シシトウは生育初期の水やり量は普通、開花と結実が始まったら水やり量を多めにします。収穫が始まったら水切れさせないことがポイントです。

シシトウの水やりコツ


水やりの頻度(回数)

シシトウの水やりの方法ですが、種まき後から発芽までの間と、苗を植え付けてから根づくまでの間は、水切れを起こさないようにこまめに水やりをしましょう。

苗が根付いてからは、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをすればOKです。毎日与える必要はありません。(水分の与えすぎは病害の発生を助長してしまいます。)

ただし、気温が上がる夏場以降は朝と夕方の合計2回の水やりを行います。

水やりのタイミング


水やりする時間帯

水やりのベストな時間帯ですが、夏場の水やりは朝は気温が上がる前、夕方は夜間を避けて気温が下がり始める時間帯に行います。

とくに高温期(夏場)は、気温が上がり始める時間帯やその日の最高気温になる時間帯に水やりをすると、太陽光で葉や根が焼けてしまって株を痛める原因になってしまいます。

シシトウの水やりで1回あたりに与える量


1回あたりの水やり量

シシトウは土壌の乾燥に弱く水分を多く必要とする野菜です。用土の表面が乾いた時にたっぷりと水を与えるようにしましょう。

シシトウは実がなりだしてから水やり量が不足すると、実が辛くなってしまいます。

シシトウは根を深く張っているため、用土の表面だけでなく用土深くまで染み込むように水をしっかり与えるのがポイントです。プランター栽培では底から水が染み出るまで与えましょう。

シシトウは果実がなりはじめるまでは、与える回数を増やすよりも一度の水やり時に多めに与えるほうが効果的です。

シシトウの水やりの量は、開花までは約2.0L(pF値は1.8~2.2)、開花後は2.5L(pF値は2.0~2.3)が目安です。(1株につき1回あたり)


シシトウの水不足のサイン

シシトウは水分が不足したときのサイン(症状)ですが、葉がしなびた感じになって株の生育が悪くなります。

その他にも、種の発芽が遅いときや発芽率が悪いとき、葉が小さいとき、花や実のつく数が少ないとき、花が咲いても実が着かないなども水不足のサインです。

シシトウの水不足のサイン


シシトウの雨の日の水やり

シシトウの雨の日の水やりですが、雨の日や曇りの日は土中に含まれる水分の蒸発量が少なく、表面が乾いていても用土の中の湿度は高く保たれています。

露地栽培では病害の発生を助長するので水やりは控えます。

プランター栽培では、雨のかからない場所に鉢を置いているときは、いつもより量を少なめにして水やりをしましょう。

プランター栽培でも、鉢を雨の当たる場所に置いているときは無理に与える必要はありません。

雨が降り続くとき

露地栽培では、雨が降り続くときは水やりはしなくて大丈夫です。

雨の当たらない場所でのプランター栽培で、数日間雨が続くときは、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。

長期間に渡る多湿環境は、病害の原因となる菌が発生しやすくなるため、極度の水やりは控えるようにしましょう。


シシトウの水やりのコツとヒント

・寒冷地や4月上旬の気温が低い時期は気温が上がり始める時間帯に水やりを行います。低温で根を傷め、病害の発生原因になります。雨天の日や気温が低くなる夕方以降の水やりも同様です。

・シシトウの水やりは株の状態や用土の乾燥状態を見ながらタイミングよく与えましょう。多湿を好みますが、過多の水やりをすると株が軟弱に育つ原因になります。

・用土の表面をしっかりと乾燥させてからたっぷりと水を与えると、根が深く広く張り丈夫な株に生長します。ただし、用土の奥深くまで極度に乾燥させると株への負担が大きくなるので注意しましょう。

・雨の日や曇りの日は病害を助長するので水やりは不要です。ただし、軒下など雨が当たらない場所で栽培しているときは、用土の表面が乾いていたら雨の日でも少量の水やりをします。


ひとつ前のページに戻る

シシトウの育て方

家庭菜園で簡単野菜作りVegetablesBeginnersGuide!


YouTube公式チャンネル

YouTubeの動画でも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。