スイカの水やりは生長段階に合わせて行うのが基本です。発芽するまではこまめに水やりをしましょう。生育初期の水やり量は少なめ、開花後に水やり量を増やしていきます。収穫が終わるまでは水切れを起こさないようにしましょう。
スイカの水やりの基本を野菜栽培士が詳しくレクチャーします。水を与えるタイミング(時間帯)や1回あたりに与える水の量、水やりの頻度(回数)などスイカの正しい水やりを覚えましょう。
スイカは生長に合わせて水やり方法を変えましょう。正しく水やりを行うと健康な苗に育ち、立派な果実を実らせることができます。
スイカは根を用土の表面に近い位置に張っています。そのため、乾燥しやすくて水不足になりやすいのが特徴です。
スイカは生長に合わせて水やりを変えるのが基本です。
生育初期(果実が実るまでの間)は、水分を少なめにすることで根が水分を求めて地中深くまで張り出すようになります。
ただし、開花が始まってからの水不足は実付きや実なりが悪くなってしまいます。収穫が始まる時期(7月以降)の水切れには注意しましょう。
種まき後から発芽するまでの間は、用土の表面が乾かないようにこまめに水やりをします。ただし、夜間の水やりは病害を助長するので控えて下さい。
発芽後も本葉が出るまでの間は乾燥に注意して用土の表面が乾いたタイミングで水やりを行いましょう。
スイカを苗から育てる場合は、苗を植え付けてから根付くまでの間は用土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。
株の中心から新しい葉が勢いよく伸び始めたら根付いたサインです。根付くまでは約1週間ほどかかるので、この間に水切れしないように注意しましょう。
気温が高い時間帯から苗を植え付けると苗が萎れることがありますが、慌てて水やりをしてはいけません。気温が高い日中の水やりは太陽光で水がお湯になり株を傷める原因になります。
苗を植え付ける前に十分に用土を湿らせておく、黒マルチや敷き藁をして太陽光が土壌に直接当たらないようにしてみましょう。数日間の日よけも効果的です。
スイカは生育初期は水やり量は普通、開花・結実が始まったら水やり量を少しずつ増やしていきます。
プランター栽培は乾燥しやすい環境なので、収穫が終わるまでは水切れを起こさないようにしましょう。
スイカの露地栽培では、開花が始まるまでは毎日の水やりは不要です。1週間に1~2回程度が目安です。
プランター栽培では用土が乾燥しやすいので、毎日水やりをしましょう。
開花までは涼しい時間帯に1日に1回、開花から収穫が始まるまでは、朝と夕方の2回、用土の表面を一旦乾かしてから水やりをします。
スイカは水分不足になると弦(つる)がらせん状に巻いてくるので弦先を良く観察しておきましょう。
高温多湿は病害の発生を助長します。茎葉の萎れ具合など状態を見て多湿環境にならないようにしましょう。
夏以降は用土が乾燥しやすくなります。過湿と乾燥を短時間で何度も繰り返すと株を弱らせる原因となってしまいます。
マルチシートや敷き藁などで用土の乾燥を防止すると株への負担を減らすことができます。
気温が低い時期の水やりは気温が上がり始める前に行いましょう。
気温が高い時間帯に与えると、太陽熱で温められた水が高温になって根を傷めたり、水滴がレンズ代わりになって茎葉を傷めたりする原因になるからです。
スイカは、日中は株が生長し、夕方から夜間にかけては実が大きくなる時間帯です。開花が始まったら日没の2~3時間前に水やりを行うと立派な実が着きます。
夕方の水やりは水分量は午前中より少なめにして、気温が下がってから行います。夜間は用土の表面が乾いてる状態にしておくため、日没の数時間前には水やりを終わらせておきます。
低温期の夜間の水やりは病害の発生原因となるので注意しましょう。
キュウリは水分が不足すると、葉がしなびた感じになり茎もだらんと下の方に垂れ下がったようになります。収穫が始まってからは果肉に穴が空くときも水不足のサインです。
その他にも、種の発芽が遅れるときや発芽率が悪いとき、葉が小さいときも水不足のサインです。
落花が多いときの原因の一つは水不足です。開花が始まる初夏は乾燥しやすい時期なので水不足に注意しましょう。
スイカの雨の日の水やりですが、雨の日や曇りの日は土中に含まれる水分の蒸発量が少なく、表面が乾いていても用土の中の湿度は高く保たれています。
露地栽培では病害の発生を助長するので水やりは控えます。
プランター栽培では、雨のかからない場所に鉢を置いているときは、いつもより量を少なめにして水やりをしましょう。
プランター栽培でも、鉢を雨の当たる場所に置いているときは無理に与える必要はありません。
露地栽培では、雨が降り続くときは水やりはしなくて大丈夫です。
雨の当たらない場所でのプランター栽培で、数日間雨が続くときは、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
長期間に渡る多湿環境は、病害の原因となる菌が発生しやすくなるため、極度の水やりは控えるようにしましょう。
寒冷地や4月上旬の気温が低い時期は気温が上がり始める時間帯を狙って水やりを行います。
雨天の日や気温が下がる夕方以降は、低温で根を傷めたり病害の発生原因になったりするので気をつけましょう。
スイカの水やりは茎葉の状態や用土の乾燥具合を見てタイミングよく適量を与えるのがポイントです。水分の与えすぎは軟弱な株に育ってしまいます。
スイカの水やりのコツは、回数は少なめで1回あたりの量をしっかりと与えることです。
スイカは高温多湿が苦手です。常に用土が湿っている状態になると病害を誘発してしまいます。
用土がいつも湿っている状態よりは、用土をしっかりと乾燥させたあとにたっぷりと水を与えたほうが、株への負担が少なく生育もよくなります。
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