トウモロコシの水やりは生長段階に合わせて行うのが基本です。発芽するまではこまめに水やりを行い、雄ずいが出るまでは回数を控えることで根が水分を求めて地中深くまで張り出して充実した株に育ちます。
トウモロコシは雄ずいが出てからの水不足は、実が小さくなり味も落ちるので水切れに注意しましょう。
トウモロコシの水やりの基本を野菜栽培士が詳しくレクチャーします。水を与えるタイミング(時間帯)や1回あたりに与える水の量、水やりの頻度(回数)などトウモロコシの正しい水やりを覚えましょう。
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トウモロコシは生長に合わせて水やり方法を変えましょう。正しく水やりを行うと健康な苗に育ち、立派な果実を実らせることができます。
トウモロコシは生長に合わせて水やりを変えるのが基本です。
生育初期(雄ずいが出るまで)は用土の表面を一旦乾かしてから水やりをしましょう。回数を控えることで根が水分を求めて地中深くまで張り出してより充実した株になります。
トウモロコシは雄ずいが出る頃から株の生育が活発になるため水不足になりがちです。水不足では実が小さくなり味も落ちるので、収穫までは水切れに注意しましょう。
種まき後から発芽するまでの間は、用土の表面がカラカラに乾かないようにこまめに水やりをします。(日当たりの悪い場所では多湿に注意。)
発芽したら本葉が出るまでの間は乾燥に注意して、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
トウモロコシの苗を植えて根付くまでの間は、用土の表面が乾いたタイミングでこまめに水やりをします。
株が根付くと中心から新しい葉が勢いよく伸び始めます。根付くまでに約1週間ほどかかるので、この間の水切れに注意しましょう。
気温が上がり始める時間帯に苗を植えると株が萎れることがあります。このようなときに慌てて水やりをしてはいけません。
気温が高い時間帯の水やりは、太陽光で温められた水がお湯のように熱くなり茎葉や根を傷めてしまいます。
苗を植える前に十分に用土を湿らせておく、黒マルチや敷き藁をしておくなど、太陽光が土壌に直接当たらないようにすることで植え付け直後の萎れを予防できます。
トウモロコシは生育初期は水やり量は少量~普通、開花と結実が始まったら水やり量は多めにします。収穫までは水切れを起こさないようにしましょう。
トウモロコシは雄ずいが出始めるまでは毎日の水やりは不要です。露地栽培では1週間に1~2回程度、プランター栽培では用土の表面が乾いたときに水やりをしましょう。
トウモロコシの生育初期の水分過多は苗を軟弱にする原因になります。地中深くにある水分を求めて自らの根を張り出させることが大切です。
高温多湿が長く続く環境は病害の発生を助長します。用土が湿りっぱなしにならないよう、用土をしっかりと乾燥させてからたっぷりと水やりを行いましょう。
ただし、過湿と乾燥を短時間で何度も繰り返すと株を弱らせる原因となります。
敷き藁などを敷き、用土が乾燥するまでの時間をゆっくりにすることで株の負担を減らすことができます。
気温が低い時間帯(夕方から夜間)は病害の発生を助長します。水やりは気温が上がり始める午前中に行いましょう。
気温が上がり切った時間帯に水やりをすると、水が太陽熱で温められてお湯状態になって根を傷めたり、水滴がレンズ代わりになって茎葉を傷めたりする原因になります。
トウモロコシは、日中は株が生長し、夕方から夜間にかけては実が大きくなる時間帯です。開花が始まったら日没の2~3時間前に水やりを行うと立派な実が着きます。
夕方の水やりは気温が下がりはじめてから行います。水分量は午前中より少なめにします。夜間に多湿になると病害の原因となるので夜間までに用土が乾く程度の量を与えましょう。
開花が始まるまでは毎日水やりする必要はありません。用土の表面を一旦乾燥させてからたっぷり水を与えるのがポイントです。
トウモロコシの水やりの量は、1株につき1回あたり開花までは約2.0L(pF値は1.7~2.1)、開花後は3.0L(pF値は2.1~2.3)が目安です。
用土の表面だけでなく地中深くまで水がしっかりと染み込むように水やりをしましょう。プランター栽培では底から水が染み出るまで与えます。
トウモロコシが水分が不足になると、生育初期は茎葉がしなびた感じになって株の生育が悪くなります。
着果後は、雌ずい(実)が小さいとき、実入りが少ないとき、実がぱさぱさに乾燥しているときが水不足のサインです。
その他にも、種の発芽が遅れたときや発芽率が悪いとき、葉が小さいとき、花や実のつく数が少ないときも水不足のサインです。
トウモロコシの雨の日の水やりですが、雨の日や曇りの日は土中に含まれる水分の蒸発量が少なく、表面が乾いていても用土の中の湿度は高く保たれています。
露地栽培では病害の発生を助長するので水やりは控えます。
プランター栽培では、雨のかからない場所に鉢を置いているときは、いつもより量を少なめにして水やりをしましょう。
プランター栽培でも、鉢を雨の当たる場所に置いているときは無理に与える必要はありません。
露地栽培では、雨が降り続くときは水やりはしなくて大丈夫です。
雨の当たらない場所でのプランター栽培で、数日間雨が続くときは、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
長期間に渡る多湿環境は、病害の原因となる菌が発生しやすくなるため、極度の水やりは控えるようにしましょう。
トウモロコシの水不足は、穂が小さくなったり、糖度が低くなったり、食感が悪くなったりする原因になります。穂がついて以降の水やり忘れに注意しましょう。
・寒冷地や4月上旬の気温が低い時期は気温が上がり始める時間帯を狙って水やりを行います。雨天の日や気温が下がる夕方以降は、低温で根を傷めたり病害の発生原因になったりするので気をつけましょう。
・トウモロコシの水やりは茎葉の状態や用土の乾燥具合を見てタイミングよく適量を与えるのがポイントです。水分の与えすぎは軟弱な株になってしまいます。
・用土がいつも湿っている状態よりも、萎れる直前まで乾燥させてからたっぷりと水を与える方が、株への負担が少なく生育もよくなります。
・雨の日や曇りの日は病害を助長するので水やりは控えめに。
・雨が当たらない場所でトウモロコシを育てているときは、雨が続いていても用土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。ただし、水やり量はいつもより少なめにします。
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