アイスプランツは春から秋が栽培時期で収穫まで約2か月です。1か所あたり3~4粒深さ1cmで種まきをして、発芽後は本葉が3~4枚の頃に元気な苗を1本残して間引きをします。収穫までの作業は、水やり・追肥・土寄せなどです。
種まきから収穫・水やり・追肥などアイスプランツ栽培の管理方法を画像を交えて分かりやすく解説します。
失敗なしで立派なアイスプランツを家庭菜園で育てましょう。
アイスプランツ栽培の流れ
栽培難易度 ★ ☆ ☆
アイスプランツはアイスプラントとも呼ばれている南アフリカ原産の野菜(ハマミズナ科)で、日当たりが良く水はけの良い場所なら初心者でも簡単に育てられます。
血糖値を下げ脂肪の代謝を上げる効果がある健康野菜で,
軽い塩味がするところから「ソルトリーフ」「ソルティーナ」「シオーナ」と呼ばれています。
ちなみに表面を被っているキラキラとした水滴のような粒は塩分の結晶を含む細胞です。食べると潮見があり、プチプチとした不思議な食感がします。
アイスプランツの食べ方は色々ありますが、サラダも美味しいのですが実はおひたしにしたり、天ぷらにしたりすると相当美味しい野菜なのです。
アイスプランツ独特のプチプチ食感を楽しむには生で食べるのが一番ですが、独特のプチプチとした食感は過熱しても残ります。
アイスプランツは春と秋に植える野菜です。春の種まき適期は3~5月で、秋まきは9月~10月が適期です。収穫までは苗を植えてから約1.5か月です。
アイスプランツのおすすめの品種は「プチサラ」「ブリアン」など。どの品種を選んでも比較的簡単に育てられます。
初心者の場合はアイスプランツは種から育てるのは少し難しいので、園芸店などで苗を購入して育てる方が簡単。グングン育つのでより確実に収穫までたどり着けるでしょう。
アイスプランツ栽培が初めての方はポット苗を購入して育ててみましょう
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キュウリはプランター栽培と露地栽培が可能で、種からと苗からのどちらからでも栽培が始められます。ここからはキュウリの育て方を解説します。
キュウリの栽培を始める前にしておくことは、「道具と栽培用土の準備」栽培地の「土作り」「畝作り」などです。
アイスプランツは露地栽培もできますが、プランターで育てる方がより適しています。プランター栽培だと気象条件(夏場の高温期や低温期)に合わせて移動がしやすいからです。
その他にも、アイスプランツは薄い塩水を与えるため他の野菜と同じ場所で育てると他の野菜へ影響があるのと、雨にとても弱いという性質があります。こういった理由からアイスプランツはプランターで栽培の方が管理が楽です。
アイスプランツは葉が円形に育ち成長すると約50cm程になりますので、プランターのサイズは標準幅広タイプ(60㎝~65㎝)以上を利用しましょう。
アイスプランツの栽培に適した土ですが、市販の培養土が利用できます。
自分で土作りを行う時は
赤玉土7 腐葉土2.5 バーミキュライト0.5。
それらに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせた物を使いましょう。
アイスプランツ栽培に適した土壌酸度(pH値)は6.0~6.5です。
苦土石灰を入れて酸度調整をしておきましょう。pHを1.0上げるには石灰が1㎡あたり400g(60cmのプランターで約50g)が目安です。
植え付けの直前に石灰を入れると根を傷めてしまうので、最低でも約2週間前には酸度調整を完了させておきましょう。
水はけと軽量化の為に鉢底に発泡スチロールを敷き詰めておくと水はけがよくなります。
用土を入れる量はプランターの淵から2~3㎝ほどを残しておきましょう。
ウォータースペースを確保する程度に用土を入れることでプランターから水や用土がこぼれる心配がありません。
アイスプランツの種まき時期は、春(3~4月)と秋(9月)です。
アイスプランツの発芽温度は20度前後です。気温が低いと上手く発芽しません。日中の気温が15℃以上なら直まきができます。
寒い時期は日当たりの良い場所か保温されたハウス内で種をまいて育苗しましょう。
アイスプランツは種がとても小さいので強く水やりをすると種が浮き出たり流れてしまったりします。網目の細かいジョーロや霧吹きなどを使って優しく水をかけましょう。
10㎝ほどの大きさになったら苗の植え付けが可能です。
苗から育てる時は本葉が4~5枚で葉先がしっかりしていて枯れていないもの、また緑の濃い艶の良い葉の苗を選びましょう。
種から植えるときはプランターに直まきでも良いのですが、ポットで育ててから植えると後の間引きなく管理が楽です。
春は3~4月、秋は9月です。
アイスプランツは南アフリカ原産の野菜の為、多湿を嫌う性質があります。種まき後と苗を植え付けたあとは多め、収穫までは用土の表面が乾いたタイミングで水やりしましょう。
種まきしてから発芽するまでの間と苗を植えてから根付くまでの間はたっぷりと水やりします。
その後は用土の表面が乾いたときに水やりをします。
2週間に1回、収穫時期以降は2回、塩分1~2%の水を与えるとほんのり塩味のついた葉が収穫できます。
生育初期は塩水を与えてもあまり効果が出ないので、収穫期までは水を与えるだけで十分です。
1~2%の塩分を含んだ水を作る時の目安は、水1ℓに対して大さじ1杯です。
アイスプランツは苗を植えてから2週間ほどすると苗は勢いよく成長を始めます。その頃が追肥のスタートです。
追肥を施すタイミングは苗を植えてから葉が伸び始める2週間後ぐらいです。
1株当たり化成肥料を3~5g程度株の回りにパラパラっとまいて与えましょう。固形肥料の代わりに1週間に一度薄めた液肥を与えるのも効果的です。
アイスプランツは苗を植え付けてか1か月ほどで収穫の最適期になります。種からだと2か月ほどかかります。
アイスプランツは株の直径30cm程度になったころが収穫のタイミングです。外葉を摘み取って長期収穫できます。株採りするときは直径が50cmを超えたときです。
アイスプランツを収穫する時間帯は早朝か夕方のどちらかがおすすめです。
野菜は朝から夕方にかけて光合成を行って糖分(甘み)を作りだし、夜間は日中に作った糖分を使って根から窒素(エグ味や苦みになる成分)を吸収します。
早朝はみずみずしい代わりに甘みは少なめ、夕方は甘みが強い代わりに水分は少なめです。
秋まき以降で霜が降りる時期は朝採りは向きません。
株ごと抜いてしまわずに大きくなったわき芽をちぎって収穫すれば、次々に新しいわき芽が出てくるので長い間収穫を楽しむことができます。
アイスプランツは内側から新しい葉っぱが放射状に伸びていきます。葉を成長させ過ぎると食味が落ちてしまうので、収穫適期になったら次々と摘んで食べてしまいましょう。
生育が悪くなったと感じた時は、ぼかし肥または鶏糞を追肥。日中の温度が30℃を超えるようになると下葉が枯れてきます。花が咲いたら収穫適期は終わりです。
アイスプランツは寒さには強い野菜で‐5℃まで耐えることができますが暑さには弱い野菜です。
生育適温は5℃~25℃なので、気温が30度を超えると下葉からどんどん枯れ始めるので夏場の温度管理は特に注意が必要です。
花が咲いたら人工的に受粉させることで種ができます。ただし花を咲かせると株の成長が悪くなり食味も落ちてしまいますので、食用と種を採取する用と分けるようにしましょう。
水やりの量を収穫直前に控えめすることでツブツブ(プラッダー細胞)がはっきりと現れてくれるのでよりアイスプランツらしくなります。水やりを控えることで日中は気孔を閉じるので収穫後の日持ちも良くなります。
冬は室内に置き5℃以下にならないようにすれば枯れることなく翌年も同じ株で収穫できます。ただし花を咲かせてしまうと枯れてしまいますので、冬越しさせるときは花芽を必ず摘み取る必要があります。
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