アサツキ(浅葱)の育て方を野菜栽培士がレクチャーします。アサツキのプランター栽培と露地栽培のコツやポイントは?
種まきから収穫・水やり・追肥などアサツキ栽培の管理方法を画像を交えて分かりやすく解説します。
失敗なしで立派なアサツキを家庭菜園で育てましょう。
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アサツキ栽培 難易度★★☆☆☆
浅葱(アサツキ)はユリ科の野菜で、一度植えると2~3年は育てられるのでベランダで栽培しておくと大変重宝する便利な野菜です。
ネギよりも葉が細くて色が薄いネギですが、ワケギとば別種です。浅葱の名前の由来はネギよりも色が薄いところから付けられたと言われています。食味はネギに比べると若干辛みがあるのが特徴です。
他の野菜の病気や害虫の防除用のコンパニオンプランツとしても利用できるのでとても便利な野菜です。
アサツキは夏に植える野菜です。植え付け時期は、7月植え・8月植え・9月植えが可能です。収穫時期は春と冬です。
アサツキは種からではなく、8月下旬頃から出回る新球から植えて育てる野菜です。
アサツキの球根の選ぶときに気を付けることは、カビが生えている物は避けて根が出る部分が欠けていない健全な球根であるかどうかを必ずチェックすることです。不健全な球根を植えると芽が出ない事があるので注意しましょう。
アサツキは根を浅く広く張る為、栽培に適したプランターサイズは中サイズ(60㎝)以上のものを使用します。
少数株を育てる場合は植木鉢や小型サイズでも栽培が可能です。
アサツキの株間は10~15cmなので、中型サイズのプランターでも5~6株は植えることができます。
アサツキ栽培に適した用土は市販の野菜の土を利用すると簡単です。
用土を自分で配合して用意するときは、赤玉土7割+腐葉土2割+バーミキュライト1割、それに石灰用土10ℓ当たり10g~20gと化学肥料10ℓ当たり10g~20gを混ぜ込んだものを使いましょう。
アサツキ栽培の畝は、高さ10~15cm、畝の幅は1条植えで30cm、2条植えで40~50cmです。
プランター栽培では鉢の7分目ぐらいまで用土を入れます。
アサツキの新球を5cm~10cmの間隔を空けて2球ずつ(2条植え)土に挿しこむように植え付けていきましょう。
差し込んだ新球の上から芽の先が出るように用土を足してやります。アサツキは気温が下がるにつれて芽が伸び始めてくるので、球根から芽が出ないうちに植えるようにしましょう。
芽が出てしまった時は芽を土の中に埋めてしまわないように十分気を付けて下さい。
植え付けが完了した後はたっぷりと水を与えて下さい。アサツキは植え付けてから約1週間から10日程すると芽が伸びてきます。
アサツキの種球の植え付けが完了した後はたっぷりと水を与えて下さい。
アサツキは植え付けてから約1週間から10日程すると芽が伸びてきます。
アサツキの水やり頻度ですが、アサツキは乾燥に弱い野菜なので、用土の表面が乾いた時にたっぷりと水を与えるようにして下さい。回数よりも一回に与える量を多めにしましょう。
ただし水のやり過ぎは禁物です。
乾燥を嫌う一面を持ちながら多湿を嫌うという性質も併せ持つので、プランター下部から余分な水が流れるように水はけを良くしておくことが大切です。
アサツキの1回目の追肥ですが、背丈が5cm~7cm程になった時が追肥のタイミングです。
有機肥料または化学肥料10gを全体的に撒き軽く土と混ぜ合わせるようにしましょう。
固形肥料の代わりに水やりと同時に液肥を1週間おきに与えても構いません。
液肥の場合はアサツキの収穫の度にしっかりと追肥を行ってやることで株がうまく回復して後の収穫量が増えてくれます。
背丈が20cm以上になった時がアサツキの収穫適期です。指で摘み取るかハサミで切って収穫します。収穫適期を過ぎると葉がどんどん固くなってしまって食味が落ちてしまうので注意しましょう。
実はアサツキは秋と春と1年に2回収穫を楽しめるお得な野菜。アサツキは株を残しておけば再び収穫できるので、株ごと抜いてしまわずに土から3cmあたりを刈り取るように収穫しましょう。
アサツキを家庭のプランターで栽培する時は、地上部だけを刈り取って利用すると長く楽しむことが出来るお得な野菜なのです。収穫後は乾燥させて新聞紙などに包んで保存しましょう。
鱗茎は春に抜き取れますが、軟白すれば美味しく収穫できます。2月上旬から中旬に芽が出たら土を被せて軟白させましょう。
被せた土の上に葉先が出たら収穫です。根は切り落として生でみそをつけて食べたり、茹でて「ぬた」にしたり、様々な楽しみがあります。
葉を切り取って収穫する場合は軟白させずにそのまま育てましょう。
アサツキは開花後の夏と冬は地上部が枯れてしまいますが、枯れているのではなく休眠状態になっているだけです。
一度植えると2年~3年は収穫が楽しめるので枯れたと思って抜き取らないようにしましょう。
収穫後は追肥を与えることで、切り取った後に再び葉が伸びてきます。
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