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エンサイの育て方

エンサイは春から秋が栽培時期で収穫まで約2か月です。深さ約10mmで種をまき、発芽後は本葉が触れ合うタイミングで間引きをします。収穫までの作業は水やり・追肥・摘芯・土寄せなどです。

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エンサイの育て方は?失敗しないエンサイ栽培のコツ


失敗なしでエンサイを栽培しましょう!

エンサイの土作りをはじめ、種まきから収穫までに必要な栽培管理を画像を交えて野菜栽培士が詳しくレクチャーします。失敗なしで立派なエンサイを育てましょう!

エンサイ栽培の流れ

  1. エンサイの難易度と栽培のポイント
  2. エンサイの栽培時期は?
  3. 育てやすい品種は?
  4. 栽培前に準備しておくこと
  5. 露地栽培の土作りと畝作り
  6. エンサイの種まき
  7. 間引き
  8. 苗の植え付け
  9. エンサイの栽培管理土寄せ摘心マルチング挿し芽で増やす方法水やり 追肥
  10. エンサイの収穫
  11. 病気対策
  12. 害虫対策

エンサイの難易度と栽培のポイント

栽培難易度 ★★☆☆☆

エンサイは熱帯アジア原産で真夏の高温に強く病害にも強い栽培難易度の低い葉野菜です。種からだけでなく挿し芽(挿し木)からでも簡単に増やせます。

エンサイの栽培難易度と育て方のポイント


エンサイは熱帯アジア原産のサツマイモと同じヒルガオ科の葉野菜です。「エンツァイ」や「クウシンサイ(空芯菜)」とも呼ばれ、和名を「アサガオナ」といいます。

エンサイは地上を這って蔓を伸ばす半つる性で、日照時間が短くなる秋以降に紫色や白色のアサガオに似た花をつけることがあります。(日本では寒さのため実りません)

強靭な性質で高温多湿を好むため、日本の気候と相性がとても良く、プランターや植木鉢でも育てやすくベランダ菜園におすすめの野菜です。

気温が低いと発芽しにくく生育も遅いので、気温がしっかりと上がってから栽培をスタートさせましょう。

茎は中が空洞で柔らかく、中国料理には欠かせない食材です。油炒めのほか、お浸しや和え物(胡麻和え)などに利用できます。

エンサイの栽培データ

科名 ヒルガオ科
別名 エンツァイ・ヨウサイ・アサガオナ・クウシンサイ・空芯菜
草丈 30~100cm
連作障害 出にくい(1年)
適した場所 日がよく当たる風通しの良い場所
日当たり 🌞 or 🌤
土壌酸度 pH6.0~6.5
株間 30cm以上
発芽適温 20~30℃
生育適温 25~30℃
種まき時期 5月~8月
発芽日数 7日~10日
苗植え付け時期 5月~8月
収穫時期 種まきから約2か月


エンサイの栽培時期は?

エンサイの栽培時期は春から秋にかけてです。種まきは5月~8月上旬(苗の植え付けは5月~8月中旬)で、収穫までは種をまいてから約2か月です。

エンサイ栽培カレンダー

エンサイ栽培カレンダー


エンサイの育てやすい品種は?

エンサイは固定種で1品種のみです。

エンサイの育てやすい品種は?


オカヒジキは各種苗メーカーからエンツァイ・ヨウサイ・アサガオナ・クウシンサイ・空芯菜などの商品名で種子が販売されています。

商品名が違っていても、エンサイの栽培方法や育てやすさに違いはありません。

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エンサイの栽培方法は?

エンサイはプランター栽培と露地栽培が可能で、直まきとポットで育苗してから畑に移植する方法があります。

栽培前に準備しておくことは?

エンサイの栽培をはじめる前にしておくことは、プランター栽培では「プランターと栽培用土の準備」、露地栽培では「土作り」と「畝作り」などです。

エンサイのプランター栽培


プランターの選び方は?

エンサイ栽培で利用するプランターサイズは中型(60cm)以上のものを利用しましょう。1株植えなら10号サイズ以上の深型の植木鉢でも栽培ができます。

品種にもよりますが、中型サイズのプランター1つに対して1~2株の栽培が可能です。

生育旺盛で水分を多く必要とするので、容器は深さが20cm以上あるものが理想的です。

エンサイ栽培で使う用土は?


栽培に使う用土の種類は?

エンサイ栽培で使う用土は市販の培養土を利用すれば土作りの必要がなく袋から開けてすぐに使えるのでとても便利です。

自分で用土を配合するときは、赤玉土(7):腐葉土(2):バーミキュライト(1)を混ぜたものを使いましょう。

そこに石灰を用土10Lあたり10~20gと化成肥料を用土10Lあたり10~20gを入れてよく耕しておきます。


プランターへの用土の入れ方

プランターや植木鉢の底には、水はけを良くするために赤玉土や鉢底石などを数センチほど敷き詰めておきます。

種から育てるときは淵から5cmほどの位置まで用土を入れ、苗から育てるときは根鉢の高さを考慮して用土を入れておきましょう。(根鉢を置いてから残りの用土を足します。)


エンサイの土作りと畝作りのやり方


露地栽培の土作りと畝作り

土作りのやり方は?

エンサイの露地栽培の土作りは種まき(苗の植え付け)の2週間前に終わらせておきましょう。苦土石灰100g/1㎡をまいて全体に混ざるように丁寧に耕しておきます。

種まき(苗の植え付け)の1週間前になったら、堆肥(2㎏/㎡)と化成肥料(100g/㎡)を畑の全面にまいて良く耕しておきましょう。

畝作りのやり方は?

エンサイ栽培で作る畝は、畝幅は50cm(1条)~80cm(2条)で畝の高さは10~15cmの平畝です。


エンサイの種まき

エンサイは直まきとポットまきができます。どちらも発芽させるのは難しくありませんが、発芽適温外に種をまくときはポットまきをして温度管理しながら育苗する方が確実です。

エンサイの種まき


エンサイを種から育てる

エンサイの種ををまく前に、一昼夜水に浸しておくと発芽が揃いやすくなります。

発芽適温から大きく外れる時期は、ポットに種をまいて苗が植え付けに適した大きさになるまで育苗する方法がおすすめです。適温内なら直まきでも発芽が揃います。

種まき時期は?

エンサイの種まき適期は5月上旬~8月上旬です。

発芽適温は?

エンサイは20℃~25℃が発芽に適した温度です。

エンサイの発芽日数は?

エンサイは発芽適温内なら7日前後で発芽が始まります。発芽適温から外れていると日数は前後します。

エンサイの種まき方法は?


エンサイの直まきのやり方(手順)

  1. 用土を平らにならします
  2. 水をたっぷりとかけて用土を湿らせます
  3. 瓶の底などを押し当ててまき溝をつけます。
  4. 1か所あたり3~4粒の種をまきます
  5. 用土を約10mm被せます
  6. 指先で軽く押さえて用土と種を密着させます
  7. 種が流れ出ないように水やりをします

エンサイのポットまきのやり方(手順)

  1. 3号のポリポットに種まき用の培養土を入れます。
  2. 水をたっぷりとかけます。
  3. 1か所あたり2~3粒の種をまきます。
  4. 用土を10mm被せます。
  5. 指先で軽く押さえて用土と種を密着させます。
  6. 種が流れ出ないように水やりをします。

種まきのコツとヒント

  • 覆土は適切な量を被せましょう。
  • 発芽までは風通しを良くして反日蔭で乾燥させないように管理しましょう。
  • 発芽するまでは水切れに注意しましょう


エンサイの間引き

エンサイの間引きはタイミングよく行いましょう。間引きの時期が早すぎると苗が徒長して軟弱になり、遅すぎると抜き取るときに隣の根を傷める原因になります。

エンサイの間引き


エンサイの間引きのタイミングは?

エンサイの間引きは合計で2回行います。1回目の間引きは本葉が出そろった頃で2本立てにします。2回目の間引きは本葉が1~2枚になった頃が目安の時期で、元気な苗を1本だけ残しましょう。

エンサイの最終の株間は?

エンサイの株の間隔は30cm以上です。

苗の間引き方は?

苗が抜けないように残す苗の根元付近を指で軽く押さえて、不要な苗の根元を掴んで手で抜き取りましょう。

間引きが遅れて隣り合う苗の根と絡まって抜けにくいときは、ハサミで根元から切り取ってもかまいません。


エンサイの植え付け

エンサイを種から育てるのが難しいと感じたら、園芸店などで売られている苗を購入して育ててみましょう。苗からだと収穫まで簡単に辿り着けます。

エンサイの苗の植え付け


エンサイの良い苗の選び方

エンサイは、節間が狭く茎が太く葉の緑の濃いもの、害虫や病害の被害に遭っていないものが良い苗です。本葉が4~5枚になったものが植え付けに適した苗の大きさです。


苗の植え付け時期は?

エンサイの苗の植え付け適期は5月中旬~8月中旬です。気温が低いと生育が緩慢になるので適期を守りましょう。

エンサイの生育適温は?

エンサイは25℃~30℃が生育がもっとも良くなる温度です。

苗を植える間隔は?(株間)

エンサイの苗を植える間隔は30cm以上です。

エンサイの苗の植え方(手順)

  1. 根鉢より一回り大きな植穴を開けておきます。
  2. 根鉢を壊さないように丁寧に苗を取り出します。
  3. 穴の中に苗を入れます。
  4. 子葉が埋まらない程度に用土を入れます。
  5. 株元を軽く押さえて根と用土を密着させておきます。
  6. 水をたっぷりと与えます。

エンサイの苗の植え方(手順)



エンサイの栽培管理

エンサイの土寄せと中耕

エンサイは根が地上に露出すると太陽光で根を傷めてしまい、生育不良の原因になってしまいます。タイミングよく株元に土を寄せておきましょう。

エンサイの土寄せ(まし土)


土寄せと中耕のタイミングは?

水やりや降雨で用土は自然に減って表面が固くなります。根元周りの用土が減って固くなってきたときは、中耕と土寄せをしてやりましょう。

根が完全に露出すると株の生育に影響するので早めに土寄せするのがポイントです。

土寄せと中耕のやり方は?

株周りの固くなった用土の表面を軽くほぐしてから株元に寄せておきます。プランター栽培では用土が減ってきたら新しい用土を足しましょう。


マルチング

エンサイは高温を好む野菜です。温度が20℃以下になると生育が緩慢になるため、寒冷地での栽培や春先の気温が低い時期はマルチングをして地温を上げてやりましょう。

エンサイのマルチングのやり方は?


エンサイは気温が低いと株の生育が悪くなります。

また、エンサイは土壌の乾燥に弱い一面があるため、マルチングをすることで保温対策と乾燥対策ができます。

エンサイ栽培では夏場以降の雑草取りが大変になります。マルチングをすることで雑草対策にもなります。


エンサイの摘心

エンサイは草丈が高くなると茎葉が固くなって味が落ちてしまうため、一定の高さになったら摘心を行いましょう。

エンサイの摘芯のやり方


摘心とは枝の先端部分を切り取ることです。

株の高さが20cmを超えたら、中央から伸びる主枝(一番太い枝)の先端部分の成長点を切って摘心します。

エンサイは主枝を摘心することで脇芽がたくさん出るようになります。


エンサイを挿し芽で増やす方法は?

エンサイは挿し芽(挿し木)で簡単に増やすことができます。

エンサイを挿し芽で増やす方法


エンサイは生育中に挿し芽から苗を増やすことができ、挿し芽をする時期は夏(7月~8月にかけて)です。

蔓の先端や脇芽に3~4枚の葉をつけて切り取り、プランターやポットなどに挿してこまめに水やりをしながら育苗しましょう。

挿し芽から新芽が伸び始めたときが移植のタイミングです。


エンサイの水やり

エンサイは成長にあわせて水やり方法を変えます。種まき後(苗の植え付け後)から約1週間程度はこまめに水やりをしますが、その後は用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。

エンサイの水やり


エンサイの水やりの頻度は?

エンサイは極度の乾燥を嫌います。毎日たっぷりと与えるようにしましょう。

種まき後や苗の植え付け後の約1週間は、水切れにならないように用土の表面が乾いたタイミングでこまめに水やりをしましょう。

1回あたりの水やり量は?

プランター栽培では1回の水やりで鉢底から染み出るくらいたっぷりと与え、露地栽培では1株あたり2~2.5Lが目安です。表面だけでなく用土の中に染み込むまで与えましょう。

水やりのコツとヒント

  • 苗が小さいうちの水やりは苗が倒れないように丁寧に与えるのがポイントです。
  • ハス口の細かいものを使うか、ジョウロから出る水を手に受けて株と株の間に優しく水やりしましょう。
  • 初期段階で苗が倒れたり抜けたりすると、株の成長が遅れる原因になります。
  • 水不足になると茎葉が固くなります。


エンサイの追肥

エンサイの追肥は株の成長に合わせて与える肥料の種類と与える量を調整しましょう。エンサイは根の先端からもっとも吸肥します。プランターの淵や、畝間や株と株の間に肥料をまいて表面の用土と混ぜ合わせておきます。

エンサイの追肥


エンサイの追肥のタイミングは?

エンサイの追肥時期は、苗を植え付けてから約2週間後から、種から育てている場合は最後の間引きが終わった頃からスタートさせます。

その後は茎葉の状態を見ながら1ヶ月に1~2回の頻度で与えましょう。葉が黄色くなったときや新葉が出なくなったときは肥料不足のサインです。

与える肥料の種類は?

生育初期から収穫までチッソ分の割合が多めの肥料を与えて株を大きく育てましょう。

1回あたりに与える量は?

プランターの場合

1株あたり5~10g(茶さじ2杯程度)を与えましょう。用土全体に肥料をまいて軽くほぐしてから株元に土寄せしておきます。

薄めた液肥を1週間に1度のタイミングで水やりを兼ねて与えてもかまいません。

露地栽培の場合

1㎡あたり20~30gを与えましょう。列の両側に肥料をまいて用土をほぐして株元に土寄せしておきます。

追肥のコツとヒント

  • 追肥のあとに水やりをすると、肥料が効果的に土にしみこんで吸肥の効率がよくなります。
  • 肥料の与えすぎは株が軟弱に育ってしまいます。適量を心掛けましょう。


エンサイの収穫

エンサイの収穫のタイミングや収穫の目安を知って、もっとも美味しい頃合いに収穫しましょう。

エンサイの収穫


エンサイの収穫時期は?(タイミング)

エンサイは種まきから約2か月、苗の植え付けから約1.5月で収穫適期を迎えます。

収穫に適した大きさは?(見た目)

エンサイの収穫時期を見た目で判断するときは、草丈が30cmを超えたら収穫のタイミングです。

エンサイの収穫方法は?

つる先から20~30cmまでの柔らかい茎葉をハサミなどで切り取って収穫します。

エンサイの収穫時期と収穫方法は?


エンサイはいつ頃まで収穫できるの?

エンサイは追肥を与えておくと収穫で切り取った部分の下の葉から脇芽が発生して秋頃まで収穫を楽しめます。

一年生の植物で寒さに弱いため、晩秋(10月頃)になると次第に株が枯れてしまいます。

秋以降に新芽が出なくなったら、株を抜き取って収穫を終わらせましょう。


エンサイの病気対策は?

エンサイにはさまざまな病害が発生します。病害の前兆を早く見つけることが大きな被害を防ぐことにつながります。早期の治療と再発防止対策をしっかりと行いましょう。

エンサイの病気対策


エンサイに発生しやすい病気の種類は?

エンサイ栽培でよく見かける病気は「褐斑病」「白さび病」「ウイルス病」「カビ病」などです。

病気の予防は?

エンサイが病気に掛かる主な原因は、低温、日当たりが悪い、株元の葉が込み合って風通しが悪い、土壌が乾燥気味になっている(または水やりが少ない)などです。

エンサイの病気の発生を予防するためには、多湿を避ける、日当たりのよい場所で育てる、適正な株間の確保を行う、水持ちの良い土壌作りを心掛けましょう。


エンサイの害虫対策は?

収穫前に害虫の被害に遭うと収量に大きく影響します。害虫を見かけたら早期に駆除することが被害を最小限に抑えるポイントです。害虫対策をしっかりと行って、害虫の集まりにくい環境を目指しましょう。

エンサイの害虫対策は?


エンサイ栽培で見かける害虫の種類は?

エンサイに発生しやすい害虫は、「ヨトウムシ」「イモキバガ」「エビガラスズメ」「アブラムシ類」「ハダニ類」「ネコブセンチュウ」などです。

害虫の予防と対策は?

害虫は大きくなる前や数が増える前に早期に駆除することが大切です。葉の裏もよく観察して卵や幼虫を見つけたらすぐに捕殺しましょう。

栽培時に出る残渣(落ち葉や枯葉)はこまめに撤去し、株元が込み合ったら摘葉して風通しを良くすることで、害虫の住処をなくすことができます。

エンサイの苗が小さい時期のトンネル掛けや不織布掛けは、害虫の飛来を予防する上でかなり有効な方法です。

自分の畑だけを対策しても、周辺の無対策の畑や雑草地に囲まれている畑などから害虫は次々と飛来してくるからです。

エンサイに発生する害虫の多くは、使用できる駆除剤が少ないのでしっかりと対策をしておきましょう。

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