メキャベツ栽培で収穫までたどり着くには育て方のコツを知ることが成功への第一歩。初心者にも分かるように植え方から収穫までメキャベツの育て方を丁寧にレクチャー。メキャベツの作り方はプランターでも露地でも簡単!家庭菜園で立派なメキャベツを育てましょう!
Contents Menu
・メキャベツ栽培カレンダー
・メキャベツ栽培成功のポイント
・メキャベツを種から育てる(種のまき方)
・メキャベツの苗の植え付け
・葉かきと摘葉の仕方
・メキャベツの水やり
・メキャベツの追肥
・メキャベツの収穫
・メキャベツの病害対策
・メキャベツの害虫対策
メキャベツ栽培
難易度★★★☆☆
メキャベツはアブラナ科の野菜でヒメカンラン・子持ちカンランとも呼ばれる脇芽が鈴なりに結球するキャベツの変種。5~6月と8月~9月の年2回の栽培が楽しめます。
ミニサイズ(2~3㎝)のキャベツの様な形をした芽球が茎の周囲にたくさん実る不思議な見た目をした野菜。
春植えから育てるメキャベツは害虫や病害の心配があるので、初心者は秋植えから育てる方が簡単で収穫までたどり着けます。
日当たりの良い場所であれば、プランター栽培はもちろんですが大きめの植木鉢でも十分に育てられるのでべランダ栽培が可能です。
メキャベツに含まれる栄養素には、タンパク質の他、ビタミンAやビタミンC、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
メキャベツを育てるときのプランターサイズは大型(60㎝~)または、大鉢タイプ(深底)を利用します。
メキャベツの株間は30~40㎝以上が必要となるので、小型プランターや鉢で育てる場合は深底のプランター1つにつき1株までとしましょう。
メキャベツの栽培に適した用土は市販の培養土を利用するのが簡単です。
自分で作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1
それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせた物を用意しましょう。
メキャベツを露地で栽培する時は植付の2週間前に1㎡あたり苦土石灰を100g、1週間前に各1㎡あたり、・堆肥2kg・化成肥料(15:15:15)50gを施して幅60㎝高さ10㎝の平畝を作ってやりましょう。
メキャベツを露地で栽培する時は植え付けの2週間前に1㎡あたり苦土石灰を100g、1週間前に各1㎡あたり、・堆肥2kg・化成肥料(15:15:15)50gを施します。
メキャベツ栽培では幅60㎝高さ15㎝の平畝を作って水はけの良い畝を目指しましょう。根が張りやすいようにしっかりと耕しておくのも大切です。
プランターに入れる土の量は上部の縁から5~10㎝ほど低めで、目安は全体の7割ほどです。ウォータースペースを残して培養土を入れておくようにしましょう。
ベランダ菜園では土の量が多すぎると管理が大変になってしまいます。
水やりの際に用土があふれて床や排水口を汚したり、まし土の際に新しい用土を入れるスペースがなくなったりします。
メキャベツは「ファミリーセブン」や「早生子持」・「子持甘藍」などの品種が栽培期間も短く(早生種)育てやすくて人気です。
メキャベツは種から撒いても育てられますが、初心者は育苗管理が難しいので市販の苗を購入して育てた方が、病害虫の心配もなく収穫まで上手く育てられます。
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メキャベツを種から育てる時は10㎝ポリポットでに培養土を入れて1つのポットにつき5~6粒ほど種を蒔きます。
覆土は5㎜程とし発芽までは十分な水やりを行って乾燥させないように注意しましょう。暑さに弱いので風通しの良い場所で育苗することが上手に発芽させるポイントです。
子葉が伸びて開き始めるころに2本立として本葉が4枚になる頃に生育の良い苗を1本だけ残して後は全て間引きましょう。
育苗の後半は培養土の肥料が切れるので、子葉が残っているがっちりとした苗に育てるために水やりを兼ねて週に1~2回薄めの液肥を与えるようにします。
メキャベツが発芽しない原因は温度と水の管理が出来ていないことが多いです。メキャベツの発芽温度は15~30℃なので春植えの場合は保温が足りないかをCheckしましょう。
逆に夏植えと秋植えは温度が高くなりすぎないように育苗箱を高床にして風通しをよくしてやります。
メキャベツは覆土が薄いため種がどうしても乾燥気味になってしまいます。発芽するまでは用土が乾燥する前に十分に水を与えましょう。
また夏植えの場合、種子が休眠中の場合があるので休眠打破(冷蔵庫で低温に当てる)してから種まきをすると発芽が揃いやすくなります。休眠打破が必要な場合は、種袋に注意書きがあるはずですので、それに従いましょう。
メキャベツは種を植えてから30日間ほどポットで育苗しましょう。本葉が5~6枚になった頃が植え付け適期となります。
メキャベツの苗は8月~9月頃にホームセンターや通販などで販売されています。緑色の濃い茎のしっかりした子葉の残っている苗を選ぶようにしましょう。
葉や茎が傷んでいないもので病害や害虫の被害に遭っていない苗を選ぶことも大切です。
メキャベツは長期間の栽培になるので、プランター菜園では10号以上の鉢に1本植え又は、大型のプランターで2株までとします。
露地栽培の時は株間を40㎝以上を取って株元の葉が込み合わないようにして風通しを良くしてやりましょう。
メキャベツの苗をプランターに植え付ける際は、根鉢より少し大きめの穴を掘って根鉢を壊さないようポットをから取り出して浅めに植付けます。
その後に周囲の用土を埋め戻して株元を手で軽く押えて根と用土を密着させてやりましょう。
苗を植え付けた後から根付くまでの期間は風や雨などによって幼苗が倒れてしまわないように、仮の支柱を立ててやりましょう。
仮支柱は根付いた後に一度は取り除きますが、葉の成長が活発(草丈が30~40㎝)になった頃に約1mの本支柱を立てて株の倒伏を防ぎましょう。
支柱を立てる代わりに周辺の土を根元に寄せる株寄せを行っても構いません。
メキャベツの水やりの頻度ですが、苗を植え付けた後は根付くまでの間たっぷりと水やりを行いましょう。
通常は1週間程度で根付きます。
苗が根付いた後は用土が乾きすぎないように注意しましょう。用土の表面が乾燥してきたら晴れた日の午前中にたっぷりと水やりを行います。
メキャベツの追肥は1か月毎に行いましょう。
1回目の追肥は本葉が約6から8枚程度になった頃に施します。
苗の植え付けからは約3週間ほど経った頃で、化成肥料10gを株周りに沿って撒いて用土と混ぜ合わせて株寄せしてやります。
2回目以降の追肥は前回の追肥から約1か月間隔で与えます。
与える肥料の量は1回目と同量(化成肥料10g)で、葉にかからないよう株元に撒いて用土と軽く混ぜ合わせて土寄せしてやりましょう。
苗が小さな時は株元に与えますが、大きくなってからは株元から少し離れたところに撒いて根を傷めないように注意して用土と混ぜ合わせましょう。
メキャベツは葉かきという摘葉作業を行って、日当たりと風通しを良くして球の肥大する環境とスペースを確保してやる作業が必要になります。
10月頃になってわき芽が結球し始めたら頂部の葉を10枚ほど残してその他の葉は全て切り落とします。
一気に葉を切り取ると株や芽球の成長が悪くなってしまいます。結球は下の方から始まるので結球の成長に合わせて下から順に古い葉を切り取っていきましょう。
葉かきの際に注意することは、葉を茎の根元ギリギリで切り取ってしまわないようにすることです。
根元で切ると芽球を傷めたり芽球が取れたりするので葉柄は少し残して切るようにしましょう。
葉かきと同様にメキャベツ栽培で重要なのは「下芽かき」という作業です。
形の悪い芽は育てても綺麗な形になることはありません。
葉かきが始まる頃に株元から10節目位までにある形の悪い芽は早めに摘み取ってしまいましょう。
メキャベツは苗を植え付けてから約90日ほどで収穫が始まります。
芽球の直径が2~3㎝で硬く締まってしまってきたらハサミで根元から切り取るか手でもぎ取って収穫しましょう。
収穫時期が遅れると芽球が開いてしまうので収穫適期を逃さないように注意しましょう。
メキャベツは下の球から順に締まって株の上に次々と(約60~70個)球が実ります。上手に育てると約2か月ほどは収穫を楽しむことが出来ます。
メキャベツを上手に育てるコツは、生育初期に株を出来る限り大きく育てること。
茎の太さが4~5㎝以上になるように育てると多収穫が望めます。株を大きく育てるために元肥をしっかりと与えるようにしましょう。
半分くらい収穫を終えたところで追肥をすると収穫が長く楽しめます。
メキャベツは23℃を超えると芽球の生育が極端に悪くなってしまいます。春植え(5月~6月)から育てる時は夏場の高温状態を防ぐために、上部に寒冷紗などで覆って直射日光にならないよう対策しましょう。
メキャベツをほじめアブラナ科の野菜はアオムシ(モンシロチョウの幼虫)による被害が多発します。
特に植え付けた直後の幼苗のアオムシによる食害跡は収穫量に影響が出るので注意して下さい。
苗を植え付けた後は不織布か寒冷紗でトンネル掛けをして害虫の被害から守ってやりましょう。
メキャベツによく発生する害虫は「アオムシ」のほか、「コナガ」「アブラムシ」「ハンスモンヨトウ」など。
特に幼苗期間は寒冷紗を掛けるなど害虫対策は必須です。
寒冷紗を掛けても隙間から入り込むことがあるので害虫を見つけた場合は早期に除去することで被害を最小限に食い止めることが出来ます。
メキャベツに発生しやすい病害は「菌核病」「苗立枯病」「根こぶ病」「べと病」など。病害に掛かる要因は、畑の排水性が悪い時や株元の葉が込み合っている時、日当たりが悪い時です。
病害の発生を防ぐために、適正な株間の確保を行って、日当たりの良い耕土が深く水はけの良い土壌を心掛けましょう。