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モヤシの育て方

モヤシは厳寒期を除く期間が種まき時期で種まきから収穫までは約1週間です。トレーに種を並べて半分まで水に浸して日の当たらない場所に置いておきます。発芽して数日経ったら反日蔭で育てます。収穫までの作業は遮光と水換えです。

モヤシの育て方失敗しないモヤシ栽培のコツ


失敗なしでモヤシを栽培しましょう!

モヤシの育て方を野菜栽培士が詳しく解説します。

種まき適期や収穫適期など栽培時期と、種まき・苗作り・肥料の与え方・水やり方法・収穫までの栽培管理など、画像と動画を使って丁寧に解説しています。

Contents Menu

  1. モヤシの栽培難易度と育て方のコツ
  2. 栽培時期
  3. 育てやすい品種
  4. 栽培前に準備しておくこと
  5. モヤシの催芽処理のやり方
  6. 種まき 有水栽培無水栽培
  7. 栽培管理水替え遮光
  8. 収穫
  9. 栽培記録

動画で解説「モヤシの育て方」

YouTubeでも「モヤシの育て方」を解説しています。テキストを手元に置いて動画を一緒に見ると、より理解が深まります。チャンネル登録おすすめです。


モヤシの栽培難易度と育て方のコツ

栽培難易度 ★☆☆☆☆

モヤシは自宅のキッチンで簡単に栽培できる健康野菜です。室内など反日蔭で育てられ、収穫までの作業も水替えだけなので栽培難易度は低めです。

モヤシ栽培の難易度と育て方のポイント


モヤシは豆や麦などの種子を発芽させて軟白栽培したものです。和名は「萌やし」で英名は「beans sprouts」といいます。

モヤシはなるべく日の当たらない場所で(軟白栽培で)育てるため、自宅のキッチンなどでも容易に栽培ができます。

見た目に反して栄養満点で、発芽した苗には種子のときにはなかったビタミンCをはじめ、さまざまなビタミンやミネラルが合成されて栄養価が高まります。

モヤシは鮮度が大切で調理前にさっと収穫できる面からも家庭菜園にはぴったりの野菜です。

モヤシとスプラウトの違い

スプラウトとは植物の新芽の総称のことで、世界ではすべての野菜の新芽を「スプラウト」と一括りにしています。モヤシも当然スプラウトの仲間に含まれます。

日本では「スプラウト」という名称よりも「モヤシ」という名称で先から販売されていたため、現在でも「モヤシ」が一般的な名称になっています。

モヤシの栽培データ

科名 マメ科など
草丈 5~10cm
連作障害 なし
適した場所 日の当たらない場所
日当たり 🌤or☁
発芽適温 25~30℃
生育適温 15~25℃
種まき時期 通年
発芽日数 2日~3日
収穫時期 種まきから約8~12日


栽培時期

モヤシは適温内なら通年の栽培が可能です。種まきも通年で、収穫までは種をまいてから7~10日です。

厳寒期(11月~2月)も栽培はできますが、気温が低いと収穫までに日数がかかるため、なるべく室内の暖かくなる場所で栽培しましょう。


育てやすい品種

モヤシの品種は緑豆や大豆などマメ科の野菜が一般的ですが、麦などからも育てられます。どの品種を選んでも栽培方法や育てやすさに大きな違いはありません。

モヤシの育てやすい品種


モヤシを作れる品種は大きく分けると「マメ科の野菜」と「イネ科の野菜」の種子から作ることができます。

日本のモヤシは「グリーンマッペ(緑豆)」や「ブラックマッペ(黒緑豆)」のことで市場の9割がこの品種の幼苗です。ちなみに豆付きのモヤシは「大豆」から作られています。

豆モヤシ

代表的な品種は「大豆」「緑豆」「黒緑豆」「ササゲ」「小豆」などがあります。

麦モヤシ

代表的な品種には「オオムギ」「コムギ」「ライムギ」「蕎麦」などがあります。


モヤシの栽培方法

モヤシは室内栽培が可能で、トレーや空き瓶などに種をまいて収穫で育苗する方法で育てます。

栽培前に準備しておくこと

モヤシの栽培をはじめる前にしておくことは、「栽培容器の準備」と「種の発芽処理」などです。

モヤシ栽培のおすすめの容器


栽培容器の選び方

モヤシ栽培で利用する容器はプラスチック製のトレーやジャムなどの空き瓶を利用しましょう。ナイロン袋でも栽培ができます。

必要な量によって栽培容器を選ぶのがポイントです。

トレーの底にスポンジや綿などを敷くと、発芽後の苗がきれいに立ち揃いますが、必ずしも必要というわけではありません。


モヤシの催芽処理(芽出し)


催芽処理

催芽処理と

モヤシは低温期(10月~3月頃まで)は室内であっても気温が低く発芽温度に達していないと発芽が遅れるのが普通です。

この期間でモヤシ栽培するときは、「催芽処理(芽出し)」という、種に発芽のシグナルを与える作業を行いましょう。

催芽処理のやり方

  1. 鍋などに水を入れます
  2. 25℃前後のぬるま湯を作ります
  3. 種を浸水させます。
  4. 4~6時間放置します

モヤシの種まき

モヤシは畑ではなくトレーなどの容器に種をまきます。露地栽培でも遮光すれば栽培はできますが、ここでは室内での種まき方法について説明していきます。

モヤシの種まき


モヤシを種から育てる

モヤシは種をまく前に一昼夜水に浸して常温に置いておくと発芽が揃いやすくなります。発芽適温から大きく外れる時期は催芽処理を行いましょう。

種まき時期

モヤシの種まき適期は通年ですが、低温期は室内の暖かな場所で栽培しましょう。

発芽適温

モヤシは25℃~30℃が発芽に適した温度です。

発芽日数

モヤシは発芽適温内なら1日~2日で発芽が始まります。発芽適温から外れていると日数は前後します。(参考:モヤシが発芽しない原因と対策

モヤシの種まき時期と種まき方法


モヤシの種まき方法(有水)

  1. トレーと種子を洗浄します
  2. トレーに種が完全に浸かる量の水を張ります
  3. 種を入れます
  4. 半日以上放置します
  5. 一度水を切って新たに種子が1/3浸かる程度入れます
  6. 収穫まで厚めの紙袋や段ボールを被せておきます
  7. 収穫まで1日1回新しい水と入れ替えます

有水栽培のコツとヒント

  • 浸水は約12時間です。豆が膨らんだら水から取り出してやりましょう。
  • 種子は完全に水没させないようにしましょう。濡らしたキッチンペーパーや綿などを敷いてもOKです。
  • いつも水はきれいな状態にしておきましょう。
  • 遮光が不十分だと草丈が低くなり苗が緑色になります。

モヤシの種のまき方(手順)


モヤシの種まき方法(無水)

  1. 容器や袋と種子を洗浄します
  2. トレーに種が完全に浸かる量の水を張ります
  3. 種を沈めて半日以上放置します(催芽処理)
  4. 浸水した種子を取り出します
  5. 種子をナイロン袋や瓶に入れて上部をゆるく閉じます
  6. 収穫まで厚めの紙袋や段ボールを被せておきます

無水栽培のコツとヒント

  • 浸水は約12時間です。豆が膨らんだら水から取り出してやりましょう。
  • 容器は完全に密閉せずに少し通気しておきましょう。
  • 遮光が不十分だと草丈が低くなり苗が緑色になります。
  • いつも水はきれいな状態にしておきましょう。


栽培管理

水替え

モヤシは鮮度が命です。水替えは1日に1回以上は行うのがポイントです。常に新鮮な水を与えましょう。(無水栽培では水替えは不要です。

モヤシの栽培管理(水替え)


水を替えの時期(タイミング)

モヤシの有水栽培では水替えを必ず行いましょう。高温期(5月~9月)は、水が古いと豆がすぐに腐ってしまうため、最低でも1日に1回は水替えを行います。

水替え時の注意点

モヤシは水に含まれるミネラルなどを吸収して成長していきます。常にきれいで新しい水で栽培することが美味しいモヤシを収穫するポイントです。

また、雑菌の繁殖防止にミネラルウォーターではなく消毒されている水道水を使うようにしましょう。無消毒のミネラルウォーターだと豆が腐りやすくなります。


遮光

白くて柔らかいモヤシを収穫するためには遮光することが有効な手段です。

モヤシの遮光方法


モヤシは強い光に当てると緑化して節が狭くなり茎葉も固くなってしまいます。

催芽処理を行ったあとは太陽光や室内灯が当たらない暗い場所におくか、容器にアルミホイルなどをまいて遮光するようにしましょう。


モヤシの収穫

モヤシの収穫のタイミングや収穫の目安を知って、もっとも美味しい頃合いに収穫しましょう。

モヤシの収穫


収穫時期(タイミング)

モヤシは種まきから7~12日で収穫適期を迎えます。収穫適期を過ぎて苗が大きくなりすぎると風味や食感が落ちてしまうので注意しましょう。

収穫に適した大きさ(見た目)

モヤシの収穫時期を見た目で判断するときは、草丈が5cm~10cm以下が収穫のタイミングです。

収穫方法

容器から取り出してきれいに水洗いしましょう。モヤシは再生栽培はできません。

モヤシの栽培記録

モヤシの種まきから収穫までの成長状態の目安を紹介します。

栽培条件(季節・気温など)によってモヤシは成長速度が変わるのが普通です。

大きく成長が遅れているときは種子がだめになっていることがあります。腐敗臭がしないか、水に濁りがないかをCheckしてみてください。

1日目

モヤシの栽培記録


2日目

モヤシの成長記録


3日目

モヤシの成長日記


4日目

モヤシの栽培記録


5日目

モヤシの生育写真


6日目

モヤシの生長写真


7日目

モヤシの収穫適期


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