ブロッコリーが発芽しない原因は「発芽適温から外れている」「用土が合っていない」「水不足による乾燥」「種まき方法が間違っている」「種が休眠している」「種の寿命」などです。
ブロッコリーの発芽率を上げるには?キャベツの芽が出ない時の対処法は?キャベツが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
ブロッコリーの発芽しないときは?種をまいても芽が出ない時のチェックポイントは?
ブロッコリーは冷涼な気候を好む野菜で、気温が15~25℃が発芽に適した気温です。条件が整っていれば種まきから発芽までは3~5日です。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は15~20℃)から外れていると発芽しても苗が萎れることがあります。
ブロッコリーは種まきから発芽するまでの間は水やりをこまめに行いましょう。用土の乾燥しすぎは芽が出ない原因になります。
種まき後に、一度水やりしてから乾燥が長く続くと種がだめになることがあります。
ブロッコリーは種まき後の温度や水分の管理が難しいうえ、発芽してすぐは害虫の食害にも遭いやすいです。
ポットまきで苗を植え付けに適した大きさまで育ててから畑に植え替える方法がおすすめです。
特に夏まきでは気温が高く乾燥しやすい時期なので、芽が出ないことが増えます。
種に用土を被せすぎたり、種を深くまいたりすると芽が出ない原因になります。ブロッコリーの種をまく深さは5mm~10mm以下(種の3~5倍)が目安です。
種の浅まきでは乾燥しやすくなって、同じく芽が出ない原因になります。
種まき後に用土を強く押さえすぎると、酸素不足で芽が出ない原因になります。
逆に転圧が足りないと用土と種のすき間に空気の層ができて、水分がうまく回らなくなって発芽不良の原因になります。
ブロッコリーの種はやや短命で、通常だと約2~3年、最長でも約4~5年となります。年数が経つにつれ発芽率が下がってしまいます。(種の保存状態が悪いと1年持ちません。)
ブロッコリーは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)に種をまくとうまく発芽しない原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。
プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。
ブロッコリーの適正な土壌酸度は6.0~6.5です。自然の雨で用土は弱酸性に傾いて芽が出ない原因になります。
種まき前に酸度計で土壌酸度を図っておきましょう。酸度が合っていないときは苦土石灰などで酸度調整しておきます。
ブロッコリーの種は極度の乾燥が苦手です。気温が高く乾燥しやすい夏以降に種まきするときは、温度や水の管理がしやすいポットまきをしてみましょう。
ブロッコリーは種を乾燥させないことが上手く発芽させるポイントです。発芽するまでの水切れには注意しましょう。
ブロッコリーの種まき時期は2月~3月と8月末~9月が適期ですが、どちらの時期も雨が少なく乾燥しやすい時期です。
種まき前に用土にたっぷりと吸水させておくと発芽不良を減らすことができます。
こまめに水やりができないときは、濡れた不織布や・キッチンペーパーなどを被せて乾燥を防止する方法がおすすめです。発芽が揃ったらすぐに取り除きます。
ブロッコリーの種はそのまままくよりも、種まき前に水に浸けて根を出してまくと発芽が揃いやすくなります。
トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼを敷いてその上に種を並べます。2~3日で発芽が始まります。このように根を出してから種をまく方法を芽出しと言います。
高温期(夏まき)は発芽した後も強い日光や高温に当たると苗が萎れてしまいます。発芽してから本葉が出るまでの間は反日蔭の涼しい場所で育苗するようにしましょう。
発芽後~植え付けまでの間は、日当たりが悪いと苗が徒長してしまい、太陽光が強すぎると軸が曲がったままになってしまいます。
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