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キャベツが結球しない・葉が巻かない原因と対策

キャベツが結球しないときの解決方法を野菜栽培士がお教えします。キャベツの葉が巻かない・球が大きくならない原因は?結球しない原因と解決方法を分かりやすく解説しています。

キャベツが結球しない・葉が巻かない原因と対策


「キャベツが結球しない」「キャベツの葉が巻かない」「キャベツの球が小さい」「キャベツの球の生長が遅い」「キャベツの球が大きくならない」といったトラブル例と解決方法を詳しくレクチャーします。

Contents Menu

  1. 結球しない原因
  2. キャベツの球が大きくならない
  3. キャベツの葉が巻かない・球にならない
  4. 1つの苗に球が何個もできる
  5. キャベツの球を大きくする方法

動画で解説「キャベツ栽培の裏技」

YouTubeでもキャベツが結球しない原因や、球を大きくする栽培テクニックを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。


キャベツの球が大きくならない原因

キャベツの「結球しない」「葉が巻かない」「球ができない」といった問題は、栽培方法や栽培時期、選ぶ品種など、さまざまな原因で起こります。

キャベツが結球しない・葉が巻かない原因・大きくならないのはなぜ?


結球しない原因を見つけて対策しましょう

キャベツがの結球が始まらない・球が小さいときは、その原因を見つけることがトラブル解決の糸口になります。

大事なことはキャベツの性質や特徴を知りながら栽培することです。

キャベツの球が大きくなる条件

  • 球が大きくなるまでに外葉を大きく育てる
  • 球が大きくなるまでに葉の枚数を増やす
  • 結球時期が低温にならないように計算して種をまく
  • 結球時期の温度確保がポイント

キャベツの球が結球しない

キャベツの球が大きくならない・球が小さくなる原因と対策を具体的に解説していきます。

キャベツの球の成長が遅い・球が大きくならない


キャベツが結球しない・葉が巻かない・球が大きくならないときは以下の原因が考えられます。

キャベツの球が小さい原因

a.日当たりが悪いと球が大きくならない

キャベツは日当たりが悪いと球が大きくなりません。

日照不足は球の生育が遅れると同時に、害虫が発生したり病害になったりします。

1日に最低でも5~6時間は太陽が当たる場所で育てましょう。

b.気温が低い・高いと球が大きくならない

キャベツの球が大きくなるには最低でも7℃以上が必要で13℃~20℃がもっとも結球が大きくなります。

2~3℃を下回ると肥大しなくなるので、結球時期の気温も考慮して種まき時期を決めることが大切です。

種まきが遅れて結球期間が気温が低い時期になってしまうときは、幼苗の頃からマルチングやトンネル掛けをして成長速度を速める対策をしましょう。

c.土壌が合っていないと球が大きくならない

キャベツは多湿と極度の乾燥が苦手です。保水性があり水はけの良い用土で栽培しましょう。

病害を予防するためにも乾き過ぎず湿り過ぎずが心掛けて下さい。用土は手で軽く握って形が崩れない程度の湿り気がベストです。

また連作するときは酸性土壌になっていないかも注意しましょう。pH6.0~6.5の範囲がもっとも適した土壌酸度です。

d.植え付け時期を間違うと球が大きくならない

キャベツは気温が4℃以下では結球しないので、種まき時期と苗の植え付け時期が重要です。

種をまいてから結球が始まるまでに約2か月半ほどかかります。(苗からスタートしたときは約40日)

種まきは品種にもよりますが、夏まきは7月下旬~8月下旬、秋まきは9月上旬~10月上旬が目安です。

f.株間が狭いと球が大きくならない

キャベツの球を大きくするには、結球が始まるまでにいかに外葉を大きくするかがポイントになります。

そのためには株間をしっかりと確保して(50cm以上)日当たりと風通しを良くすることが大切です。

また、株同士の間隔が狭いと養分や水分を奪い合うことになって球が大きくなりません。

g.連作障害

キャベツには連作障害があります。同じ場所に植えると株の生育が悪くなります。同じ場所には最低でも2~3年は植えないにしましょう。

連作すると初期の段階ではそれなりに苗は生長しますが、球が大きくならなかったり、途中で枯れたり萎れたりすることがあります。


キャベツの葉が巻かない・球にならない

キャベツの葉が巻かない・球にならない主な原因は、「葉の数が少ない」ことです。キャベツを結球させるには結球期間までに外葉を大きくして枚数を増やしておくことが大事です。

キャベツが結球しない(球にならない・葉が巻かない)


球を大きくするには、葉数が18~20枚以上、温度が13℃以上あるという2つの条件をクリアする必要があります。この条件から外れると球が小さくなってしまいます。

葉が巻き始めるまでに、追肥をしっかりと行って日当たりのよい場所で育てて外葉を大きくすること、害虫に外葉を食害されないように対策することがポイントです。

結球しなかったキャベツは食べても問題ありませんが、葉が固く甘みが少ないので生食には向きません。熱を加える炒めものや煮物におすすめです。


1つの株に球が何個もできる

1つの株からいくつもの小さな球ができることがあります。これは幼苗の時期に何らかの理由で生長点(中央の茎の先端部分)が傷付いてしまったことが原因です。

生長点(主枝)がなくなると、脇芽(側枝)が何本も伸びてその先に小さな球をつけます。

トンネル掛けをして害虫の被害を予防することが大切です。


キャベツの球を大きくする方法

キャベツの結球を成功させるポイントは、冬に入る前に葉を大きくして球を巻かせることです。

キャベツの球を大きくする


先ほども説明した通り、種まきから結球が始まるまでは2か月以上かかります。

お住いの地域の平均気温を確認しておき、球が大きくなる時期に12℃以下にならないよう計算して種をまき時期を決めることが大切です。

キャベツが結球しない・葉が巻かない原因ときの保温対策


万が一種まきが遅れて、球が巻く前に低温期になってしまうときは、幼苗時期からビニールのトンネル掛けをして保温対策して生長を早めてみて下さい。

12℃以上を確保すれば結球期間を伸ばすことができますので、諦めずにぜひ試してみましょう。

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