キャベツ栽培で収穫までたどり着くには育て方のコツを知ることが成功への第一歩。初心者にも分かるように植え付けから収穫までキャベツの育て方を丁寧にレクチャー。キャベツの作り方はプランターでも露地でも簡単!家庭菜園で立派なキャベツを育てましょう!
Contents Menu
・キャベツの育て方
・キャベツ栽培のコツとポイント
・おすすめの品種
・種まき(種から育てる)
・苗の植え付け方
・水やりのタイミング
・キャベツの追肥時期
・収穫時期(収穫のタイミング)
・キャベツの育て方まとめ
・キャベツの病害対策
・キャベツの害虫対策
キャベツ栽培
難易度 ★★★☆☆
キャベツは春まき・夏まき・秋まきが出来るアブラナ科の葉野菜です。暑さに弱いので初心者は夏まきか秋まきから育てると良いでしょう。
害虫(アオムシ・ヨトウムシ)の付きやすい野菜ですが、害虫対策をしっかりと行えば初心者でも上手に育てられます。
栽培時期に合った品種を選ぶことがポイント。連作すると土壌伝染性病害が発生しやすくなるので3~4年の輪作を行いましょう。
キャベツに含まれる栄養には、ビタミンCやビタミンK、ビタミンU、カルシウム、カリウムなどのミネラル、食物繊維などが多く含まれています。
キャベツは種から撒いても育てられますが、初心者は市販の苗から育てた方が害虫の心配なく収穫まで上手く育てられます。
キャベツは冷涼な気候を好む(生育適温は15~20℃)ので、キャベツの栽培が初めての方は夏の終わりから秋の初めに苗を購入して育て始めることをおススメします。
キャベツは品種によって大きさや甘さが異なっています。家庭菜園では小玉が好まれる傾向にあります。植える時期や育てる環境に合わせて上手に品種を選びましょう。
小玉種では「アーリーボール」「グリーンボール」などが人気です。露地栽培でキャベツを育てるときは「つまみどり」「涼嶺」「新藍」などを選ぶと初心者でも比較的育てやすいでしょう。
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キャベツを育てるときのプランターサイズは大型(60㎝~)または、大鉢タイプ(深底)を利用します。
キャベツは株間が最低でも30㎝は必要となるので小型プランターで育てる場合は1つのプランターにつき1株が限界です。
キャベツの栽培に適した用土は市販の培養土を利用するのが簡単ですが、自分で作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせた物を使います。
植え付け前の準備として、市販のプランターにウォータースペースを残して、7分目までくらいまで培養土を入れておきましょう。
植え付ける1か月前までに土作りを済ませておき、植え付けの1週間前に元肥を施しておきましょう。
キャベツの発芽適温は15~30℃、春まきの場合は保温が必要なので温度管理をしっかりと。
キャベツを種から育てる時は、直植えではなく9㎝のポリポットに種を播いて育てましょう。
キャベツの種のまき方ですが、一箇所に付き3~4個ほど窪みを付けてそこに種を播きます。種を播いた後は軽く用土を掛けて表面を平らにならしておきましょう。種蒔き後はたっぷりと水を与えて発芽するまでは表面が乾かない程度に水やりを行います。
種を播いてから3~5日ほどすると発芽が始まります。発芽したら3本に間引き、本葉が2枚揃ったら2本に間引いて本葉が3~4枚になる頃に1本立てにします。
苗から植える場合は本葉が5~6枚程度の節と節の間の狭い茎がしっかりしている元気な苗を選ぶことがポイントです。
キャベツの苗の植え方ですが、苗を植え付ける前にポットごと水に浸してから植え付けましょう。根鉢を壊さないようにポットを逆さに向けて丁寧に苗を取り出します。
水に浸した場合は苗を植え付けてから2日ほどは水やりを控えましょう。こうすることで水を求めて根を地中に深く張る力がつきます。
植え付ける時のポイントですが、苗を早生種は30~40cm、中晩生種は40~45㎝間隔で植えていきます。
深植えにならないよう注意して下さい。キャベツの子葉が隠れてしまわない程度、根鉢の表面と用土が同じ高さになるように丁寧に浅めに植えるのがポイントです。
苗を植え付けた後は、根元を軽く押さえて水をたっぷりと与えましょう。
キャベツは害虫(アオムシ・ヨトウムシ・シンクイムシ)による被害が多いので、苗を植え付けた後しばらくは寒冷紗で害虫を防ぐようにしましょう。
苗の時に芯を食害されてしまうとキャベツが結球しないまま成長するので、幼苗時期の害虫には細心の注意が必要です。
寒冷紗を掛ける前に害虫がついていないことを確認することも忘れずに。
キャベツは種を播いた後は目が出るまでの間は用土の表面が乾かないように水やりを行います。
苗から植えた時は根が活着するまでの約1週間はたっぷりと水を与えましょう。
苗が定着してからは用土の表面が乾いた時に水やりを行う程度で構いません。
水やり回数が多すぎると根腐病など病害が発生しやすくなるので1回の水やりを多めにして回数を減らして乾燥気味に育てましょう。
1回目の追肥は苗の植え付けから数えると約3週間経った頃で本葉が約10枚程度に育った頃になります。
化成肥料10gをコンテナの縁に沿って与え、軽く用土と混ぜ合わせて株元に寄せてやりましょう。
株元で混ぜ合わせると根を傷めてしまう事があるので、少し離れたところで必ず混ぜ合わせるようにしましょう。
2回目の追肥は植え付けから6週間経った頃で芯の葉が立上り始める頃になります。
肥料は1回目と同量(化成肥料10g)を葉にかからないよう株元に撒き用土に軽く混ぜてやりましょう。1回目と同様に根を傷めないように周辺の用土を集めて混ぜ合わせるようにします。
液肥で与える場合は、キャベツの結球が始まるまで週に1回程度の割合で与え続けて下さい。ただし、生育が悪い時は固形肥料を与えるようにしましょう。
肥料が不足すると未結球の原因となります。
苗を植え付けてから約10週間ほど経つとキャベツの結球が始まります。
見た目で収穫時期を判断するのは難しいので結球部分を手で押して収穫時期を見極めましょう。
固く蒔いてきたものから収穫します・手で押さえてお店で売っているキャベツのように固く締まっていればいよいよ収穫の適期。
外葉を押さえて株元を包丁で切って収穫します。収穫適期を過ぎるとキャベツが割れて腐りやすくなってしまうので注意しましょう。
収穫が遅れると裂球するので注意しましょう。結球部を押さえてみて葉が1~2枚分へこむ程度だと結球が完了している証拠です。
下葉を3~4枚程度残して株もとからナイフなどで切り取って収穫しましょう。
キャベツには連作障害がありますので同じ場所に植え付ける時は最低でも2年は間隔を空けるようにしましょう。
キャベツは一定期間低温が続いた後に高温になると、とう立ちします。夏まきの場合は気温が下がっていく時期なので問題ありませんが、春・秋まきは、幼苗期が低温期から高温期になるので、結球する前にとう立ちすることがあります。
春植えや秋植えでキャベツを植える時は時期にあった品種を選ぶようにしましょう。あと種まきの時期を間違わない事もキャベツを上手に育てるポイントです。
キャベツに多い病害は「萎黄病」「黒斑細菌病」「根こぶ病」などです。降雨が多い年は軟腐病や黒腐病が発生しやすくなります。
キャベツは冷涼な気候と日照が病害対策のポイントです。また、水はけの良い土壌を好みますので排水対策もしっかりしておきましょう。(参考:野菜の病害対策)
キャベツは害虫が発生しやすい野菜です。コナガ、アオムシ、ヨトウムシがよく発生します。
幼苗から結球するまでの期間は、寒冷紗を掛けるなど害虫対策は必須。寒冷紗を掛けても隙間から入り込むことがあるので害虫を見つけた場合は早期に除去することがポイントです。
キャベツの周辺にキク科の野菜(玉レタス・リーフレタス)を植えるとモンシロチョウが飛来しにくくなります。(参考:コンパニオンプランツとは?野菜を混作するときの効果的な組み合わせ)