枝豆の種が発芽しない原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
枝豆の発芽率を上げるには?枝豆の芽が出ない時の対処法は?枝豆が発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
枝豆は条件が整っていれば、種をまいてから7日~10日で発芽します。
枝豆は温度が適正でないと発芽が揃いません。発芽に適さない温度で長期間、土の中に埋まったまま水やりをしていると種が腐ってしまうからです。
気温が低い時期や寒冷地では、発芽率が悪くなる傾向があるので、芽出しをしてから種をまく方法がおすすめです。
枝豆は春(4月~7月)に種をまく野菜です。
枝豆の原産地は中国北東部と言われていて日本の気候と相性が良い野菜です。
枝豆は種まきから発芽するまでの間は、用土が極度に乾燥しないように水やりを行うのが上手に発芽させるポイントになります。
長期間乾燥した状態が続くと種が土中で死んでしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。
枝豆は気温が高い時期の多湿には注意が必要です。土壌中の水分量が多すぎると、種が土の中で腐って芽が出ない原因になるので注意しましょう。
高温時期の種まきでは、回数を多めに1回あたりの量を少なめにするのがポイントです。
枝豆は日中が25~30℃、夜間が15℃以上が発芽に適した温度です。15℃以下や35℃以上では発芽率が下がります。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は20~30℃)から外れていると発芽してから苗の生育が悪くなります。
種を深く埋めていませんか。枝豆の種は深まきすると発芽が揃いにくくなります。種は指の第1関節あたりの深さにまきましょう。
深まきしすぎたり上から用土を強く押さえすぎたりすると、通気性が悪くなって、酸素不足が原因で種がだめになってしまうことがあります。
枝豆は連作ができません。同じ場所に植えるときは、最低でも3~4年は間隔を空けましょう。
枝豆は種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
種には寿命があります。エダマメの種の発芽率が高い期間は通常に保存しているもので2~3年です。(保存状態が悪いと1年でも発芽率が極端に下がります)
種を保存するときは湿度30%で0℃前後の条件であれば10年程度は発芽率60~80%をキープできます。
種瓶に乾燥材を入れて冷蔵庫や冷暗所で保存しましょう。
枝豆が発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。
枝豆がうまく発芽しないときは催芽処理(芽出し)をしてみましょう。芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。
やり方は簡単です。種を2~3時間ほど水に浸けます。
種を冷蔵庫から取り出して、トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いてその上に種を置きます。5~7日すると発芽が始まります。
種から根が少しでも出たら種をまいて大丈夫です。根の伸ばし過ぎに注意しましょう。
枝豆が発芽しにくいのは、固い種皮によって有機呼吸が行われにくい性質をしているためです。
浸水させることにより種皮が破れて有機呼吸がはじまることで発芽のスイッチが入るのです。
芽出しの際の注意点
長時間の浸水は、種まき後に腐りやすくなったり、表皮がふやけて破れやすくなったりするので注意しましょう。
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