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枝豆の育て方

エダマメは春から秋が栽培時期です。1か所あたり2~3粒深さ1cmで種まきをして、発芽後は本葉が2枚の頃に元気な苗を2本だけ残して間引きします。水やりと追肥・土寄せをしながら育てましょう。2.5か月ほどで収穫できます。

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枝豆の育て方は?失敗しない枝豆の栽培方法

枝豆の土作りから、種まき、間引き、植え付ける時期、支柱立て、追肥、水やり、病害と害虫の対策、収穫まで、枝豆栽培のコツを野菜栽培士が丁寧にレクチャーします。

枝豆栽培の流れ

  1. 枝豆の育て方は?失敗しない枝豆の栽培方法
  2. 栽培時期
  3. 品種の選び方
  4. 栽培前の準備プランター栽培用土土作り畝作り
  5. 種まき
  6. 間引き
  7. 苗の植え付け
  8. 栽培管理鳥害対策土寄せ支柱立て水やり追肥
  9. 枝豆の収穫
  10. 病気対策
  11. 害虫対策


枝豆の育て方は?失敗しない枝豆の栽培方法

枝豆の育て方は?失敗しない枝豆の栽培方法


栽培難易度 ★★☆☆☆ 

夏の定番食材の枝豆は、中国北東部が原産地と言われていて、温暖な気候と強い日照を好むマメ科の野菜です。実は大豆の未成熟な若マメを枝豆と呼んでいます。

枝豆はタンパク質とビタミンAが豊富に含まれていてアミノ酸と等分のバランスが良い野菜です。軽く塩ゆでしてビールのお供にもぴったりです。

収穫までの栽培期間が長いため難易度は普通です。

枝豆の作り方と枝豆栽培のコツ


枝豆は昼夜の温度較差があると味と実付きが良くなり、開花以降は乾燥し過ぎると逆に実つきが悪くなり空鞘も増えます。

枝豆は種からでも苗からでも簡単に育てられます。枝豆の栽培に慣れていない方や少数株を育てる方は、園芸店などで販売されているポット苗から育てる方法がおすすめです。

枝豆栽培のポイント

  • 種まきは、ポットまきが3月下旬以降、直まきが4月以降です。(極早生は4月中旬、中晩生は6月中旬から)
  • 生育適温は25~28℃です。低温や霜に弱く13℃以下になると空莢が増えます。
  • 枝豆は開花時期が生育適温になるように逆算して種まき時期を決めましょう。
  • 種はカラスや鳩による食害に遭いやすいので注意しましょう。
  • 極度の乾燥は莢着きが悪くなるので、開花が始まったら水やりをしっかりと。
  • 根の根粒菌が土中の窒素を取り込むため、他の野菜ほど元肥を必要としません。
  • 生育初期の多肥料は徒長の原因となり、着莢率・結実率が大幅に低下します。

エダマメには寄せ植えできるコンパニオンプランツがあります。相性の良い野菜を組み合わせれば、同じ場所でたくさんの野菜を育てることができます。(参考:エダマメと相性の良いコンパニオンプランツは?



枝豆の栽培時期


枝豆は春に植える野菜です。種まきは3月下旬以降、苗の植え付けは、4月植え5月植え6月植え、エリアによっては7月植えも可能です。

収穫時期は種まきから約2.5か月で、6月中旬~9月下旬です。

枝豆栽培カレンダー

枝豆の栽培カレンダー



品種の選び方

日長が短くなると開花・結実する秋ダイズ型(晩生系)と温度に反応して開花する夏ダイズ系(早生系)、その中間型の中生系があります。

枝豆として利用されるのは主に夏ダイズ型や中間型になります。収穫までが早い「早生種]が育てやすくおすすめです。(もっと詳しく:枝豆の品種でおすすめなのは?



枝豆の栽培方法

枝豆はプランター栽培と露地栽培が可能で、種からと苗からのどちらからでも栽培が始められます。ここからは枝豆の育て方を解説します。

栽培前の準備

枝豆の栽培を始める前にしておくことは、「道具と栽培用土の準備」栽培地の「土作り」「畝作り」などです。

枝豆に適したプランターサイズ

プランターサイズ

枝豆を育てるときのプランターサイズは大型(60㎝~)または、大鉢タイプ(深底)がおすすめです。

枝豆の株間は30~40㎝は必要となるので、小型プランターや鉢で育てる場合は深底のプランター1つにつき1株までとしましょう。


栽培用土の種類

プランター栽培では市販の培養土を利用すると袋から開けてすぐに植え付けできるので簡単です。枝豆栽培には実野菜用の用土がおすすめです。

枝豆の土作り


枝豆の栽培用土を自分で配合するときは、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1、それに石灰を用土10ℓ当たり10gと、化学肥料を用土10ℓ当たり10~30gを混ぜ合わせましょう。


プランターにはウォータースペースを残すために、土を入れる量は全体の8分目程度までにしておきます。

この理由は、まし土のときや水やりのときに水や泥があふれるのを防止するのためです。

露地栽培の土作りと畝作り

畑(菜園)で枝豆を育てるときは、植え付けの2週間前までに酸度調整を終わらせておきましょう。

エダマメの元肥


土作り

枝豆に適した土壌酸度はpH6.0~6.5です。苦土石灰をを入れて酸度調整をしましょう。(pHを1.0上げるには石灰が1㎡あたり400g必要になります。)

植え付けの直前に石灰を入れると根を傷めてしまうので注意が必要です。

畝作り

枝豆の露地栽培では、植え付けの1週間前になったら元肥を入れて平畝を作っておきます。

元肥は全面施肥で、1㎡あたり堆肥を2kg、化成肥料(15:15:15)を100g、苦土石灰を200gを施しておきましょう。

前作で他の野菜を栽培していたときは元肥は入れなくてもかまいませんが、枝豆は石灰分を必要とするので、苦土石灰のみは施しておきます。


畝は用土をよく耕してから作りましょう。畝は高畝で、畝幅は1条植えで30~40cm、2条植えで50~60cm、畝の高さは10~15cmとします。

土作りのコツとヒント

枝豆は土への適応性がありますが、早どり種は地温が上がりやすい砂質の方が生育がよくなり、夏どりの品種はやや重粘で水分の多い土質が生育がよくなります。

枝豆は連作に弱い野菜なので、4~5年は同じ場所で栽培するのは避けましょう。連作すると枯れてしまったり、収穫できる量が減ってしまったりします。

枝豆はコンパニオンプランツにおすすめ

枝豆は他の野菜との混植が出来る野菜です。プランター栽培やレンタル菜園で枝豆を栽培する時はスペースをうまく活用してみましょう。(もっと詳しく:枝豆と一緒に植えられるコンパニオンプランツは?



種まき

枝豆は、畑に直接種をまく「直まき」とポリポットに種をまく「ポットまき」があります。


枝豆を種から育てる

気温が高い時期は直まきし、気温が低い時期はポットまきがおすすめです。

枝豆は温度や水やりなど発芽までの管理が難しいので、初心者はポットまきからチャレンジしてみましょう。

種まき時期

枝豆の種まき時期は、ポットまきは4月上旬から、直まきは6月からです。7月上旬までなら種をまいても収穫まで間に合います。

発芽適温

枝豆の発芽に適した温度は20℃~30℃です。

発芽日数

枝豆は種をまいてから約7日~10日で発芽します。気温が低すぎると発芽が遅れたり発芽しなかったりします。(もっと詳しく:枝豆が発芽しない原因と対策



直まきでは日中の温度が20℃超えてから種をまくのが上手く発芽させるポイントです。気温が低い時期に種をまくときは、マルチングをして地温をしっかりと上げておきましょう。

枝豆の種まき


気温が20℃以下の時期は、ポリポットに種をまいてハウスで20℃以上になるように温度管理をして発芽させましょう。

種のまき方

枝豆の種まき時期


枝豆のポットまきは、ポリポットに種を2~3粒まいて、指の第一関節あたりまで押し込むようにして種を埋め込みます。

種を埋める深さは種の大きさの2~3倍が目安です。あまり深くまきすぎると、発芽不良の原因になります。

畑に直まきする時は20cm以株間をとって点まきします。1箇所に付き2~3粒ずつ3㎝ほどの深さで種をまきます。種をまいたあとは、しっかりと密着するように手で軽く押さえておきましょう。

種まき後にすること


種をまいてから発芽するまでの間は、用土の表面が乾いたらこまめに水やりをしましょう。

ただし、気温が高い時期に種をまいたときは、日中の気温が高い時間帯に水を与えすぎるとまいた豆が腐ってしまうので、気温の低い早朝か夕方にたっぷりと与えておきます。

種まきのコツとヒント

種まきで失敗しやすいのは、気温の高い時間帯に種をまいてしまうことです。

気温が高くなる時間に種をまくと、水がお湯のようになって豆が蒸れてしまい種が全滅することがあります。



間引き

間引きはタイミングよく行いましょう。間引きが早いと途中で苗がだめになったときに種をまき直すことになり、間引きが遅すぎると他の苗の根が絡まって残す苗を傷めてしまいます。


間引きのタイミング

枝豆は本葉が2~3枚になった頃が間引きのタイミングです。元気のよい苗を2本残して、残りの苗はすべて引き抜いてしまいましょう。

あまり早い時期に苗を間引いてしまうと、残った苗が枯れたり害虫の被害に遭ったりしたときに困ることになります。



苗の植え付け

エダマメ栽培に慣れていない方や種から育てるのが難しいと感じる方は苗から育ててみましょう。苗から植え付けると収穫まで簡単に辿り着けます。

枝豆の良い苗の選び方


枝豆を苗から育てる

枝豆の良い苗の見極め方ですが、子葉(双葉)と初期葉(最初の本葉)の間の茎が太くしっかりしたものが良い苗です。

枝豆をポットまきで育てている場合は、種まきから約2~3週間経って、本葉が2~3枚になった頃が植え付け適期の苗です。

植え付け時期

枝豆は20℃~30℃が生育がもっともよくなります。日中の気温が20℃を超えるようになったら苗の植え付け適期です。

枝豆の苗を畑に植え付けるときは、暖かな風のない日を選ぶようにしましょう。

枝豆の植え付け時期


苗の植え方

苗を植える間隔は20~25cmです。

根鉢を壊さないようにポットから取り出し、あらかじめあけておいた植穴に丁寧に置きます。

周辺の土を株元に寄せて子葉の近くまで土に埋めるようにします。手で軽く根元を押さえて根と土を密着させておきます。

苗の植え付け方


苗の植え付けのコツとヒント

・植え穴の底が凸凹していると根付くまでに時間がかかってしまいます。底は平らにならしておきましょう。

・植え付け後は根付くまでたっぷりと水やりを行いましょう。根付くと葉の生育が旺盛になります。



栽培管理

鳥害対策

枝豆は種まき後にハトの食害や害虫の被害を受けやすいので、発芽するまでの間は寒冷紗や不織布をべたがけしておくと対策になります。


発芽してすぐの苗も鳥たちの大好物です。

ポットで育てる時はハトの食害や発芽不良に備えて、余裕があれば予備の苗を育てておけば万が一の事態でも苗を植え替えることができます。



土寄せ

苗の生育が盛んになって草丈が高くなると株が倒れやすくなります。株元に土を寄せて倒伏防止をしておきましょう。

また苗の根元が露出して太陽光が根に直接当たると、株の生育を弱める原因になります。

枝豆の土寄せ(まし土)


土寄せの時期(タイミング)

間引きや追肥のタイミングで株周辺の用土の表面を軽く耕して株元に土を寄せておきましょう。プランターの場合は水やりで用土が減りやすいので、定期的に用土を足します。



支柱立て

枝豆は草丈が高く茎も細く風の影響を受けやすいので支柱を立ててやりましょう。

枝豆の支柱立て方


支柱を立てる時期

枝豆の支柱を立てる時期は、草丈が30cmを超える時頃です。(翌年の3月以降)

支柱の立て方

枝豆の支柱の立て方は、株元から少し離れた位置に1mの支柱を30㎝ほど埋め込みます。

根入れが浅いと強風などで倒れやすくなるので、頑丈にしておくのがポイントです。

支柱と主茎を麻の紐やビニルの紐でゆるく結んでおきます。



水やり


水やりの頻度と与える量

枝豆の水やりは、種まきから発芽するまでの間と苗を植え付けて根が張るまでの約1週間は、用土が乾いたタイミングでこまめに水やりをします。

苗が育ち始めたら、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをすればOKです。毎日与える必要はありません。

開花の時期に水切れをすると、実の付きが悪くなってしまいます。雨が降らず晴れが続く時期は、毎日、朝か夕方にたっぷりと水やりを行いましょう。



追肥

枝前の追肥は与える時期と与える量がポイントです。タイミングを間違えると茎葉ばかりが大きくなって実が着かなくなってしまいます。


枝豆は根に回りにいる根粒菌が土中の窒素をアンモニアに変えて株に供給するため、花が咲くまでは元肥と追肥なしで育てましょう。

開花前に追肥をやり過ぎると茎や葉ばかりが大きくなる「つるぼけ」という状態になって実がならなくなります。

追肥の時期(タイミング)

枝豆の1回目の追肥は開花が始まった頃です。枝豆の花は5月下旬から7月下旬にかけて咲きます。

2回目の追肥は1回目の追肥が終わってから約2週間たった頃です。1回目の追肥が効きすぎていたら、2回目の追肥はストップします。



収穫

枝豆の収穫適期・タイミング


収穫時期

枝豆は開花してから40日~50日過ぎた頃から中の実がどんどん膨らみ始めます。莢を押さえると中の実が飛び出すようになる頃が収穫の最適期です。

栽培する地域にもよりますが、苗から育てる場合では、苗の植え付け日から、80日~90日ぐらいが収穫の目安です。

収穫する時間帯

枝豆を収穫する時間帯は朝方がおすすめ。野菜は朝から夕方にかけて光合成を行って糖分(甘み)を作りだし、夕方から夜間にかけて養分を果実に送ります。

気温が上がってからではみずみずしさが失くなってしまいます。また気温が高くなってから収穫したものは傷みも早くなります。

収穫方法

実が大きくなったら、株元を持って株ごと引き抜いて収穫しましょう。収穫する時間帯は早朝がおすすめです。気温が低い時間帯なら枝豆の温度が低く品質が長時間保てるからです。

枝豆は株の上から莢が成熟します。品種にもよりますが、収穫適期は3~5日しかありません。莢の大きさにバラツキがあるときは、大きな莢からハサミやナイフで切り取って収穫してもかまいません。

枝豆の実がおいしい期間は極端に短いので、過熟状態(莢が黄色になる)前に収穫するようにしましょう。

保存方法

枝豆は収穫後から一気に味と鮮度が落ちてしまいます。収穫量が多く食べきれない時は、すぐ塩ゆでしてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。

枝から実を取らずに保存すると鮮度が少し長持ちします。枝ごと塩ゆでして、後から莢を取ってもOKです。



枝豆の育て方まとめ

枝豆栽培のコツと病害対策と害虫駆除


枝豆は浅く根を張る性質をしているため、用土が乾燥しすぎないように注意しながら栽培しましょう。

エダマメなどのマメ類は生育初期に肥料を与えすぎると茎葉ばかりが育って実が少なるので、元肥を少なめにして生育状態を見ながら追肥で調整するのがポイントです。

(もっと詳しく:エダマメがうまく育たない原因と対策

特に開花期から結実期かけて用土を極度に乾燥させてしまうと落花が多くなり着莢率が低下します。

枝豆は収穫時期が近づくにつれて(開花が始まったら)、水やり量を増やすことで果実がより充実します。 (もっと詳しく:エダマメの実がならない・エダマメの莢が太らない原因と対策



病気対策

枝豆に発生する病害対策


枝豆の苗が元気がない

枝豆の苗に元気がないときは病気になっているかもしれません。枝豆は病気が少ない丈夫な野菜ですが、高温多湿の環境が続くとまれに発生することがあります。

枝豆が掛かる病気の種類

枝豆が掛かりやすい病害は「うどん粉病」「白絹病」「立ち枯れ病」「灰星病」「斑点細菌病」「べと病」「モザイク病」「炭そ病」などがあります。

中でもウイルス病の一種「モザイク病」はアブラムシ等の害虫の飛来を防止することで防げます。

白絹病は、連作地や高温多湿下で発生しやすいので、連作、密植を避けることが出来ます。万が一発病した場合は株を早めに取り除くようにして下さい。



害虫対策

枝豆に発生する害虫対策


枝豆に集まる害虫の種類

枝豆を栽培する時に発生しやすい害虫は、カメムシ類、シンクイムシ類、ハスモンヨトウです。

カメムシ類は発生初期に、シンクイムシ類は莢ができ始めたころにそれぞれ薬剤で防除出来ます。

ハスモンヨトウは、ふ化幼虫が葉裏に群生して食害し、上位の葉が「白化葉」になるのですぐわかります。

幼虫が大きくなると莢も食べるようになるので発生を見逃さないようにして幼虫が群生している葉ごと切り取って処分するといいでしょう。

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