エダマメが育たない主な原因は、栽培時期が間違っている・日当たりが悪い・気温が低い・用土が古い・土壌酸度が合っていない・水不足と多湿・肥料の与えすぎ・連作・害虫や病害の被害に遭っているなどです。
エダマメの苗が育たない・苗が大きくならない・苗が枯れる・苗が萎れる・うどんこ病になった・葉が黄色くなった・茎が細い・ヒョロヒョロしているなど。
エダマメ栽培で失敗しやすい問題やその解決方法を野菜栽培士が分かりやすく解説しています。
YouTubeでもエダマメが育たない原因や、苗を大きく育てる栽培テクニックを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。
エダマメの苗の成長が悪いときや遅いときの原因はいくつかあります。その失敗例を見ながら対策をしてみましょう。
エダマメは種まきが早いと初期の生長が遅いのは普通です。4月から種をまきをしますが、本来は温暖な気候と強い日照を好む野菜です。
草丈が20cmを超えはじめると生長は一気に進みます。生長が遅いからと言って肥料を与えすぎると茎葉ばかりが増える「つるぼけ」という状態になるので注意しましょう。
4月下旬以降になって暖かい日が続くようになると一気に成長を始めるので、それまでは原因を突き止めてから対策しましょう。
枝豆は気温が20℃~30℃が最も生長がよくなる時期です。5月以降から9月頃まで。季節外れに栽培すると生長が思うように進みません。
エダマメの苗の成長が遅いときや苗が大きくならない要因を分かりやすく解説します。
a.日当たりが悪いと育ちが悪い
エダマメは強い日光を好みます。日当たりの良い場所に苗を植え付けると生長がよくなります。
日当たりが悪いと生育が遅くなるだけでなく病害の原因にもなるので注意しましょう。
他の野菜と混植するときは太陽の当たり方を考えて他の野菜の影にならない工夫も大切です。
b.土壌が悪いと育ちが悪い
エダマメは保水性がありながらも通気性の良い土壌を好みます。乾き過ぎず湿り過ぎずを心がけましょう。
また土壌酸度にも注意が必要です。PH6.0~6.5の範囲が適切な酸度です。
エダマメはつるぼけ(茎葉ばかりが育ってしまう)になるので元肥は入れずに植え付けますが、植え付けから1ヶ月半ほど経ったら追肥を与えましょう。
c.植え付け時期が早いと育ちが悪い
気温が低い時期に植えると苗の生育が遅くなります。日中の気温が20℃以上、夜間で15℃以上ある時期が栽培の最適期です。
4月上旬~5月上旬の気温が低い時期に苗を植えつけたときは、ポリマルチを張ることで地温を上げることができ、発芽や初期の苗の生育が良くなります。半月程度早く収穫する事ができます。
株数が少ないときやプランター栽培では、プラスチック製のドームカバーやナイロンなどを苗の上から被せておくと保温対策になります。
気温が高くなったら裾をめくるかカバー取り外しておきましょう。
d.連作障害になると育ちが悪い
エダマメは連作障害があります。毎年同じ場所に植えると生育が悪くなったり病害にかかりやすくなります。
同じ場所に植えるときは最低でも3年は間隔を空けるようにしましょう。
エダマメの苗が萎れる原因はいくつかありますが代表的なものは以下になります。
a.病害に掛かっている
エダマメの苗が萎れる代表的な病害は「立ち枯れ病」で、苗の根や茎の部分が褐色に腐敗しはじめ、やがて茎葉が萎れます。連作時や高温多湿の環境下でよく発生します。
立ち枯れ病は数日で苗が萎れるので早期発見と早期治療が大切です。
何度も発生するときは、土壌を含め生育環境の改善を行ってください。原因菌は土中に残るため、種まき用の培養土は常に新しいものを使いましょう。
b.害虫の被害にあっている
エダマメには「カメムシ類」「メイガ類」「オンブバッタ」などの害虫がよく発生します。
幼苗期に害虫の被害にあうと、茎葉が縮れたり萎れたりするので要注意です。幼苗期はトンネル掛けをして成虫の飛来を予防しましょう。
c.多湿・肥料不足
水やりが多いと多湿になり細菌が原因の「立ち枯れ病」の原因になります。
また植え付けから1ヶ月半経ってからは肥料が不足すると生育不良の原因になるので、回数を多めに1回あたりの量を少なめに2週間に1回の頻度で与えるようにしましょう。
エダマメの苗が枯れる原因はいくつかありますが、生育不良で枯れるのか、正常な生育過程での枯れなのかを判断して対策をすることが大切です。
a.病害にかかっている
エダマメが枯れる病害には「斑点細菌病」「立ち枯れ病」「灰星病」などがあります。6月~8月の高温多湿の環境でよく発生します。
どの病害も茎葉が枯れはじめ、次第に株全体に拡がっていくのが特徴です。治療が困難なほど株全体が枯れたときは、株ごと抜き取って他の株への影響を防ぎましょう。
b.収穫適期を過ぎている
エダマメは適期を過ぎても収穫せずに放っておくと次第に茎葉は枯れていきます。これは生育過程の中で自然なことなので問題ありません。
大豆として収穫するときは、株全体が枯れるまで放置しておいても大丈夫です。
エダマメの葉の表面に粉が吹いたようになるのは「うどんこ病」です。早期に対策すれば大きな被害にはならないので早期発見早期治療を心掛けましょう。
エダマメのうどんこ病が発生しやすいのは春の終わり低温で多湿環境が続いたときです。日当たりが悪く風通しの悪い場所で栽培しているときは環境を改善してみましょう。
うどんこ病を防ぐには、株と株の間隔を空けて苗を植えて風通しをよくすること、乾燥が続くときは水やりをしっかりと行って適度に湿度を保つこと、日当たりの良い場所で育てることです。
被害広がると株全体が枯れたり実の付きが悪くなったりします。被害に遭った葉は早めに取り除いて株全体に拡がったときは薬剤による治療も検討してみましょう。
収穫の終わりになって株が弱ってくる頃はうどんこ病が発生しやすくなりますが、この時期は治療よりも収穫を終えることを優先しても大丈夫です。
エダマメの葉が黄色くなって枯れるときは病害が原因かもしれません。
エダマメの葉が黄色く変色したときは「褐斑病」かもしれません。土中のカビが原因で起こる病害で連作したときによく発生します。低温多湿になる4月~6月にかけてよく見かけます。
連作を避けて水はけを改善しましょう。症状が出た茎葉は早めに摘み取って畑の外で処分します。
茎葉が完全に枯れてから摘み取ると、細かく千切れた茎葉が土中に落ちて菌が繁殖するからです。土中に残渣が残ると翌年以降も再発します。
エダマメは生育後半(9月以降)になると茎葉は自然に枯れます。これは自然なことなので放置して問題ありません。
エダマメは気温が高くなる5月後半になると一気に生長が進みます。草丈が高くなって実がたくさん着く頃になると株が倒れてしまいます。
草丈が30cmを超えた段階で、支柱を立てるようにしましょう。複数株を植えている場合は、全体に紐を回し張りすのもよいでしょう。
支柱は実が着くまでに終わらせておくのがポイントです。
エダマメは幼苗期の水分と肥料が多すぎると徒長という茎ばかりが伸びる状態になります。基本的に元肥は不要で追肥も植え付けから1ヶ月半経ってから開始します。
株の上部の新葉の色が淡いときは徒長しやすいので、過度の水やりと追肥は不要です。
エダマメには「カメムシ類」「メイガ類」「オンブバッタ」などの害虫がよく発生します。
エダマメは株が大きくなってから甚大な被害を受ける害虫はいませんが、幼苗期の時期は茎葉がなくなるほどの被害が出ることもあるので要注意です。
数が増える前に見つけ次第捕殺しましょう。幼苗期のトンネル掛け栽培も害虫予防に有効です。
▷家庭菜園で簡単野菜作りVegetablesBeginnersGuide!
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。