ハクサイが結球しない・葉が巻かない原因と対策
ハクサイが結球しないときの解決方法を野菜栽培士がお教えします。ハクサイの葉が巻かない・球が大きくならない原因は？結球しない原因と解決方法を分かりやすく解説しています。
「ハクサイが結球しない」「ハクサイの葉が巻かない」「ハクサイの球が小さい」「ハクサイの球の生長が遅い」「ハクサイの球が大きくならない」といったトラブル例と解決方法を詳しくレクチャーします。
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動画で解説「ハクサイ栽培の裏技」
YouTubeでハクサイの球が巻かない原因（結球しない原因）やハクサイ栽培の裏技を分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。
ハクサイの球が大きくならない原因
ハクサイはお鍋や汁の具、煮物など、多様な料理に使えて便利です。家庭菜園でも人気の野菜のひとつです。
ハクサイの「結球しない」「葉が巻かない」「球ができない」といった問題は、栽培方法や栽培時期、選ぶ品種など、さまざまな原因で起こります。
結球しない原因を見つけて対策する
ハクサイがの結球が始まらない・球が小さいときは、その原因を見つけることがトラブル解決の糸口になります。
大事なことはハクサイの性質や特徴を知りながら栽培することです。
ハクサイの球が大きくなる条件とは？
- 球が大きくなるまでに外葉を大きく育てる
- 球が大きくなるまでに葉の枚数を増やす
- 結球時期が低温にならないように計算して種をまく
- 結球時期の温度確保がポイント
ハクサイの球が結球しない
ハクサイの球が大きくならない・球が小さくなる原因を具体的にあげて解決方法を解説していきます。
ハクサイが結球しない・葉が巻かない・球が大きくならないときは以下の原因が考えられます。
ハクサイの球が小さい原因
a.日当たりが悪いと球が大きくならない
ハクサイは日当たりが悪いと球が小さくなってしまいます。
日照不足になると球の生育が遅れるだけでなく、害虫が発生したり病害になったりします。
1日に最低でも5～6時間は太陽光が当たる場所で栽培しましょう。
b.気温が低い・高いと球が大きくならない
ハクサイの球が大きくなるには最低でも12℃以上が必要です。結球時期の気温も考慮して種をまくことがポイントです。
種まきが遅れて気温が低い時期に結球期になることが予想されるときは、早めにマルチングやトンネル掛けをして成長速度を上げるなど保温対策をしましょう。
c.土壌が合っていないと球が大きくならない
ハクサイは多湿と極度の乾燥が苦手です。栽培用土は、保水性がありながらも水はけの良い土を使いましょう。
病害を予防するためにも乾き過ぎず湿り過ぎずが大切です。用土は手で軽く握って形が崩れない程度の湿り気がベストです。
また連作するときは酸性土壌になっていないかも注意しましょう。pH6.0～6.5の範囲がもっとも適した土壌酸度です。
d.植え付け時期を間違うと球が大きくならない
ハクサイは気温が低いと結球しないので、種まき時期と苗の植え付け時期が重要です。
種をまいてから結球が始まるまでに約2か月ほど必要になります。
種まきは8月下旬～9月上旬（寒冷地は9月～10月）春まきは3月で遅くても4月上旬まで（寒冷地は5月～6月）まで。
f.株間が狭いと球が大きくならない
ハクサイの球を大きくするには、結球が始まるまでにいかに外葉を大きくするかがポイントになります。
そのためには株間をじゅうぶんに確保して日当たりと風通しが良くなる環境を作ることが大切です。
株同士の間隔が狭いと日当たりや風通しが悪くなるだけでなく、養分や水分を取り合うことになって球が大きくなりません。
g.連作障害
ハクサイには連作障害があります。同じ場所に植えると株の生育が悪くなります。同じ場所には最低でも2～3年は植えないようにしましょう。
連作すると初期の段階ではそれなりに苗は生長しますが、球が大きくならなかったり、途中で枯れたり萎れたりすることがあります。
ハクサイの葉が巻かない・球にならない
ハクサイの葉が巻かない・球にならない主な原因は、「葉の数が少ない」ことです。ハクサイを結球させるには結球期間までに外葉を大きくして枚数を増やしておくことが大事です。
結球するための葉数は18～20枚、結球するための温度が12℃以上あるという2つの条件をクリアする必要があります。
葉が巻き始めるまでに追肥をしっかりと行い、日当たりのよい場所で育てて外葉を大きくすること、害虫に葉を食害されないように駆除や対策に努めることが大切です。
結球しなかったハクサイは食べても問題ありません。ただし結球したものに比べて、葉が固く甘みが少ないので生食よりも炒めものや煮物に使うと美味しく食べられます。
1つの株に球が何個もできる
1つの株からいくつもの球ができることがあります。これは苗が小さい頃に害虫の被害に遭って生長点が傷付いてしまったことが原因です。
生長点（主枝）が食害にあうと脇芽（側枝）が何本も伸びてそこに球をつけます。
苗が小さいうちはトンネル掛けをして害虫の被害を予防することが大切です。
ハクサイの球を大きくする方法
ハクサイの生育不良を防ぐ最大のポイントは、冬になる前に球を巻かせるということにつきます。
種まきから球が巻き始めるまでは約2か月かかります。
お住いの地域の平均気温を確認しておき、球が大きくなる時期に12℃以下にならないよう計算して種をまき時期を決めることが大切です。
万が一種まきが遅れて、球が巻く前に低温期になってしまうときは、幼苗時期からビニールのトンネル掛けをして保温対策して生長を早めてみて下さい。
12℃以上を確保すれば結球期間を伸ばすことができますので、諦めずにぜひ試してみましょう。
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