ホウレンソウが育たない主な原因は、栽培時期が間違っている・日当たりが悪い・気温が高い・用土が古い・土壌酸度が合っていない・多湿気味・肥料不足・水不足・連作をしている・害虫や病害の被害に遭っているなどです。
ホウレンソウが上手く育たない原因は?トラブルの事例ごとに対策方法を分かりやすく解説してあります。
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ホウレンソウが育たない原因を解説します。
ホウレンソウが大きく育たない原因のひとつに「間引き方が間違っている」ことがあります。
間引きが出来ていないと株間が狭くなり、日当たりや風通しが悪くなって苗の生長が悪くなってしまいます。
間引きはタイミングも大切です。間引きは隣り合う株の葉が触れ合うタイミングで行い、最終の間引きは本葉が4~6枚になった頃(草丈が8㎝を超えた頃))には終わらせます。
株を大きく育てるために、最終の間引きで7~10㎝を目安に株間を確保しましょう。低温期だと葉が開帳する(地面に張り付くように葉を広げる)ため、株間を15㎝以上空けるのが理想的です。
ホウレンソウはややアルカリ性の土壌を好むため酸性土壌では苗がうまく育たない原因になります。
同じ場所で連続して野菜を栽培していると土壌は酸性が強くなります。石灰などを入れて土壌酸度を6.5~7.0に調整してから種をまきましょう。
ホウレンソウ栽培に適した温度は15~20℃です。低温にはかなり強いのですが、高温には弱い性質をしています。
気温が25℃を超えると苗の生育が悪くなりはじめ、30℃以上ではうまく育ちません。
その他、ホウレンソウが育たない原因には「」「気温が高い」「水やりが少ない」「元肥と追肥の量が少ない」などがあります。
ホウレンソウの苗が大きくならないときのチェックポイントをご紹介します。
栽培時の気温は高すぎても低すぎてもと苗は大きくなりません。ホウレンソウの生育適温は15~20です。
春まきで種まきが遅れると成長期の頃に気温が上がり過ぎることがあります。日中の気温が30℃を超える日が続くようになると生育が悪くなるので注意しましょう。
お住いの地域の平均気温を確認して収穫時期が25℃以下になるように種をまくのがポイントです。
また晩秋の種まきでは成長期に気温が急激に下がり7℃を下回ると生育が悪くなります。
気温が10℃を下回る日が増えてきたら、ビニールのトンネル掛けなどで保温しながら栽培すると生育がよくなります。
ホウレンソウの苗の生長が遅い・苗が順調に育っていないときの原因と対策を解説します。
ホウレンソウの苗の成長が遅いと感じたときは、以下の原因がないかをCheckしてみましょう。
日当たりの良い場所に苗を植え付けましょう。日当たりが悪いと生育が遅く成るだけでなく病害の原因にもなります。
ホウレンソウは草丈が7cmを超えたときが追肥のタイミングです。株が弱々しかったり葉が黄色くなってきたりしたときは肥料不足のサインです。
ホウレンソウは乾燥に弱い野菜です。特に梅雨が明けた頃からは晴天が続いて乾燥しやすい時期になるので注意しましょう。また定植してから株が根付くまでの間は、たっぷりと水やりを行って下さい。
ホウレンソウは株間を5㎝以上確保しましょう、株間が狭いと養分や水分を隣り合う株同士で奪い合って苗の生育が悪くなります。
冬場は葉が開帳ぎみになるので、株間は広めにするのが苗を大きく育てるポイントです。
ホウレンソウは連作障害があります。同じ場所に植えると土壌中の養分が前作の野菜に使われているため生育が悪くなるだけでなく病害も伝染します。
同じ場所で連作するときは、最低でも1年以上は間隔を空けるようにしましょう。
ホウレンソウの苗の生長が遅い・苗が順調に育っていないときの原因と対策を解説します。
ホウレンソウの苗が枯れる原因はいくつかありますが代表的なものは以下になります。
ホウレンソウの苗が枯れる病害には「苗立枯れ病」「つる割れ病」「つる枯病」などがあります。病害が疑われる時は早期治療を行い生育環境の改善を行いましょう。
ホウレンソウには「アブラムシ類」「ハムシ類」「ダニ類」といった害虫が発生します。
中でもハムシ類の「ウリハムシ」はホウレンソウの葉に穴をあける厄介な害虫です。幼苗期に被害にあうと葉がなくなるほど食害を受け苗が枯れてしまうことも。
水やりが多いと多湿になり細菌が原因の「つる枯れ病」の原因に。また肥料が不足すると生育不良の原因になるので、少量を回数を多めに与えるようにしましょう。
ホウレンソウの苗が萎れる原因は「水の与えすぎ」「肥料の与えすぎ」「害虫の被害」の可能性があります。
ホウレンソウは水やりが多すぎると「立ち枯れ病」にかかることがあります。立ち枯れ病は幼苗期に発生しやすく地際付近の茎が溶けて苗が萎れる病害です。
水やりは発芽まではたっぷりと与えますが、発芽したら用土の表面が乾いたタイミングで与えるようにしましょう。
苗を大きくしようと肥料を余剰に与えると苗が萎れる原因になります。土壌中の肥料が多すぎると水分が肥料に吸い取られて株まで届かなくなってしまうためです。
ホウレンソウは草丈が5~7cmになる頃から追肥をはじめ、それまでの追肥は必要ありません。よほど痩せた土壌でない限りは元肥なしでも十分に育ちます。
ホウレンソウが萎れるときは害虫の被害に遭っていることが原因のときがあります。土中に生息しているカブラヤガというガの幼虫が原因です。
この幼虫は株の地際付近の茎を食害するため、地上部分の茎葉に養分と水分が送られなくなって苗が萎れてしまいます。
苗が小さいうちはトンネル掛けをしたり半分に切ったペットボトルを被せたりして成虫の飛来を予防しましょう。
ホウレンソウの茎葉が黄色くなる・茶色くなるときの原因と対策を解説します。
ホウレンソウの茎葉が黄色くなる原因は「肥料不足」や「病害」が原因かもしれません。
ホウレンソウの茎葉は肥料が足りているときは濃い緑色をしていますが、不足すると葉が黄色くなります。
ホウレンソウは「べと病」や「萎凋病」が発生すると茎葉が黄色くなってやがて茶色く枯れてしまいます。原因は多湿による土壌中のカビが原因です。
どちらの病害も回復することがなく、そのまま放置するとすべての株に発生することになります。株ごと抜き取り場外で処分しましょう。
多湿を避け病害に強い品種を選ぶことがポイントです。
ホウレンソウは春にとう立ちして花を咲かせますが、季節外れに時期に開花することがあります。この原因と対策を解説します。
ホウレンソウは日長(夜より昼が長くなること)でとう立ちして花芽をつける性質をしています。
まれにですが、秋以降でもとう立ちして花芽をつけることがありますが、この原因は人工的な照明によるものです。
栽培地の近くに街灯などがありませんか。ホウレンソウはわずかな光量でも反応してしまうので、栽培地は慎重に選びましょう。
春以降に栽培するときは、とう立ちしやすい東洋種じゃ避け、とう立ちが遅い「秋まき用品種(晩抽性品種)」を選ぶことが大切です。
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