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インゲンマメが発芽しない

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インゲンマメの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。

インゲンマメが発芽しない原因と対策



インゲンマメが発芽しない原因と対策

インゲンマメの発芽率を上げるには?インゲンマメの芽が出ない時の対処法は?インゲンマメが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。

  1. インゲンマメが発芽しない原因
  2. 種が発芽しないときの対策
  3. インゲンマメの芽出し

インゲンマメが発芽しない原因

インゲンマメは条件が整っていれば、種をまいてから3日~5日で発芽します。(23℃で約4日)

インゲンマメは温度が高すぎたり低すぎたりすると発芽が揃いにくくなります。10℃以下では発芽せず、5℃以下では種が死んでしまいます。

気温が低い時期や寒冷地では発芽適温に満たず発芽しにくいため、トンネル掛けやべた掛けをして保温をすると発芽が揃いやすくなります。

芽出しをしてから種をまく方法もあります。(芽出しのやり方については最後にご紹介しています。)

インゲンマメが発芽しない原因は?


インゲンマメが発芽しない原因その1

植え付けの時期が間違っていると芽が出ない

インゲンマメの種まき時期は、直まきが4月以降、ポットまきが3月以降になります。

インゲンマメの原産地は中央アメリカで寒さに弱い性質をしています。温暖な気候を好み、発芽には一定の温度が必要です。(23~25℃がもっとも適した温度です。)

インゲンマメが発芽しない原因その2

極度の乾燥状態では芽が出ない

インゲンマメは、種まきから発芽するまでの間に用土が乾燥し過ぎないよう水の管理を行うことが、発芽を揃えるポイントになります。

長期間乾燥した状態が続くと種が土中で死んでしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。

インゲンマメが発芽しない原因その3

多湿状態になって種が腐る

インゲンマメは水やりが多すぎるのもよくありません。多湿状態が長く続くと種が土中で腐ってしまうからです。

温度が20℃以下の発芽が遅れる低温期は種が腐りやすい時期です。特に日中と夜間の寒暖差がある3月以降は注意しましょう。

また、高温期(5月以降)の水やりは、回数を多めに1回あたりの量を少なめにするのがコツです。

インゲンマメが発芽しない原因その4

温度が高すぎ・低すぎだと芽が出ない

インゲンマメの発芽に適した温度は20~25℃です。15℃以下や30℃以上になると発芽率が下がります。5℃以下で枯死します。

種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は20~30℃)から大きく外れていると発芽してからの生育も悪くなります。

インゲンマメが発芽しない原因その5

種を深くまくと芽が出ない

インゲンマメの種は深くまくと発芽が揃いにくくなります。種は用土に隠れるか隠れないか程度に浅くまきましょう。

種を深まきしすぎたり上から用土を強く押さえすぎると、酸素不足で種が土中で死んでしまう原因になります。

インゲンマメが発芽しない原因その6

連作すると芽が出ない

インゲンマメは連作ができません。同じ場所に植えるときは、最低でも2~3年は間隔を空けましょう。

種が発芽しない原因その7

古い用土を使っている

インゲンマメは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。

用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。

プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。


種が発芽しないときの対策

インゲンマメが発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。


インゲンマメの芽出し


インゲンマメの芽出し

インゲンマメがうまく発芽しないときは催芽処理(芽出し)をしてみましょう。芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。

やり方は簡単です。種を2~3時間ほど水に浸けます。(長時間の浸水は腐敗しやすくなるので注意しましょう。)

種を冷蔵庫から取り出して、トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いてその上に種を置きます。5~7日すると発芽が始まります。

インゲンマメの芽出しのやり方


根が出た種だけを選んでまけば確実です。根の伸ばし過ぎは後の生長に影響が出るので、根が出たら早めにまきましょう。

芽出しの際の注意点

・長時間の浸水は、種まき後に腐りやすくなったり、表皮がふやけて破れやすくなったりするので注意しましょう。

・日中の気温が20℃に満たない時期は種が発芽しても保温しながら育苗を続けましょう。10℃以下になると生育が悪くなってしまいます。


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