カブの種が発芽しない主な原因は「発芽適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法やその後の管理によるものです。
カブが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。カブの発芽率を上げるには?カブの芽が出ない時の対処法は?
カブは発芽適温内なら種まきから2~3日で発芽します。カブの発芽率が悪いときやカブの芽が出ないときの原因と対処方法を解説します。
種まきの時期が間違っている
カブの種まき時期は春と秋で、気温が20~25℃の範囲が発芽に適した温度です。
種をまく時期の気温が適正でも発芽してから収穫までの気温が低すぎたり高すぎると発芽しないことがあります。カブの生育に適した温度は15~20℃です。
低温には強いので発芽が遅れるだけですが、気温が30℃を超えると発芽率が悪くなります。
用土の極度の乾燥
カブは発芽までの間に用土が極度に乾燥すると発芽率が悪くなります。種まきから発芽までの期間は、用土の表面が乾燥しないようにたっぷりと水やりをしましょう。
特に秋口に種をまいたときは種をまいたあとに極度の乾燥状態にすることは厳禁です。乾燥が続くと種がだめになってしまいます。
土の被せすぎ
種の上に用土を被せすぎたり(覆土の厚すぎ)、種を深くまき過ぎたりしていませんか。
カブは深まきすると、種が腐ったり通気性が悪くなって酸素不足になり発芽しない原因になります。種をまく深さは種の直径の2~3倍が目安です。
土壌酸度が適正でない
カブに適した土壌酸度になっていますか。
酸性やアルカリ性に極端に偏った土壌に弱いので、pHが6.0未満であったり6.5を超えると発芽率が下がります。発芽しても萎れるときも同様です。
土壌のpH(酸度)が6.0~6.5の範囲になっているかを確認してから種をまきましょう。
適正な温度(気温)になっていない
カブの種は温度が高すぎても低すぎてもうまく発芽しません。発芽適温内(20~25℃)になるよう温度管理をしっかりと行うことが上手く発芽させるポイントです。
春まきの場合は保温して温度を上げる対策、夏まきでは温度を下げる対策をしましょう。
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温しながら発芽させる、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりするなど対策を行いましょう。
カブは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。
プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。
カブの種は発芽しない原因は、「水の管理」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
カブは種をまいた後に乾燥状態が続くと種が死んでしまいます。発芽するまでこまめに水やりすることがうまく発芽させるポイントです。
日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法がおすすめです。
発芽したらすぐに取り除くようにしましょう。
カブの種がうまく発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。
少し手間が掛かりますが「芽出しまき」というより確実な種まき方法があります。
種をコップに入れ数十分ほど吸水させてから、湿らせたガーゼや綿の上に種を置きます。日の当たらない場所または冷蔵庫の野菜室で1~3日置くと芽が出てきます。
根の長さが1~2mmになったら種をまくだけの簡単な方法ですので試してみましょう。
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。