ケールの種が発芽しない原因は「発芽適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「用土の多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
ケールの発芽率を上げるには?ケールの芽が出ない時の対処法は?ケールが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
ケールの発芽しないときは原因を調べることが大切です。種をまいても芽が出ないときにチェックするポイントを詳しく解説していきます。
種まきの時期が間違っている
ケールの種まき時期は春と夏です。種まき時期を守ることが発芽を成功させるポイントです。
種まき時期が早いと発芽不良が増えて、遅れると生育中に適正温度から外れて収穫に間に合わない原因になります。
発芽適温から外れていると芽が出ない
ケールはアブラナ科の野菜で冷涼な気候を好む野菜です。種まき時の温度が15~25℃が発芽に適した気温です。
ケールの種まきは、春まきが2月以降、夏まきが8月以降で適温から外れています。温度管理をして適正な温度範囲内になるようにしましょう。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は15~20℃)から外れていると、発芽しても苗が枯れたり萎れたりすることがあります。
用土が極度に乾燥すると芽が出ない
ケールは種まきから発芽するまでの間は、用土が極度に乾燥しないように水やりをこまめに行いましょう。
種を一度吸水させてから長期間乾燥した状態が続くと、種が死んでしまいます。
直まきしている
ケールは直まきもできますが、種まき適期の2月と8月は温度や水分の管理が難しい時期です。
発芽直後の苗は害虫被害にもよく遭うので、ポットで育苗してから植え替えるやり方が発芽が揃いやすくて育てやすいです。
特に夏まきの場合は、気温も高く乾燥しやすいので、発芽しないことや種が死んで芽が出ないことが多くなります。
初心者の方は早生種(収穫までが短い品種)を選んで、種まき時期を遅らせると適正な気温で栽培できます。
種をまいた深さが、浅いまたは深い
種に用土を被せすぎたり、種を深くまいたりしていませんか。ケールは深まきしても浅まきしても発芽は揃いにくくなります。
種をまく深さは5mm~10mm以下(種の3~5倍)を目安にしましょう。
種を浅くまくと種が乾燥しやすくなり、種を深くまいたり種まき後に上から強く抑えすぎたりすると、酸素不足で種が死んでしまいます。
種の寿命がきていると芽が出ない
ケールの種はやや短命で通常で約2~3年、最長でも約4~5年です。年数が経つにつれ発芽率が下がります。(種の保存状態が悪いと1年持ちません。)
古い用土を使っていると芽が出ない
ケールは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。
プランター栽培では種蒔用の培養土を使ったり、用土を定期的に新しくしたり、露地栽培では耕うんを丁寧に行うなどしましょう。
ケールは種を乾燥させないようにしましょう。種まきから発芽までに、乾燥が長く続くと種は死んでしまいます。発芽するまで水切れに注意しましょう。
ケールの種まき時期は2月以降と8月以降ですが、どちらも雨が少なくて乾燥しやすい時期です。
種まき前にはポットに入れた用土をたっぷりと吸水させておくのが発芽不良をなくすポイントです。
留守がちでこまめに水やりができないときは、濡れた不織布や・キッチンペーパーなどを被せておく方法もおすすめです。
被せた不織布は発芽したら早めに取り除いておきます。
春と秋は水に浸けて根を出してから種をまくと発芽が揃いやすくなります。
トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼを敷いてその上に種を置きます。2~3日すると発芽が始まります。根を出してから種をまくと失敗が少なくなります。
高温期(夏まき)は発芽後も直射日光や高温に当てると苗が萎れてしまいます。発芽して本葉が出るまでは反日蔭の涼しい場所で育苗する様にしましょう。
発芽後~植え付けまでの間は、日当たりが悪いと苗が徒長してしまい、太陽光が強すぎると軸が曲がったままになってしまいます。
▷家庭菜園で簡単野菜作りVegetableBeginnersGuide
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。