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ケールの育て方

ケールは春と秋が栽培時期で収穫まで約3か月です。深さ5~10mmで種をまき、発芽後は本葉が触れ合うタイミングで間引きをします。収穫までの作業は水やり・追肥・土寄せ・トンネル掛けなどです。

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ケールの育て方と栽培管理のコツ


ケールの土作りをはじめ、種まきから収穫までに必要な栽培管理を画像を交えて野菜栽培士が詳しくレクチャーします。失敗なしでケールを上手に育てましょう!


ケール栽培の流れ

  1. ケールの難易度と栽培のポイント
  2. ケールの栽培時期は?
  3. 育てやすい品種は?
  4. ケールの栽培方法は?
  5. 栽培前の準備プランター栽培用土土作り畝作り
  6. 種まき
  7. 間引き
  8. 苗の植え付け
  9. 栽培管理土寄せ水やり追肥
  10. ケールの収穫
  11. 病気対策
  12. 害虫対策

ケールの難易度と栽培のポイント

栽培難易度 ★★☆☆☆

ケールは日当たりの良いベランダや庭先なら、プランターや植木鉢でも簡単に栽培できるほど育てやすい野菜です。栽培期間が長いので栽培難易度は普通です。

ケール栽培の難易度と育て方のポイント


ケールは結球しないキャベツの仲間で青汁の原料にも使われているビタミンやミネラルを豊富に含む健康野菜です。

冷涼な気候を好み、耐寒性はありますが耐暑性がないため春まきは6月までに収穫を終えるように種まきをしましょう。

ケールは「株どり収穫」もできますが、秋以降は必要な枚数だけ葉を摘み取る「摘み取り収穫」も楽しめます。

ケールの葉は、厚みがあって少し固めなのでサラダには不向きですが、煮物や炒めもの、汁物などにおすすめです。

ケールの栽培データ

科目 アブラナ科
連作障害 あり(2~3年)
土壌酸度 pH6.0~6.5
株間 40cm以上
発芽適温 18~22℃
生育適温 15~25℃
種まき時期 3月~4月・7~8月
発芽日数 種まきから3か月
苗植え付け時期 3月~4月・8~9月
収穫時期 種まきから約3日~5日


ケールの栽培時期は?

ケールは夏(7月下旬以降)が種まき時期です。

春まき(3月~4月)もできますが、害虫の被害に遭いやすく難易度は高めです。

収穫は種まきから3か月、苗から植えた場合は約2.5か月です。


栽培カレンダー

春まき

ケールの春まき


秋まき

ケールの秋まき



ケールの栽培方法は?

ケールはプランター栽培と露地栽培が可能で、種からと苗からのどちらからでも栽培が始められます。ここからはケールの育て方を解説します。

栽培前に準備することは?

ケールの栽培を始める前にしておくことは、「道具と栽培用土の準備」栽培地の「土作り」「畝作り」などです。

ケールに適したプランターサイズ


プランターの選び方は?

ケールを育てるときのプランターサイズは大型(60cm以上)で深底タイプがおすすめです。大型サイズのプランターなら2株植えることができます。

ケールは1株植えなら10号サイズ以上の植木鉢でも育てることが可能です。


栽培用土の種類は?

ケール栽培で使う用土は市販の培養土を利用すると袋から開けてすぐに使えて便利です。葉野菜用で肥料入りの用土がおすすめです。

ケールに適した栽培用土


自分で用土を配合するときは、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1、それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせた物を用意しましょう。

ケールwpプランター栽培する時の用土の量


プランターに入れる土の量は上部の縁から5~10cmほど低めで、目安は全体の7割ほどです。ウォータースペースを残して培養土を入れておくようにしましょう。

ベランダ菜園では土の量が多すぎると管理が大変になってしまいます。

水やりの際に用土があふれて床や排水口を汚したり、まし土の際に新しい用土を入れるスペースがなくなったりします。

ケール栽培の土作りと畝作り


露地栽培の土作りと畝作り

土作りのやり方は?

ケールを露地で栽培する時は植え付けの2週間前に1㎡あたり苦土石灰を100g、1週間前に、堆肥1kg/㎡・化成肥料(15:15:15)100g/㎡を施しておきます。

水はけの良い畝を作るのがポイントで、根が張りやすいようにしっかりと耕しておきましょう。

畝作りのやり方は?

ケール栽培では幅70~80cm(1条)、畝の高さは10~15cmの平畝です。


ケールの育てやすい品種は?

ケールの品種は大きく分けると、葉がパセリのように縮んだ「サイベリアンタイプ(カーリータイプ)」と縮みの少ない「コラードタイプ」があります。

ケールの育てやすい品種は?


ケールの品種はどちらのタイプを選んでも栽培方法や栽培難易度に大きな違いはありません。

葉がパセリのように縮んだ「サイベリアンタイプ」は観賞価値もあり、結球しにくく初心者の方でも作りやすくておすすめです。

サイベリアンタイプ

「食べる健康ケール」「カーリーケール」「カリーノケール・ミスタ」「ロシアンケール」「カーリーレッド」「カーリーグリーン」など。

コラードタイプ

「青汁用ケール」「ジューシーグリーン」「ポルトガルケール」「スウィートグリーン」「カーボロネロ」など。

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ケールの種まき

ケールは直まきとポットまきができます。どちらも発芽させるのは難しくありませんが、発芽適温外に種をまくときはポットまきをして温度管理しながら育苗する方が確実です。

ケールの種まき(種から育てる)


ケールを種から育てる

ケールの種ををまく前に、一昼夜水に浸しておくと発芽が揃いやすくなります。

発芽適温から大きく外れる時期は、ポットに種をまいて苗が植え付けに適した大きさになるまで育苗する方法がおすすめです。適温内なら直まきでも発芽が揃います。

ケールの種まき時期は?

ケールの種まきは春と秋です。直まきでは日中の気温が10℃以上になってから種をまきましょう。

ケールの発芽適温は?

ケールの発芽適温は18℃~22℃です。最低は7℃、最高は30℃くらいまでなら発芽します。

ケールの発芽日数は?

ケールは種をまいてから約3日~5日で発芽します。気温が低すぎたり高すぎたりすると、発芽が遅れたり発芽しなかったりします。

ケールの種まき方法は?


ケールの直まきのやり方(手順)

  1. 用土を平らにならします
  2. 水をたっぷりとかけて用土を湿らせます
  3. 棒を押し当ててまき溝をつけます。
  4. 1cm間隔で種をまきます
  5. 用土を5~10mm被せます
  6. 指先で軽く押さえて用土と種を密着させます
  7. 種が流れ出ないように水やりをします

画像

ケールのポットまきのやり方(手順)

  1. 3号のポリポットに種まき用の培養土を入れます。
  2. 水をたっぷりとかけます。
  3. 1か所あたり2~3粒の種をまきます。
  4. 用土を5~10mm被せます。
  5. 指先で軽く押さえて用土と種を密着させます。
  6. 種が流れ出ないように水やりをします。

種まきのコツとポイント

発芽までは十分な水やりを行って乾燥させないように注意しましょう。

ケールは暑さに弱いので、夏まきでは温度を高くし過ぎないことが上手く発芽させるコツです。(参考:ケールの種が発芽しない原因と対策)


ケールの間引き

ケールの間引きはタイミングよく行いましょう。間引きの時期が早すぎると苗が徒長して軟弱になり、遅すぎると抜き取るときに隣の根を傷める原因になります。

ケールの間引き


ケールの間引きのタイミングは?

ケールの間引きの時期(タイミング)子葉が伸びて開き始めたときです。元気の良い苗を2本残して、他の苗はすべて引き抜きます。

2回目の間引きのタイミングは本葉が4枚になった頃に行います。生育の良い苗を1本だけ残しましょう。

ケールの最終の株間は?

ケールの株の間隔は40~50cmです。

苗の間引き方は?

苗が抜けないように残す苗の根元付近を指で軽く押さえて、不要な苗の根元を掴んで手で抜き取りましょう。

間引きが遅れて隣り合う苗の根と絡まって抜けにくいときは、ハサミで根元から切り取ってもかまいません。


苗の植え付け

ケール栽培に慣れていない方や種から育てるのが難しいと感じる方は苗から育ててみましょう。苗から植え付けると収穫まで簡単に辿り着けます。

ケールの苗の植え付け


良い苗の見極め方

ケールの苗は8月~9月頃にホームセンターや通販などで販売されます。緑色の濃い茎のしっかりした子葉の残っている苗を選ぶようにしましょう。

葉や茎が傷んでいないもので病気や害虫の被害に遭っていない苗を選ぶこともポイントです。

ケールは種をまいてから植え付けに適した大きさになるまで約30日ほどかかります。本葉が5~6枚になった頃が植え付け適期です。

苗の植え付け時期は?

ケールの苗の植え付け適期は、春(3月~4月)と夏(7月~8月)です。

ケールの生育適温は?

ケールがもっともよく育つ温度は15℃~25℃です。7℃を下回るとき、25℃を超えると生育が悪くなります。

苗を植える間隔(株間)

苗を植え付ける間隔は、早生種(収穫までが短い品種)は30~40cm、中晩生種(収穫までが長い品種)は40~45cm間隔で植えましょう。

ケールの苗の植え方(手順)


ケールの苗の植え方(手順)

  1. 苗を植える場所にポットより一回り大きい植え穴を空けておきます。
  2. 根鉢を壊さないようにやさしく根鉢を取り出します。
  3. 植穴に根鉢を置きます。
  4. 用土を株の根元に寄せます。
  5. 株元を軽く手で押さえて根鉢と用土を密着させます。
  6. たっぷりと水を与えます。

栽培管理

ケールの土寄せ

ケールは根が地上に露出すると太陽光で根を傷めてしまい、生育不良の原因になってしまいます。タイミングよく株元に土を寄せておきましょう。

ケールの土寄せ(タイミング)


土寄せのタイミングは?

水やりや降雨で用土は自然に減ってしまいます。根元周りの用土が減ってきたと感じたら土寄せをしましょう。

根が完全に露出すると株の生育に影響するので早めに土寄せするのがポイントです。

土寄せのやり方は?

株周りの固くなった用土の表面を軽くほぐしてから株元に寄せておきます。プランター栽培では用土が減ってきたら新しい用土を足しましょう。


ケールのトンネル掛け

ケールの害虫対策にはトンネル掛けが有効です。

ケールのトンネル掛け


ケールは害虫の被害に遭いやすいので寒冷紗のトンネル掛けがおすすめです。日中の気温が高い時期はトンネルの裾をめくって風を通して温度管理をしましょう。

2月以降から4月上旬までは低温で株の生育が悪くなり、また霜が降りると霜枯れの原因になるため、霜対策と保温対策にトンネル掛けがおすすめです。


ケールの水やり

ケールは成長にあわせて水やり方法を変えます。種まき後(苗の植え付け後)から約1週間程度はこまめに水やりをしますが、その後は用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。

ケールの水やり


ケールの水やりの頻度は?

ケールの水やりの頻度ですが、種をまいて発芽するまでの間と苗を植え付けた後は根付くまでの間はこまめに水やりを行いましょう。

苗が根付いてからの水やりは用土の表面が乾いたときが水やりのタイミングです。

1回あたりの水やり量は?

プランター栽培では1回の水やりで鉢底から染み出るくらいたっぷりと与え、露地栽培では1株あたり1.5~2Lが目安です。表面だけでなく用土の中に染み込むまで与えましょう。

水やりのコツとヒント

  • 苗が小さいうちの水やりは苗が倒れないように丁寧に与えるのがポイントです。
  • ハス口の細かいものを使うか、ジョウロから出る水を手に受けて株と株の間に優しく水やりしましょう。
  • 初期段階で苗が倒れたり抜けたりすると、株の成長が遅れる原因になります。

ケールの追肥

ケールの追肥は株の成長に合わせて与える肥料の種類と与える量を調整しましょう。ケールは根の先端からもっとも吸肥します。プランターの淵や、畝間や株と株の間に肥料をまいて表面の用土と混ぜ合わせておきます。

ケールの追肥


追肥時期

1回目の追肥は本葉が約6~8枚程度になった頃で苗の植え付けからだと約3週間ほど経った頃になります。

追肥の種類

追肥に使う肥料の種類は即効性(効きが早い)のもので、チッソ比率の高いものがおすすめです。成分が分からないときは園芸店などで葉もの野菜用の肥料を使うと簡単です。

1回あたりの追肥の量

プランターの場合

1株あたり5~10gを与えましょう。用土全体に肥料をまいて軽くほぐしてから株元に土寄せしておきます。

薄めた液肥を1週間に1度のタイミングで水やりを兼ねて与えてもかまいません。

露地栽培の場合

1㎡あたり20~30gを与えましょう。列の両側に肥料をまいて用土をほぐして株元に土寄せしておきます。

追肥のコツとヒント

  • 追肥のあとに水やりをすると、肥料が効果的に土にしみこんで吸肥の効率がよくなります。
  • 与えすぎは株が軟弱に育ってしまいます。適量を心掛けましょう。

ケールの収穫

ケールの収穫のタイミングや収穫の目安を知って、もっとも美味しい頃合いに収穫しましょう。収穫適期を逃すと葉が固くなって苦みが強くなってしまいます。

ケールの収穫


ケールの収穫時期は?(タイミング)

ケールは種まきからだと約3.5か月、苗を植え付けてからだと約3か月ほどで収穫適期になります。

収穫に適した大きさは?(見た目)

ケールは葉の長さが40㎝を超える頃が収穫に適した大きさです。葉は大きくなり過ぎると固くなって味や品質が落ちてしまいます。

ケールの収穫方法は?

株採り収穫は株元を手で掴んで一気に引き抜きます。摘み取り収穫は大きい葉を1枚ずつ手で摘み取って収穫しましょう。

ケールの収穫時期と収穫方法は?


ケールはいつ頃まで収穫できるの?

ケールは低温に当たって春になるととう立ちするため、それまでは収穫を続けられます。

とう立ちすると葉が固くなって苦みも強くなってしまうので、1月下旬頃には株ごと抜きって収穫を終わらせましょう。


ケールの病気対策は?

ケールにはさまざまな病害が発生します。病害の前兆を早く見つけることが大きな被害を防ぐことにつながります。早期の治療と再発防止対策をしっかりと行いましょう。

ケールの病気対策


ケールに発生しやすい病気の種類は?

ケール栽培でよく見かける病気は「べと病」「菌核病」「根こぶ病」「苗立ち枯れ病」などです。

病気の予防方法は?

病気に掛かる要因は、畑の排水性が悪い時や株元の葉が込み合っている時、日当たりが悪い時です。

病気の発生を防ぐために、適正な株間の確保を行って、日当たりの良い耕土が深く水はけの良い土壌を心掛けましょう。


 ケールの害虫対策は?

収穫前に害虫の被害に遭うと収量に大きく影響します。害虫を見かけたら早期に駆除することが被害を最小限に抑えるポイントです。害虫対策をしっかりと行って、害虫の集まりにくい環境を目指しましょう。

ケールの害虫対策


ケール栽培で見かける害虫の種類は?

ケールによく発生する害虫は「アオムシ」のほか、「コナガ」「アブラムシ類」「ヨトウムシ」「カブラハバチ」など。

植え付けた直後の幼苗のアオムシやコナガによる食害跡は収穫量に影響が出るので注意して下さい。

害虫の予防と駆除方法は?

害虫は大きくなる前や数が増える前に早期に駆除することが大切です。葉の裏もよく観察して卵や幼虫を見つけたらすぐに捕殺しましょう。

栽培時に出る残渣(落ち葉や枯葉)はこまめに撤去し、株元が込み合ったら摘葉して風通しを良くすることで、害虫の住処をなくすことができます。

ケールの苗が小さい時期のトンネル掛けや不織布掛けは、害虫の飛来を予防する上でかなり有効な方法です。

自分の畑だけを対策しても、周辺の無対策の畑や雑草地に囲まれている畑などから害虫は次々と飛来してくるからです。

害虫の数が増えて自力で駆除できなくなる前に、人体への影響が少ない薬剤を使うことも検討しましょう。

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