コマツナの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
コマツナが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。コマツナの発芽率を上げるには?コマツナの芽が出ない時の対処法は?
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コマツナは条件が整っていれば種まきから2~3日で発芽します。コマツナが発芽しないときやコマツナの芽が出ないときの原因と対処方法を解説します。
種まきの時期が間違っていると芽が出ない
コマツナの種まき時期は一年を通して栽培はできますが、高温期と極寒期は種まきをしても発芽が揃いにくい時期です。
コマツナは真夏(7月下旬~9月上旬)と真冬(12月~2月)を除いて種をまくと発芽しないという失敗が少なくなります。
用土が極度に乾燥していると芽が出ない
コマツナは発芽までの間に用土を極度に乾燥させると発芽率が悪くなります。種まきから発芽までの期間は、用土の表面が乾かないようにこまめに水やりをしましょう。
特に雨が少ない時期の種まき後は、長時間太陽光が当たって極度の乾燥状態になることがあります。乾燥が続くと種がだめになってしまいます。
土を被せすぎると芽が出ない
種に用土を被せすぎたり(覆土が厚すぎる)、種を深くまき過ぎたりしていませんか。コマツナは好光性種子といって発芽に光が必要な品種です。
コマツナは深まきすると、種が腐ったり通気性が悪くなって酸素不足になり発芽しない原因になります。種をまく深さは種の直径の2~3倍が目安です。
深さが揃っていないと発芽が揃いにくので、瓶の底などを押し当てて埋め穴を作る方法がおすすめです。
土壌酸度が適正でないと芽が出ない
コマツナに適した土壌酸度になっていますか。
酸性やアルカリ性に極端に偏った土壌に弱いので、pHが6.0未満であったり6.5を超えると発芽率が下がります。発芽しても萎れるときも土壌が合っていない可能性があります。
土壌のpH(酸度)が6.0~6.5の範囲になっているかを確認してから種をまきましょう。
適正な温度(気温)になっていないと芽が出ない
気温が15~20℃の範囲が発芽に適した温度です。
種をまく時期の気温が適正でも発芽してから収穫までの気温が低すぎたり高すぎたりすると発芽は揃いません。コマツナの生育に適した温度は15~20℃です。
低温に強く発芽日数は遅れても芽は出ますが、気温が30℃を超えると発芽率が極端に悪くなります。
コマツナは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。
プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。
コマツナの種は発芽しない原因は、「水の管理」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
コマツナの種は温度が高すぎても低すぎてもうまく発芽しません。発芽適温内(20~25℃)になるよう温度管理をしっかりと行うことが上手く発芽させるポイントです。
春まきの場合は保温して温度を上げる対策、夏まきでは温度を下げる対策をしましょう。
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温しながら発芽させる、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりするなど対策を行いましょう。
コマツナは種まき後に乾燥状態が続くと種がだめになってしまいます。発芽するまでこまめに水やりすることがうまく発芽させるポイントです。
日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法がおすすめです。
発芽したらすぐに取り除くようにしましょう。
少し手間が掛かりますが「芽出しまき」というより確実な種まき方法があります。芽出しまきとは種まき前に根を出してからまく方法のことです。
コップに水を張って種を入れて数十分ほど吸水させます。
その後、湿らせたガーゼや綿の上に種を置き、日の当たらない場所または冷蔵庫の野菜室で1~3日置くと芽が出てきます。
根の長さが1~2mmになったら種をまくだけです。上手く発芽しない方はぜひ試してみましょう。
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