コマツナ栽培で収穫までたどり着くには育て方のコツを知ることが成功への第一歩。初心者にも分かるように植え付けから収穫までコマツナの育て方を丁寧にレクチャー。コマツナの作り方はプランターでも露地でも簡単!家庭菜園で立派なコマツナを育てましょう!
Contents Menu
・コマツナの育て方
・コマツナ栽培カレンダー
・コマツナ栽培のコツとポイント
・コマツナの土作り
・コマツナの種まき
・間引きの時期
・水やりのタイミング
・コマツナの追肥
・コマツナの収穫時期
・コマツナの育て方まとめ
・コマツナの害虫対策
・コマツナの病害対策
コマツナ栽培
難易度 ★☆☆☆☆
コマツナはアブラナ科の野菜で江戸時代から作られ小松川地区の地名から名前が付いた関東を代表する葉野菜。
適応力が高くプランターや植木鉢でも簡単に育つ初心者向けの野菜。コマツナの作り方はコツさえ分かれば簡単です!
コマツナは連作が可能で厳寒期を除けば1年を通して育てられますが、特に育てやすいのは害虫被害の少ない秋(9月~10月頃)になります。
コマツナに含まれるの栄養素は、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンK、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル類はカルシウムやカリウムなどを豊富に含んでいる健康野菜です。
コマツナを栽培するときのプランターサイズは小型タイプ(40㎝程度)以上のものを利用しましょう。
適応力の高い野菜なので少数の株なら植木鉢などでも十分に栽培することが出来ます。
コマツナの栽培用土は市販の培養土を利用するのが簡単ですが、自分で作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1
それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~20gを混ぜ合わせた物を使います。
プランターに入れる用土の量は、ウォータースペースを残して、鉢の8分目程度にしておきます。
縁一杯まで入れると水やりのときにこぼれてしまうのを防ぐためです。
コマツナの種を植える約2週間前には土づくりを完了させておきましょう。
コマツナは一年を通して栽培できる、家庭菜園でも人気高い初心者向けの野菜です。種の種類も豊富で、ホームセンターでは様々な種類が販売されています。
育てやすい品種には「照彩」「みすぎ」「楽天」「よかった菜」「裕次郎」などがあります。
基本的に丈夫な野菜ですから、どの種を選んでも余程のことがない限りは失敗することはありません。
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コマツナの種のまき方ですが、コマツナは間引きしながら育てるので条撒きします。
支柱などを使って深さ5mm程度のまき溝を作って種を撒きましょう。条間は10㎝~15㎝とします。
5㎝間隔で点まきしても構いませんが、あとあとの間引きや追肥などを考えると手間もかからない条蒔きがおすすめです。
条まきする時は1~1.5cm間隔で種を撒いて種が見えるか見えない程度に薄く覆土してやります。あまり深く植えると発芽率が下がるので注意しましょう。
種を撒いた後は蒔き溝の周りの土を被せて軽く手で押さえて土と種を良く密着させます。
芽が出るまでは種が乾燥しないように土が乾くたびにこまめに水やりを行いましょう。
コマツナは適温であれば5日~1週間程度で発芽が揃います。
すべての発芽が揃った頃に1回目の間引きを行いましょう。
1回目の間引きでは形の悪いものを間引いて3㎝間隔(葉が重なり合わない幅)にします。
間引いた苗もサラダなどにして、おいしく食べることが出来ます。
2回目の間引きは本葉が3~4枚前後になった頃に行います。
この時に株間を5cm程度にして、遅くても本葉4~5枚のころまでには1株にしておきます。
間引きは込み合ったと感じた時に適宜行いましょう。間引きが遅れると徒長してしまうので注意しましょう。
コマツナは種を植えた直後から芽が小さい間は、ジョウロの口を上に向けて種や芽が流れたり倒されたりしないように丁寧に水やりをしましょう。
根付いた後の水やりの頻度と1回で与える水の量ですが、コマツナは乾燥に強い野菜なので、土の表面が乾いた時にたっぷりと水やりをする程度で構いません。
水やりは回数を増やすよりも1回の量を多めに与える方が効果的です。
追肥は2回目の間引きが終わった後に行いますが、連作している時は前の肥料が残っているので生育具合を見て判断します。
化成肥料を与える時は、1回あたり10g程度を条間に撒いて周辺の土と軽く混ぜ合わせ株の根元に寄せてやります。
化成肥料の代わりに液肥を週に1回程度与えても構いません。どちらかと言うとコマツナは種植えから収穫までの期間が短いので固形肥料よりも液肥の方が向いています。
液肥は葉に掛からないように丁寧に与えましょう。
コマツナの収穫までの日数は夏蒔きで25日~30日、春・秋播き45日~60日、晩秋播きで60日~100日です。
種まき時期や気温など栽培条件によって収穫までの日数には幅があります。
見た目で収穫時期を判断する時は、草丈が20~25cm程度になる頃が収穫適期です。
収穫方法はハサミで根元を切るか根元を手で持って引き抜くようにして収穫しましょう。
コマツナは20㎝を超えた辺りから急激に成長します。大きく育てすぎると味が落ちてしまうので収穫適期を逃さないようにしましょう。
春まきはとう立ちして花が咲くため株ごと収穫しますが、秋以降は外葉を摘み取って長期間の収穫を楽しむことも可能です。外葉を収穫するときは葉を摘み取ったタイミングで追肥を施しましょう。
寒さには強いコマツナですが、真冬の低温期は寒冷紗のマルチングや霜対策としてビニルトンネルの栽培にするなどすればより良質のコマツナが収穫できます。
夏場の高温期に栽培する時は寒冷紗を掛けて日よけをすると上手く育てられます。
収穫までが短いため追肥はそれほど必要ではありませんが、プランターで育てるときは、1週間に1回、水やりを兼ねて薄めの液肥を与えると良質のコマツナに育ちます。
コマツナに良く発生する害虫はアブラムシやコナガの幼虫です。放っておくと葉っぱが穴だらけになるので早期発見を心がけ見つけたらすぐに駆除しましょう。コナガの幼虫は春と秋に多く発生します。
その他にも「アブラムシ」「ハムシ」などの被害にもよく遭い、連作するとキスジノミハムシの被害を受けやすくなります。
無農薬で育てる時は害虫被害を防ぐ為に寒冷紗を掛けるなどの対策しましょう。(参考:野菜の害虫対策)
コマツナが掛かりやすい病害は春と秋の雨の多い時期に、べと病や白さび病が発生することがあります。
コマツナの病害の対策ですが、発生初期に薬剤散布すればかなり効果があります。(参考:野菜の病害対策)
1.株間を広めにとり風通しをよくする。
2.水やりによる土のはね返りを防止する。
3.雨に直接当たらない軒下などで栽培する
これの対策である程度は病害の発生を防ぐことができます。