リーキの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種が休眠している」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
リーキの発芽率を上げるには?リーキの芽が出ない時の対処法は?リーキが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
リーキは別名で「ポロネギ」や「洋葱」とも呼ばれる、地中海沿岸が原産地の野菜です。
地中海沿岸の気候は日本の気候とはかなり違っています
夏季は高温かつ少雨でやや乾燥気味の気候をしていて、冬季は降水量が多く湿潤な気候をしています。
栽培条件を整えてやれば、種をまいてから10日~15日で発芽が始まります。他の野菜に比べて発芽には日数がかかります。
リーキは温度が適正範囲内(15℃~25℃)でないと発芽がうまく揃いにくいので、種まき時期を守ることがポイントです。
気温が低い時期や寒冷地では、発芽率が悪くなる傾向があるので、芽出しまきを行うと、発芽成功率が上がります。
植え付けの時期が間違っていると芽が出ない
リーキはの種まき適期は3月~4月です。種まき時期が早かったり遅かったりすると、発芽しなかったり発芽しても苗が萎れたりします。
極度の乾燥状態では芽が出ない
リーキは種まきから発芽するまでの期間が長く、種が小さく乾燥しやすいので、用土が乾燥しすぎないように、こまめに水やりを行うことが上手に発芽させるコツです。
長期間乾燥した状態が続くと種がだめになってしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。
温度が低すぎると芽が出ない
リーキは3月~4月に種をまくため、地域によっては発芽適温より低い場合があります。温度が低すぎる(2℃以下)と発芽が遅れてしまいます。
春先は日中の気温が高くても、夜間になると気温がぐっと下がります。
温度が低い時期に種まきするときは、後ほどご紹介する「芽出し」を行ってみましょう。
温度が高すぎると芽が出ない
リーキの発芽適温は15~25℃で適応幅がありますが、極度の低温や高温では発芽が揃いにくくなります。
発芽適温は生育適温よりも、やや高めです。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は15~20℃)から外れていると発芽してから苗の生育が悪くなります。
種を浅くまくと芽が出ない
種を浅くまいていませんか。
リーキは嫌光性種子といって発芽のときに光が強いと発芽がしない性質をしています。種は浅まきすると発芽が揃いにくくなります。
用土は種が見えない程度に覆土し、深さが均一になるように被せましょう。
連作すると芽が出ない
リーキは連作ができません。同じ場所で栽培するときは、最低でも1~2年は間隔を空けましょう。
連作すると、うまく発芽しなかったり、発芽しても病害で苗が途中でだめになったりします。
リーキは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。土壌酸度はpH6.0~7.0が適しています。
痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)に種をまくと発芽してもその後の生育が悪くなる原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく、根が張りにくい状態になってしまいます。
また、ダマが多くすき間ができてしまうと、種が乾燥してダメになってしまいます。
プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。
リーキがうまく発芽しないときや芽が出ても萎れてしまうときは「芽出しまき」がおすすめです。
リーキがうまく発芽しない原因で多いのは、温度が低いことと種が乾燥してしまうことです。
発芽適温の15℃に満たない時期に種まきをするときは、種まき後にビニールフィルムをべた掛けで保温すると発芽が揃いやすくなります。
発芽が揃って苗がフィルムに接触する様になったらフィルムを早めに撤去して、代わりに寒冷紗(白色)のトンネル掛けをしておきましょう。
リーキの種は乾燥には弱い面がありながらも多湿を嫌う一面もあるので発芽を揃えるには水の管理がポイントになります。
そこでおすすめなのは、種まき後にもみ殻などを被せて湿度を保つやり方です。もみ殻がない方は、先ほど紹介したビニールフィルムを被せる方法でも同様の効果があります。
日中の水やりができない方におすすめの方法なのでぜひ試してみましょう。
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