トマト(ミニトマト)のわき芽取り。トマトの実が大きくならない・実がならない・実が赤くならない原因は、整枝や脇芽取りの方法が間違っているかも知れません。正しいトマトの脇芽取りを覚えましょう。
トマトの実が上手く実らないのは、追肥・水やり・病害虫といった様々な要因がありますが、意外と見落とされがちなのが整枝です。
ミニトマトの正しい整枝方法を覚えれば、収穫量の増大はもちろん、美味しいトマトを沢山実らせることが出来ます。ご存知だと思いますが、トマトは病気や害虫にはとてもデリケートな野菜です。
特に注意しなければならないのが、整枝・摘葉・わき芽取り・果実調整・収穫作業の時で、これらの作業時に病気に感染する確率が高くなります。
まずは整枝・わき芽取りをする際に気を付けておくポイントをいくつか確認しておきましょう。トマト(ミニトマト)の整枝の方法について詳しくレクチャーします。
家庭菜園の本を読むと、大玉トマトはわき芽を摘み取って、ミニトマトはそのまま残すと書かれています。これって本当なのでしょうか?
実際に育ててみると上部にいくにしたがって、実が小さくなったり実が付かなくなったりした経験はありませんか?
実は大玉トマト同様にミニトマトも、わき芽を摘み取った方が実成りが良くなります。
わき芽を伸ばし過ぎると株全体の日当たりが悪くなり、マンションのベランダなどでは日照不足になりがちです。
トマトのわき芽は種子と葉の付け根から生えてきます。
色は少し紫がかった色をしているので主枝との見分けはすぐに分かるはずです。わき芽は大きく伸びてしまってから摘み取ると、切り取った切り口が大きくなってしまって病気にとても感染しやすくなります。
わき芽は小さなうちに全て摘み取るようにしましょう。
接ぎ木苗などは株元からわき芽が次々と伸びますが、忘れずに摘み取るようにしましょう。第1果房までのわき芽は全て摘み取ってください。
株元のわき芽を摘み取る時ですが、病気の感染を防ぐために手ではなく消毒したハサミやナイフを必ず使用するようにして下さい。
手でもぎ取ってしまうと灌水時に泥や土の跳ね返りが傷口にかかって病気やウイルスに感染してしまうことがあります。地面に近い部分ほど病気やウイルスに侵されやすいので覚えておきましょう。
整枝を怠ると果実のつきが悪くなったり収穫量が落ちたりするだけでなく、日が当たらなくなるとミニトマトの味が悪くなります。
株元の葉が茂る過ぎると風通しが悪くなってミニトマトが病気になったり害虫の住処となってしまいます。
病気と害虫対策の意味でも、わき芽は必ず摘むようにして下さい。ミニトマトは株全体を太陽にたくさん当ててやることが実を沢山収穫するコツなのです。
基本的にミニトマトの主枝は放任で良いのですが、新しい実が小さくなるようだったら側枝の先端を摘心してしまいましょう。
大型のミニトマトは支柱の高さを超えるくらいで花房の上の葉を2枚残して摘み取ってしまいます。
ダコニールは、トマトの整枝に使える消毒用の殺菌剤です。この薬剤は葉が変色する病気に効果抜群で散布後の野菜の汚れが少ないのでおすすめです。
使用前のハサミに吹きかけたり整枝後の枝の切り口にシュッと吹きかけたり、とにかく手軽で便利な消毒液です。
希釈タイプなので、必要な量だけを作れて経済的で消毒だけでなく病気の際にも使える便利なアイテムです。
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ミニトマトが赤くならず実割れを起こしたり実が地面に落ちてしまう時は果実調整が必要な状態です。
果実調整とは1つの枝に実がなり過ぎてしまい、房の先まで養分が十分に行き届かない状態になるのを防ぐために、果実の数を調整してやる作業のことです。
左の写真は果実調整をせずに育てたミニトマトですが、先端の果実は小さくなって赤く染まっていない状態です。
こちらのトマトは実の数を10個程度にまで減らした状態です。
果実調整は必ず行うものではなく、株全体の実の付き具合を見て判断するようにします。全体的に赤くなっていれば果実調整をする必要はありません。
気を付けないといけないのは、実が赤くならない・実が大きくならないからと言って追肥を過多に行ってしまう事です。
ミニトマトは追肥の量を必要以上に増やしたからと言って実が増えたり大きくなったり赤くなったりはしません。
むしろ肥料の与えすぎは、葉を必要以上に多い茂らせてしまって日当たりが悪くなり病気や害虫を発生しやすくするだけです。
また、肥料が多すぎると葉と葉の間隔が詰まった感じになり、写真の様に葉が内側に巻いてくるので、実成りが悪い原因が肥料が足りていないことが原因なのかをよく観察して判断しましょう。