ナスの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
ナスの発芽率を上げるには?ナスの芽が出ない時の対処法は?ナスが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。
ナスは環境にもよりますが、種まきから5~7日で発芽が始まります。ナスが発芽しない・ナスの芽が出ないときの原因と対策をご紹介します。
発芽適温外だと芽が出ない
ナスはインド原産の野菜で、25~30℃が発芽に適した温度です。
温度が20℃以下や35℃以上だと発芽日数が遅れます。10℃以下や40℃以上ではほとんど発芽しません。
日本でのナス栽培は種まきには適さない寒い時期に(2月中旬から)種をまくので、温度管理が発芽させる上でポイントになります。
また、種まき時期の気温が発芽適温内でも、発芽してからの気温が適正温度(生育適温は25~30℃)から外れていると発芽後の苗の生育が悪くなります。
乾燥しすぎだと芽が出ない
ナスは種まきから発芽までの期間はこまめに水やりを行いましょう。乾燥状態が長く続くと発芽率が低下します。
水やりのタイミングですが、低温期は気温が上がり始める時間帯に行い、夕方には表面がやや乾いている程度がベストです。
用土の表面がカラカラに乾かないようにしましょう。
種は浅まきすると芽が出ない
ナスは嫌光性種子です。光が強いと発芽が抑制されるため、種の浅まきは発芽率が悪くなってしまいます。
種は5~10mmの深さにまくことのがうまく発芽させるポイントです。
種と用土の間に隙間ができると芽が出ない
ナスは種と用土の間に隙間ができないようにしておくことが発芽を早めるポイントです。
種と周辺の土の間に隙間が多いと、種が吸水するのに時間が掛かって発芽率が悪くなるからです。
種まき後は用土を上から軽く押さえて種と用土を密着させておきましょう。
種の寿命がきていると芽が出ない
ナスの種は保存状態が悪いと腐ったり傷んだりして発芽率が悪くなります。
ナスの種は湿度の低い冷暗所で保存しておけば2~3年は持ちますが、保存状態が悪いと1年持ちません。
ナスは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは上手く発芽しない原因になります。
用土は繰り返して使っているとダマができたり、固く締まって密度が高くなり、通気性や通水性が悪いだけでなく根が張りにくい状態になってしまいます。
プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では土作りを丁寧に行うなどしましょう。
ミツバの種は発芽率が低め。要点をまとめると、「水の量」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
発芽するまでの間は新聞紙や不織布を被せたり、もみ殻などをかけておくと乾燥対策になります。こまめな水やりができない方におすすめの方法です。
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温を行う、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりすると温度を下げることができます。
ナスがうまく発芽しないときは芽出しをしてから種をまく方法がおすすめです。芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。
芽出しのやり方ですが、ナスは暗発芽種子といって光が強いと発芽しにくい性質をしています。エアコンの効いた室内など暖かな場所で芽出しを行いましょう。窓際など太陽光が当たる場所は避けてください。
種を半日~1日ほど水を入れた容器に浸けておきます。
トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いて種をその上に種を置きます。
3~5日すると発芽が始まります。
根は少しでも出ていれば大丈夫です。根の伸ばし過ぎに注意しましょう。
浸水させたことで表皮がふやけて破れやすくなっています。種を取り出すときはピンセットなどを使って丁寧に取り出して下さい。
もっとも発芽しやすい温度は日中で30℃、夜間で20℃以上です。寒さが厳しい時期は暖かな部屋の中などで芽出しをするといいでしょう。
根が出た種を用土の上に置いて5㎜ほど用土を被せます。種をまいたら室内など温かな場所でしばらく育苗します。
発芽後も苗が小さなうちは冷気に当たると萎れや枯れの原因になるので注意しましょう。
▷家庭菜園で簡単野菜作りVegetableBeginnersGuide
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。