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オクラが発芽しない

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オクラの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。

オクラが発芽しない


オクラが発芽しない原因と対策

オクラの種から芽が出ない・種の発芽率が悪い・オクラの芽が出ないときの対処法について。オクラが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。

  1. オクラが発芽しない原因
  2. オクラが発芽しないときの対策
  3. オクラの芽出し

オクラが発芽しない原因

オクラは種まきから5~7日で発芽が始まります。オクラが発芽しない・オクラの芽が出ないときの原因と対策をご紹介します。

オクラが発芽しない原因と対策


オクラが発芽しない原因その1

発芽適温外だと芽が出ない

オクラはアフリカ原産の野菜で25~30℃が発芽に適した温度です。発芽には一定以上の温度が必要で、15℃以下だと発芽しない原因や発芽日数が遅れる原因になります。


種まき時期の気温が発芽適温内でも、発芽してからの気温が適正温度(生育適温は25~30℃)から外れていると発芽後の苗の生育が悪くなります。

オクラが発芽しない原因その2

乾燥しすぎだと芽が出ない

オクラは種まきから発芽までの期間はこまめに水やりを行いましょう。乾燥状態が長く続くと発芽率が低下します。

オクラの芽が出ない


水やりのタイミングですが、低温期は気温が上がり始める時間帯に行い、夕方には表面がやや乾いている程度がベストです。用土の表面がカラカラに乾かないようにしましょう。

発芽するまでの間は新聞紙や不織布を被せたり、もみ殻などをかけておくと乾燥対策になります。こまめな水やりができない方におすすめの方法です。

オクラが発芽しない原因その3

種は浅まきすると芽が出ない

オクラは嫌光性種子といって、強い光に当たると発芽が抑制されるため、種を浅くまくと発芽率が悪くなってしまいます。

種は5~10mmの深さ(種の大きさの2~3倍の深さ)にまくことのがうまく発芽させるポイントです。

水やりや雨などで用土から種が浮き出ることがあるので、種をまいた後は手のひらで上から用土を押さえておきましょう。

オクラが発芽しない原因その4

種と用土の間に隙間ができると芽が出ない

オクラは種と用土の間に隙間ができないようにしておくことが発芽を早めるポイントです。

種と周辺の土の間に隙間が多いと、種が吸水するのに時間が掛かって発芽率が悪くなるからです。

種まき後は用土を上から軽く押さえて種と用土を密着させておきましょう。

オクラが発芽しない原因その5

種の寿命がきていると芽が出ない

オクラの種は保存状態が悪いと腐ったり傷んだりして発芽率が悪くなります。

オクラの種は湿度の低い冷暗所で保存しておけば2~3年は持ちますが、保存状態が悪いと1年持ちません。

種が発芽しない原因その6

古い用土を使っている

オクラは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。

用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。

通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。


オクラの芽が出ないときの対策

日本でのオクラ栽培では本来の種まきに適さない時期に(4月頃から)種をまくので、20℃以上になるように温度を確保することがうまく発芽させる上でポイントになります。

オクラの種から芽が出ない


気温が低いときや寒冷地では、ポットに種をまいてビニルハウスや保温棚・トンネル掛けなどで温度を上げて発芽させる方法がおすすめです。

直まきするときは日中の気温が20℃を超えるようになってからです。

早まきするときはマルチングなどで地温を上げると発芽がよくなります。プランター栽培では透明のビニル袋を用土の上から被せておくのもよいでしょう。


オクラの芽出し

オクラの種が発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。

オクラの芽出し


芽出しのやり方

オクラがうまく発芽しないときは芽出しをしてから種をまく方法がおすすめです。芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。

芽出しのやり方ですが、種を半日~1日ほど水を入れた容器に浸けておきます。

オクラの芽出しやり方


トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いて種をその上に種を置きます。

オクラは暗発芽種子といって光が強いと発芽しにくい性質をしています。窓際など太陽光が当たる場所は避けてください。

3~5日すると発芽が始まります。根は少しでも出ていればオッケーです。根の伸ばし過ぎに注意しましょう。

浸水することで表皮がふやけて破れやすくなっています。種を取り出すときはピンセットなどを使って丁寧に取り出して下さい。

もっとも発芽しやすい温度は日中で25℃以上、夜間で15℃以上です。寒さが厳しい時期は暖かな部屋の中などで芽出しをするといいでしょう。

芽出しのコツ


根が出た種を用土の上に置いて5㎜ほど用土を被せます。芽が出ても温かな場所でしばらく育苗します。

発芽後の苗が小さなうちは冷気に当たると萎れや枯れの原因になるので注意しましょう。


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