オクラの上手な育て方は?オクラの育て方はコツさえ分かれば簡単です。初心者にも分かりやすくオクラの育て方を画像を使って丁寧にレクチャーします。プランターや露地で立派なオクラを育てましょう!
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・オクラの植え付け時期
・オクラの育て方のコツ
・オクラを種から育てる(種まき)
・オクラの苗の植え付け方
・支柱の立て方
・オクラの水やりと追肥のタイミング
・オクラの収穫時期
・オクラの病害虫対策
オクラ栽培
難易度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
オクラの育て方は簡単です。オクラはアフリカ原産の暑さに強い野菜です。丈夫で土壌の乾燥や多湿に強く栽培が容易で初心者向け。高温と強い日差しを好むので日当たりの良い場所で育てましょう。
オクラは移植栽培(ポット)と直まき栽培が出来ます。オクラは種からも簡単に育てられますが、初心者は5月頃にホームセンターなどでポット売りされている苗から育てるのが簡単でおすすめ。
栽培する株数によって種から植えるか株から植えるかを決めましょう。
オクラは育て方次第で収穫量が大きく変わる野菜ですが栽培のコツが分かれば問題ありません。病害虫にも強い野菜なので簡単に収穫までたどり着けます。
オクラに含まれる栄養素は、βカロチン(ビタミンA)・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・鉄分と食物繊維を豊富に含んでいます。
オクラは育て方1つで収穫量が大きく変わる野菜ですが丈夫な野菜なので初心者でも比較的簡単に収穫までたどり着けます。
オクラの植え付けは春植え(4月植え・5月植え・6月植え)エリアによっては7月植えも可能です。収穫時期は種まきから約1.5か月で5月下旬~9月中旬。
オクラの種まきと苗の植え付けは気温が十分に上がってから。種まきは4月以降、苗の植え付けは5月以降。早撒きは避けましょう。
オクラは寒さに弱く10℃以下で畑に植えると低温障害を起こることがあります。
育てやすいオクラの種類は、実の切り口が五角形になる「アーリーファイブ」や「グリーンスター」などです。
珍しいオクラには切り口が丸形の「エメラルド」などもあります。この品種もオクラの中では育てやすいお勧めの品種。
オクラは初心者の方や植える株数が少ない方は苗から育てると簡単に育てられます。
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オクラを栽培するときのプランターサイズは標準タイプ以上(60㎝~)で深型のものを利用しましょう。
オクラは根を深く張る性質の為、30㎝以上の深さが必要になります。浅いと草丈が高くなると倒れやすくなります。
オクラの栽培用土は市販の培養土を利用するのと簡単です。
自分で配合して用土を作る時は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1、これに石灰を用土10ℓ当たり10gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~30gを混ぜ合わせた物を使いましょう。
オクラは多湿を嫌いますので水はけを良くするために、メッシュ付きのプランターか網に入れた発泡スチロールを底が見えない程度まで敷き詰めてやります。
その上はウォータースペースを残してプランターの8分目まで培養土を入れておきましょう。
オクラを種から育てる方法は、ポット蒔きと直播きの2種類の種まきが可能です。
直播きの場合の植え付けは5月上旬~6月末まで。温度管理が悪い(気温が低い)と発芽しない事があるので植え付け適期を守りましょう。
露地栽培の場合は、1か所あたり3~5粒ほど種子を撒き本葉が2~3枚出たころに育ちの良い苗だけを残します。
直播きする時に気を付けることは土を乾燥させないようにすること。管理の面からもポットで苗を作ることをお勧めします。ポットは3号ポットが適しています。
ポット播きする時はポット1つに対して2から3粒ずつ種を蒔きます。
間引きが面倒な時はポット1つに1粒ずつ種を蒔いても構いません。ただし、芽が出ないものもあるので、ポット苗は予備を多めに作っておくと良いでしょう。
オクラの種は固いので発芽しやすいように、一晩常温水やぬるま湯につけておくと発芽率が上がります。
オクラは初心者の方や植える株数が少ない方はホームセンターなどで苗を購入することをお勧めします。
オクラの良い苗の選び方ですが、オクラは直根性で定植が難しいので大きく育ちすぎているものよりも、本葉が3~4枚で葉に艶があり緑の濃い幼苗を選びましょう。
オクラの苗の選び方ですが、オクラは直根性なので定植が難しい野菜です。苗は大きく育ちすぎているものよりも、本葉が3~4枚で葉に艶があり緑の濃い幼苗がベスト。
苗を購入する時は発芽して3本の苗が育ったものを選び、若い苗を購入することが上手に定植させるポイントです。
オクラは細かい根が少なく植え傷みが発生しやすいので、定植する時はポットから取り出す時に根鉢が崩れないように注意が必要です。
オクラの苗の植え傷みを防ぐにはポットから取り出す前に水分を含ませておいて、苗を指の間に挟みポットの底の穴からそっと押し出すようにすると、根鉢を壊すことなく上手に定植することが出来ます。
根鉢の上部は周辺の用土と同じ高さにして、植え付けた後は周りの土を根元に寄せて軽く手で押さえましょう。
苗の植え付け後は根が活着するまでの間はたっぷりと水やりをします。
オクラを植え付ける株間は直根性の野菜なので株間はそれほど必要ありません。
ただし、オクラは葉が大きくなる野菜なので、プランターで育てる場合は最低でも25㎝以上は離すように植付けましょう。
オクラを露地栽培で育てる時は、株間を40㎝以上離して植え付けると葉が干渉せず日当たりが良くなり、収穫量を増やす事が出来ます。
初心者が失敗しやすいのは、ホームセンターなどで購入したオクラの苗をそのまま植えてしまうこと。
養分や水分を取り合って生育が悪くのなるので、育ちの良い苗を1本だけ残してあとは間引いてしまいましょう。
間引き時は苗を引き抜いてしまうと根が切れたり傷んだりしてしまい成長が悪くなってしまいます。
株を引き抜くのではなくハサミなどで苗の根元付近を切ってしまいましょう。
購入した苗は通常2~3本立てになっていますが、その株を1本ずつ分けて植えてはいけません。
根が切れたり傷んだりして生育がしないことがあるので、もったいない気はしますが残りは捨ててしまいましょう。
オクラは気温が上がった頃に種を直播きするので、用土が乾燥しないようにたっぷりと水やりを行いましょう。
オクラは植えた種が乾燥してしまうと枯れて発芽しないことがよくあります。
オクラは苗を定植して根付いてからは土の表面が乾いた時に水やりを行いますが、水やりの回数を増やすよりも1回の水やりでたっぷりと与える方が効果的です。
オクラは水不足になると極端に生育が悪くなるので、水切れには十分に注意しましょう。
オクラは気温が上がり本葉が5~6枚になると一気に成長を始めますが、その時が1回目の追肥のタイミングです。
オクラは収穫を長く楽しむ場合は肥料切れにならないように注意が必要で、追肥のタイミングは2週間に1回施します。
オクラの追肥は1回あたり化成肥料を約10gほど(ぼかし肥または鶏糞なら一掴み)、株元から離れた場所に全体的にばら撒きましょう。固形肥料の代わりに液肥を水やりを兼ねて1週間に一度のペースで与えても構いません。
オクラは草丈が2mを超えるので、肥料を与える時に灌水で減った土を足して株元へまし土を行うようにしましょう。
オクラの草丈が30㎝程まで成長したら風で倒れないように支柱に立ててやりましょう。
支柱と茎の節とを結んでやります。きつく縛ってしまうとオクラの成長に影響しするので、支柱にゆるく結ぶのがポイント。
オクラは成長すると草丈が1~2mまで成長するので、支柱は長いものを利用するようにしましょう。プランターで育てる時は底が浅いのでとなりの支柱と繋ぐように補強しておくと風で倒れる心配がありません。
オクラは定植後2か月ぐらいから収穫適期です。
苗を植え付けてから約1か月、開花から数えると約1週間後が収穫のタイミング。花がしぼんだ後から実が成長してきます。
オクラは実が大きくなりすぎると味が落ちてしまうため、角オクラは長さが6~7㎝(丸オクラは10㎝でもOK)になった時が一番美味しい頃合いです。
ピークになると次々と大きくなるので莢が柔らかいうちに収穫しましょう。収穫の仕方ですが、オクラは果柄が固いので果実の根元をハサミなどで切り取ります。
オクラの収穫後は風通しを良くするため、収穫した果実の下の葉を全て摘み取っておくようにしましょう。葉柄の下部を持って下に折り曲げるようにすると上手にかき取ることが出来ます。
収穫後の果実の下葉を切り取らずにそのままにしておくと、養分や水分などが葉の方に流れてしまって、それ以上の実成りが悪くなってしまいます。
オクラには連作障害があります。作付けした畑には1年以上空けずに作付けすると病気が発生しやすくなります。
オクラに発生しやすい病気は、苗立枯れ病・うどんこ病・輪紋病・ウイルス病・葉すす病などがあります。
オクラの病気を防ぐには畑の水はけを良くして日当たりのよい場所で育てましょう。病気を発見した時は早期に対策することで被害を最小限に食い止めることが出来ます。日々の観察を怠らないようにしましょう。
オクラに発生しやすい害虫は、ハスモンヨトウムシ、フタトガリコガヤ、ミナミアオカメムシなどで害虫を発見したらその都度、除去しましょう。
カメムシは薬剤が効かない野菜の不治の病と言われるウイルス性の病気を感染させるので特に注意が必要です。
フタトリコヤガはオクラの葉を丸めて巣を作ります。大量に発生するとみるみる葉が食い荒らされ収穫量が減ってしまうので見つけ次第、捕殺しましょう。
オクラは1株から30個ほどの実がなります。実なりを良くするには肥料を定期的に与えて肥料切れを起こさない事が大切です。
また、高温多湿を好む野菜なので水切れにも注意が必要です。
オクラの生育温度は10℃~40℃です。15℃以下になると育ちが悪くなり、10℃以下だと生長が止まってしまいます。霜にあたると枯れてしまうので十分に気温が上がってから植えるようにしましょう。
オクラは気温が低い時に種を撒くと途中で枯れてしまいます。特に初心者で多いのが、枯れた原因を水不足と安易に考えてしまうパターンです。
低温期に水やりを増やしてしまうとさらに地温が下がり立ち枯れを助長するので注意しましょう。
オクラは実がなるまでも葉が込み合っているときは、風通しを良くするために葉の剪定を定期的に行いましょう。
花より上部側の葉が少なくなった時は、「肥料不足」や「なり疲れ」が考えられますので、その時は未成熟な実を全て若取りして株間に肥料を与えて一旦休ませると再び収穫量が増えます。
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