オクラと一緒に植えると生育が良くなったり害虫を退避させたりする効果がある野菜をコンパニオンプランツといいます。
オクラと寄せ植えできる野菜は、エンドウマメや枝豆などマメ科の野菜やニンニクなどユリ科の野菜、ナス科のピーマンなどがあります。
オクラと一緒に植えると良く育つ相性の良い野菜(コンパニオンプランツ)の種類や、混植することで得られるメリットなどを詳しくご紹介します。
オクラと寄せ植えできる野菜を見つけて、限られたスペースを有効に活用しましょう。
オクラと一緒に植えられる相性の良いコンパニオンプランツ(混植野菜)の種類は?オクラのコンパニオンプランツ(オクラと混植できる野菜)と相性がいい野菜を紹介します。
エダマメ・ダイズ・ササゲ・ラッカセイ(有益な効果)サヤエンドウ・ソラマメ・つるありインゲン(有益な効果・相乗効果)などです。
ゴボウ・ナス・ピーマン・シシトウ・トウモロコシ・地下茎で増えるハーブ類(お互いに拒否する)などです。
オクラと同じ場所に植えると良い野菜と混植の効果などを具体的に解説します。
オクラとエダマメ(ダイズ)との相性は抜群です。
エダマメの根に繁殖する根粒菌の働きで窒素が固定されて肥沃な用土になります。多肥性のオクラにとって寄せ植えにはぴったりの野菜です。
お互いの苗を50cmほど離して混植しましょう。オクラは移植を嫌うので、種からまくのがおすすめです。エダマメ同様にダイズ、その他にササゲとも相性がいいです。
オクラとつるなしつるありインゲンの相性は抜群です。インゲンマメの根に繁殖する根粒菌の働きで、オクラの生育が良くなり用土の乾燥防止になります。
つるありインゲンはつるを伸ばして生長しますが、オクラの株が支柱代わりとして利用できます。オクラの収穫は夏以降まで続くので、夏前に収穫を終えるインゲンとの混作はおすすめです。
お互いの株を30cmほど離して混植します。インゲンマメのつるが伸びたら近くのオクラの株に誘引してやりましょう。
オクラとサヤエンドウも混植におすすめの組み合わせです。
オクラは秋前になると枯れてしまいますが、株を抜き取らずに残しておいて、さやえんどうの支柱として利用できます。
サヤエンドウは小さな苗で冬越しさせる必要があります。肥えた用土では苗が大きくなりすぎてしまうため、オクラの後作の痩せた用土で栽培しても大丈夫です。
枯れたオクラの株から15cmほど離して混植しましょう。サヤエンドウの代わりにソラマメでも混植が可能です。
同時期に混植する組み合わせではありませんが、オクラとニンニクの相性は抜群です。ニンニクを育てた場所でオクラを育てると育ちがよくなります。
ニンニクを育てた場所には有機物や肥料が多く残っているため、元肥なしでもオクラがグングン育ちます。
さらに、オクラの根がニンニクの根の跡を利用して地中深くまで伸ばすことができます。根を深く張るオクラにとってニンニクは相性のよい組み合わせです。
オクラは春から秋にかけて、ニンニクは秋から春にかけてと栽培期間がずれているため、リレー栽培にはおすすめの組み合わせです。
オクラと混植できる野菜(同じ畑に一緒に植えられる野菜)の一覧です。
◎=相性抜群 〇=混植可 ×=相性が悪い
おすすめ度 | 野菜名 | 期待できる効果 |
◎ | エダマメ(ダイズ) | 生育が良くなる |
◎ | ササゲ | 生育が良くなる |
◎ | つるなしインゲン | 株元の保温効果 |
◎ | つるありインゲン | 害虫の退避効果 |
支柱として利用 | ||
◎ | バジル | 害虫の退避効果 |
◎ | シシトウ | 株元の保温効果 |
◎ | ニンニクの跡地 | 生育が良くなる |
〇 | サヤエンドウ | 支柱として利用 |
〇 | ソラマメ | 支柱として利用 |
× | 地下茎を伸ばすハーブ | 生育が悪くなる |
× | ゴボウ | 生育が悪くなる |
× | ナス | 生育が悪くなる |
× | ピーマン | 生育が悪くなる |
× | シシトウ | 生育が悪くなる |
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オクラは多肥性の野菜のためナスなど同じ多肥性同士の混植にはむきません。オクラとの相性が悪い野菜は多くあるので混植する際は相性をしっかりと確認しておきましょう。
ほとんどのマメ科野菜とは混植が可能で、オクラの生育が良くなります。マメ科の根につく根粒菌が空気中の窒素を取り込んで用土を肥沃にするからです。
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